- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198946203
作品紹介・あらすじ
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【ライター、武田砂鉄氏推薦!】
ティラミスハウスに吸い寄せられた
女性たちを眺めながら、
おまえはどうだい、他者を軽んじていないか、
と自分に矢印を向けてみる。
そんなことしてないよ、と即座に言い返すのだが、
その目は泳いでいる気もする。
(解説より)
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【あらすじ】
私たち、幸せになる資格はあるんだろうか。
明大前から徒歩十八分。
「ティラミスハウス」は、しゃれた名の似合わない
木造二階建てのボロ長屋だった。
留学資金を使い込み
親に秘密で帰国した古畑樹には金がない。
家賃の安いシェアハウスを探しここに決めたが、
こんなところに住めるのだろうか。
次第に明らかになる住人たちの事情。
貧困、生活保護、DV、
外国人技能実習制度、ネグレクトーー。
現代の生きづらさをリアルに抉り出す衝撃作!
感想・レビュー・書評
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シェアハウスに住む、様々な事情を抱えた女性たちの物語。さらっと読める。今、私達が生きているこの社会。いつも見て見ぬ振りしている問題。登場人物たちは、フィクションではなく、何処かにいる誰かであるのだと、考えさせられる内容だった。
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あいまい生活(読んだ)の改題だった、、
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救いがない。絶望だらけ…
唯一ラストの鶴岡さんのひと言、雛の気力がみなぎったひと言、このふた言を受け取る為にこの小説を読んだのかな。
でも社会においてとてもリアルな状況。
紛れもなく世の中にあるリアルな現実。
生まれてきた以上誰にでも幸せになる権利はある!
その幸せは遠くないところにあってほしい。 -
鶴岡さんや田辺さんや成瀬さんのような人になりたい。