恋々 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2020年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784198945923

作品紹介・あらすじ

東山文学の要となる青春小説の金字塔!

元引きこもりの十九歳。中国の砂漠をひた走る!

【20代書店員(女性)感想】

中学時代に告白するもその文章を裏サイトに載せられて引きこもり、Fラン大学に入学しやっと外に出るも今度は中国人の少女を相手に失恋する。
ここで実らない恋だと自覚するも勢いで中国に飛び込む若さゆえの行動は迷走しているとは言え、青春以外の何者でもない。平たく言えば自分探しの旅ですが、その自分探しの舞台が色々な歴史を背負う中国であることや、主人公高良が周りの人々と積極的に混じり合うことによって展開が面白くなっていました。
所々に比喩が混じり、主人公と周りのふとした会話にはどうもさらっと読み進めてはいけない大事なことが見え隠れしていて何回もページで頭をフル回転させました。
好きだったのは森のアトリエのタバコの灰皿のシーンで、『灰皿さえ灰皿でいられない場所で、人間が人間らしく生きられるものだろうか?』
鋭いけど高良らしい視点でこの物語に一貫したテーマがギュッと詰まっていました。

【読者からのメッセージ】
本書の中にみなぎっている活力は読者に走る力を与える。躊躇いをどこかに追いやってくれる。そして、どこかに向かって走りたくなる。バイト先の先輩に誘われた盗難車移送のため、訪れた黄土高原で、偶然目にした、歴史によって狭間に取り残された女性を救うために行動を起こす。結果的にこれは失敗に終わるけれど、高良の中に芽生えた意識は、一連の行動なくして生まれなかった本物の魂だ。彼の恋心は時間を経て人間に対する大きな愛へと成長している。こんな青春パンクを見せつけれて、その場にじっとしていられるわけがない。
『さよなら的レボリューション』改題した作品です。

「どうしてひとりぼっちじゃ駄目なのだろう」

失恋、傷ついた魂、新たな世界への旅、
出会いと諍い、失望と渇望、驚愕、震撼そして
決断――。
主人公、高良伸晃が体験するすべてが愛おしい!

心揺さぶられる物語!

池上冬樹氏『流』や『僕が殺した人と僕を殺した人』で東山彰良に触れた読者は、是非とも本書を手にとって欲しい。東山文学が大きく飛躍するうえで、欠かせない要の作品であることがわかるだろう。

弁当工場でバイトしながら、
三流大学に通う高良伸晃は19歳。

教室で、陸安娜という中国人女子学生に惹かれる。
しかし、安娜に恋心をずたずたに引き裂かれ、
中国に短期の語学研修へ。

その後、上海で偶然出会った
バイト先の先輩に頼まれ、
盗難車の移送のため、一緒に上海から西安、
そして黄土高原の沙漠へと向かう。

中国大陸を疾駆する道中で出会った人々の
凄まじいドラマ。
水漏れした心が旅の中でたどり着いた世界…。

動くことへ熱く駆り立てる長篇青春小説!

みんなの感想まとめ

青春の迷走を描いたこの物語は、19歳の主人公、高良伸晃が自分探しの旅に出る様子を描いています。彼は失恋をきっかけに中国へと飛び込み、さまざまな人々との出会いや出来事を通じて成長していきます。特に、彼の...

感想・レビュー・書評

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  • 前半は、なんだか読んでて恥ずかしくなってくるほどの若さ。西に向かってからの話が面白い。誘拐される話とか本当怖い。

  • 購入済み
    2024.12.15.読了
    思わずプッと吹き出してしまうセリフがたくさんあって、ユーモアに溢れていて、でも高良伸晃はちゃんと考えていて、成長してゆく。
    あっという間に読んでしまったなぁ。
    東山彰良さん、さすがだなー。
    星は3.5というところだが、とてもよかった。

    さぁ、次は何を読もう?この作品でたくさん笑ったからちょっと重たい題材を読んでもいいな。

  • 「流」でも魅了された東山さんの小説のスピード感と熱量。
    主人公の若さと無鉄砲さ!
    中国の人たちと中国らしさが混ざって激走感増します。
    「世界は親切でも意地悪でもねぇってことさ。いつだって俺たちのほうが勝手に期待して勝手に裏切られるんだ。世界はそこにあるだけだ。」
    .
    .

  • 侘び寂びゼロ。
    潰れては無いけど母校の雰囲気は確かにこんな感じ。

  • なんか懐かしい

  • 元引きこもりの高良伸晃十九歳。弁当工場でバイトしながら、三流大学に通っている。教室で、陸安娜という中国人女子学生に恋するが、安娜に恋心をずたずたに引き裂かれ、中国に短期の語学研修へ。その後、上海で偶然出会ったバイト先の先輩と共に、盗難車移送のため、上海から西安、そして黄土高原の砂漠へと向かう。中国大陸を疾駆する道中、歴史の闇と現実に出会い、辿り着いたのは…。

  • ダメ大学生が中国人の女の子に恋をして、運命をギュンギュン振り回し振り回され大陸をこけつまろびつ走っていく。

  • 主人公のひねくれかたが良い。青春期の葛藤もへそ曲がりな感じも懐かしい。

  • 若さと勢い大事ですよね。
    あと先考えられてない事はある意味強みになるし
    そこから成長していくんだろうなぁ。

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著者プロフィール

東山彰良(ひがしやあきら)
1968 年台湾生まれ。福岡在住。
2002 年に第 1 回「このミステリーがすごい!」大賞の銀賞・読者賞を受賞し、翌年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。
『路傍』で第11 回大藪春彦賞、『流』で第 153 回直木三十五賞、『罪の終わり』で第 11 回中央公論文芸賞、『僕が殺した人と僕を殺した人』で第 34 回織田作之助賞、第 69 回読売文学賞、第 3 回渡辺淳一文学賞を受賞。
そのほか『怪物』『わたしはわたしで』『邪行のビビウ』など著書多数。
猫とお酒をこよなく愛し、ラジオ番組のパーソナリティーも務める。
絵本の翻訳は本作が初めてとなる。

「2024年 『まぼろしの雲豹(ウンピョウ)をさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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