足りないくらし (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 87
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198946203

作品紹介・あらすじ

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【ライター、武田砂鉄氏推薦!】

ティラミスハウスに吸い寄せられた
女性たちを眺めながら、
おまえはどうだい、他者を軽んじていないか、
と自分に矢印を向けてみる。
そんなことしてないよ、と即座に言い返すのだが、
その目は泳いでいる気もする。
(解説より)

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【あらすじ】

私たち、幸せになる資格はあるんだろうか。


明大前から徒歩十八分。
「ティラミスハウス」は、しゃれた名の似合わない
木造二階建てのボロ長屋だった。

留学資金を使い込み
親に秘密で帰国した古畑樹には金がない。
家賃の安いシェアハウスを探しここに決めたが、
こんなところに住めるのだろうか。

次第に明らかになる住人たちの事情。

貧困、生活保護、DV、
外国人技能実習制度、ネグレクトーー。

現代の生きづらさをリアルに抉り出す衝撃作!

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍、「共にある」人たちへバトン渡す 作家・深沢潮と訪ねた場:朝日新聞デジタル(有料会員記事)
    https://www.asahi.com/articles/ASQ1431DSPDQUPQJ004.html

    足りないくらし - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/book/b554907.html

  • シェアハウスに住む、様々な事情を抱えた女性たちの物語。さらっと読める。今、私達が生きているこの社会。いつも見て見ぬ振りしている問題。登場人物たちは、フィクションではなく、何処かにいる誰かであるのだと、考えさせられる内容だった。

  • あいまい生活(読んだ)の改題だった、、

  • 救いがない。絶望だらけ…
    唯一ラストの鶴岡さんのひと言、雛の気力がみなぎったひと言、このふた言を受け取る為にこの小説を読んだのかな。
    でも社会においてとてもリアルな状況。
    紛れもなく世の中にあるリアルな現実。

    生まれてきた以上誰にでも幸せになる権利はある!

    その幸せは遠くないところにあってほしい。

  • 鶴岡さんや田辺さんや成瀬さんのような人になりたい。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で第十一回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。著書に受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)『ひとかどの父へ』『緑と赤』『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『あいまい生活』『海を抱いて月に眠る』などがある。

「2022年 『わたしのアグアをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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