はちまん下 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2019年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784198945121

作品紹介・あらすじ

戦後日本が歩んできた道をあらためて問い、
深い感動を呼ぶ著者渾身の傑作巨篇!

秋田で殺された飯島老人は、
なぜ各地の八幡神社を巡っていたのか? 

浅見光彦は秋田、広島、兵庫、熊本と
老人の軌跡を追い、老人の閉ざされた半生と
癒えることのない戦争の傷痕を思い胸をいためる。

一方、美由紀の婚約者で文部官僚の松浦勇樹の
周辺でも、不可解な事件が次々と起こり……。

事件の真相を求め高知に飛んだ浅見光彦を
待ち受けていたものは!?

壮大な構想で描く渾身の傑作巨篇!

第八章 火の国
第九章 謎の結合
第十章 悲劇
第十一章 八人目の男
第十二章 天壌無窮
自作解説

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻の長編であったが、ぐいぐい引き込まれていき、一気に読み終えた。八幡神社から始まり、卑弥呼の時代の宗教観であるシャーマニズムや曽我氏、物部氏の神仏対決、戦後からの日本人の歴史観や敗戦による愛国心の欠如、神仏についての宗教観、神風特攻隊、サッカーくじに纏わる政治観等、日本という国を様々な側面から見つめ直し、問題提起している。教師として何の疑問もなく、敗戦の歴史を教え、間違った戦争、おろかな戦争だとだけ教えてきたが、根本が何も分かっていなかった事に最近やっと気づいてきた。サッカーくじがいつの間にか世の中に浸透しているように悪意や悪政は音もたてずにいつの間にか忍びよっていくということに。おそらく戦争の頃、誰もが望んで戦争か始まった訳じゃなかっただろう。意識の中に戦争そのものを憎み嫌い絶対に自分は反対するという決意を今の国民にどれほど備わっているかは疑問であるが、身の危険を感じた時、本当に声を大にして叫び、それが意味あるものになるのかは自信がない。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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