ある実験 一人選べと先生が言った (徳間文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198945534

作品紹介・あらすじ

20年前の実験が今、惨劇を巻き起こす!

≪実験ルール≫
①参加者は5人の大学生
②講師が提示した16人のうちから1人を選ぶこと
③制限時間は4時間


<20年前にS大社会学部で行われた心理学実験の詳細を、今日の24時までに公開すること。日付が変わった時点で公開されなければ、ぼくは殺されます〉警察の元に脅迫状が届いた。差出人は実験を主催した教授の息子。被験者によればその実験は、16人から1人を選ぶだけの他愛もない内容のようなのだが……。実験の意味は何だったのか。犯人の目的は。日付が変わるまで、残り4時間。


目次
0 要求
1 川津康輔
2 選ばれない者たち
3 中平幸雄
4 24時
5 中平理枝
6 参加者
7 十六人
8 トリアージ
9 石井秋夫
10 カード
11 ただそれだけのこと
12 川津康輔
13 テロリストとは
14 小柱恵
15 別室で
16 佐野昇一郎
17 松島愛子
18 八人(暫定)
19 もっといい方法
20 変更
21 変更Ⅱ
22 淘汰
23 ダミー
24 罰
25 結婚式
26 天使
27 電話
28 デートの約束
29 指導
30 人格
31 田代譲
32 くびき
33 無化
34 四人
35 最大多数の幸福
36 三人
37 簡単なこと
38 二人
39 一人
40 奇跡

感想・レビュー・書評

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  • 16人の中から1人だけを選ぶ実験。20年前に大学で行われたのは、ただそれだけの他愛のない内容だったはずだった。
    警察に届いたのは、その実験の詳細が公開されなければ、当時の教授の息子が殺されるという手紙。果たして、実験の意味はなんだったのか……?


    大学時代に行われた謎の実験が、20年後に惨劇をもたらすサスペンス小説。
    キャッチーなあらすじで、デスゲーム物とか好きな人が好きそうです。オチは少し失速し小さくまとまってしまった感がありましたが、それでもなかなか楽しめました。

    人が人を選ぶ事、人に選ばれる事の意味。また、人間の価値とは何によるものなのか。神の選択により選ばれたものとは何なのか。ライトに読めますが、結構色々考えさせられます。

  • タイトルに興味を持って手に取った一冊。
    どう展開していくか読み進めながら期待したが、こういった類を読み慣れてないせいか、後半はあまり入り込めなくなってしまった。
    しかしながら読み終わってみれば、選ぶ者と選ばられる者の関係や選ぶという行為自体について考えさせられており、読んで良かったと思えた。

  • 設定もよく一気に読んだ。

  • どういう展開になるのか興味があり読み進めたが、結局、設定の意味も何も??時間がもったいなかった。

  • 20年前5人の大学生がある実験に参加。
    16人の人物サンプルから一人を選ぶ。
    この実験の意味とは?そして誰が選ばれ、なぜこの実験が20年後の事件に繋がるのか。

    設定もキャラクターもワクワクして読めた。

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著者プロフィール

1960年埼玉県出身。北大教養部理Ⅲ系中退、一橋大学経済学部卒。2010年『ラガド煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。著書に『人間性剥奪』『ブラッグ』『ハンザキ』『困った作家たち』など。ショートショートから長篇まで、幅広く執筆している。twitterで「両角長彦の140字小説」発信中。

「2020年 『ある実験 一人選べと先生が言った』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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