- 徳間書店 (2021年5月13日発売)
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感想 : 106件
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784198946487
作品紹介・あらすじ
第二回大藪春彦新人賞受賞作!
葉真中顕氏絶賛!
「デビュー作とは思えない筆致。
同業者としては恐ろしい新人が出て来た」
戸籍ビジネスの闇に蠢く半グレを描いた
新時代のクライム群像劇!
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身寄りなし。
身分証なし。
金なし。
そんな優良人物をSNSを駆使して
探し出すのがマモルの仕事だ。
狙うは戸籍。
女性を装い言葉巧みに
相手の個人情報を引き出して、
売買が成立すれば報酬をもらえる。
ある日、マモルは上司から
不可解な指示を受けた。
タクヤと距離を置け。
自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、
なにが起きたのか。
翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられた
マモルが見たのは、
おびただしい数の血痕だった。
もう、タクヤはこの世にいない。
悲しみにくれるマモルに
一通のメールが届いた。
それは、タクヤからのメッセージだったーー。
===
【作者より】
受賞作の短篇に、その先の物語と背景を描いた
書下しの長篇です。
舞台は東京。
闇ビジネスを背景に、登場人物それぞれの
浅はかな「愚かさ」を書いてみました。
ある者は運命的に。
ある者はちょっとした弾みで、
意識のないまま犯罪に手を染めていきます。
そんな「愚か者たち」のお話です。
西尾潤
みんなの感想まとめ
テーマは、戸籍ビジネスの闇に巻き込まれる人々の愚かさと、その背後に潜む恐怖です。主人公マモルは、SNSを駆使して身寄りのない人々を狙い、個人情報を引き出す仕事をしていますが、ある日、同僚の不可解な死に...
感想・レビュー・書評
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西尾潤さん著「愚か者の身分」
著者の作品は初読みとなる。
未鑑賞だが映画化もされた作品との事。
文体や物語進行等がどことなく「地面師」を彷彿させる。映画化されていたり、半グレ達が詐欺に手を染めているからだろうか?
自分には余り馴染めない作品だった。
両目をえぐられるというかなりエグい描写もあり、結構な不快感が先行する物語。
生々しさが気味悪く感じ、顔を背けたくなる様なエグさが幾度とあった。
この物語、更に発展させようと思えば幾らでも発展していきそうなのだがそうはならない。
裏切りや信用を踏みにじっていく人間は意外とごく僅かで、読んでいる自分の方が「コイツのその行動はヤバい」とか「コイツは信用しちゃダメなやつだ」とか物語以上に余計な推測を多重にしてしまっていた。
半グレが多く出てくるわりに非常識さや理不尽さはそこまで感じない。
変な言い方になるがそういった類いの人種なのに「いい子」が多く登場する。
そうして読み終えてみると意外とアッサリした物語だったという印象。
内容はもっとドロドロと、登場人物達はもっとギラギラと描けたはずなのにそうしなかったのは何故だろうか?
そうしない方がリアルだからだろうか?
もう少し複雑に展開させていってもよかったのではないかな?と感じた。
続編もあるらしいのでそちらも読んでいってみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
章ごとに主人公が変わる構成で、これがとても良かった。
さっきの謎の子はこの子かとか、この人の目線からはこういう風に見えるんだとか、読み進めるごとに深みが増すようで楽しめた。
しかし内容がなかなかダークで・・・
綾野剛さん出演映画の原作という事で読んだが、
映画はどんな感じだろう。
相当グロいシーンが多そうだな。
ラストは何だか中途半端な感じ。
えー、これで終わりかー。と思っていたら、
何ともうすぐ続編が出るらしい。
それはそれで怖いんだけどね。
これ以上の恐ろしいことが起こるのかな。
穏やかな結末であることを願う。
11/15追記
遅ればせながら映画を観てきた。すごくよかったぁ。
原作に忠実な作りだった。
バイオレンスシーン満載だったけど、それよりも何とも言えない寂しさや切なさが観終わったあともずっと心に残っている。
タクミと梶谷、マモル。
それぞれのラストシーンがとても美しかった。 -
やはり最近自分は
こういう犯罪系の お話は あまりハマらないなぁ…
展開も、話がそれぞれの登場人物の目線で変わって行くのも確かに楽しいが
完全に解決したわけでもなく
序盤に出てきた登場人物はどうなったのか?など気になってしまう…
やはり個人的には「生きる」がテーマの話の方が 話の展開も無限大だと思いますね…
※だから結局俺が何を言いたいかって言うと…「ガラナの原料って思ってた以上に気持ち悪いよね!?」って事!!
~画像で検索!!~ -
一章はせつない
戸籍売買に加担することになってしまった者、またはもちかける者、ハメられる者たちの短編で続く物語。
ちょっとした隙から闇の世界に手を染め抜けられなくなる恐怖。
読み終えた今は正直グロくて疲れた。
グロすぎて疲れたけれどもやはり気になって読んでしまった。
加担した者、ハメられた者、ハメた者…それぞれ全員「愚か者」ということになるのだろうが、それぞれどうなるのか…
北村匠海のイメージで読んだので、もう本当になんだかわからないけれど疲れた。
「悪い夏」より辛く、しんどい。が一気読み。
映画化はどんな感じになるのだろう。
そしてもうすぐ続編が出るとのこと
次はもう少しグロくしないでほしいが…
続編を楽しみにもしている -
悪いことしたらいけんってこと!
結局はお金どうなったんやろ?
逃げて逃げて逃げて、最後呆気ない感じ
こんなものかな?映画みてみます -
映画を見て衝撃を受けた。
途中、あまりにもグロくて退出してしまった時間が生まれたのが悔しいけれど、それを含めて原作が気になり読んでみた。
映画だけでは語れないそれぞれの思いや、過去の出来事などが原作では鮮明に描かれてあって個人的にはやっぱり原作がいいなと感じた。
闇バイトや戸籍売買。
私には遠い存在でテレビやSNSでしか見たことのない世界。
よく聞く言葉ではあるが詳しく知らなかったし知ろうともしなかった。
この世界に足を踏み入れてしまった人たちの過去の苦しみ、この世界から抜け出せずに″今″を生きるために必死に、闇に染まってしまっている人たちの苦しみ。
なかには軽い気持ちで加担してしまった人もいるだろう。
生きていくためには足を踏み入れるしかなかった。
生きていくためには闇に染まるしかなかった。
心を消すしかなかった。
やってはいけないことをしたのに変わりはないが、それでもそれぞれの心が苦しかった。
映画で1度見ているので本作を読みながら頭で映像を作れたのかもしれないが、それでもとても良かった。
続編が出たみたいなので、そちらも早く読みたい。
2025.11.20(木) -
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生まれ
変わるんだ。
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YouTubeで紹介されてるのを見て気になってた一冊です。
辻堂さんの「トリカゴ」を読んで、
本作を読んだので、
戸籍ってそんなに使われるテーマなのかと思いつつ。
もしくはたまたま私が手に取ってるだけかもですが。苦笑
解説にもありましたが、
なりたくてなったわけじゃない、
傷つけたいわけじゃない、
というような一部を持ってる人たちが
犯罪にどんどん引き摺り込まれていってます。
途中は結構衝撃的なシーンもありますが、
最後はそう終わるのか!
え、あの人は?この人は?どうなった??
という疑問だらけでした。
そして続編あるんですね。
どうしよ、読むかなあ。。
とりあえず、ブクログのレビュー見てみようと思います!苦笑 -
面白いとの評判で映画を鑑賞。かなり私の好きな映画(ジャンル)でしたね。いや、最高でしたよ。役者さん、ストーリー展開全て良し。
で、実は原作があるとの事で期待値高めでページをめくる。そうすると北村拓海、綾野剛が見えてくる。映画とリンクしながら読み進む、うむ、映画は上手く作ってるなあと映画の良さが更に分かる。
得てして小説を映画化すると失敗する。と言うか、成功した事例を見たことがない。(『国宝』の映画まだ見てませんが)
それが、これ、圧倒的に映画の方が面白いじゃないか。なして?なしてなん?
原作はなんか中途半端。もやもやする。なんだかなー
映画を見たから楽しめた珍しい小説。基調だ。 -
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西尾潤『愚か者の身分』徳間文庫。
第2回大藪春彦新人賞受賞作。白いカバーが殆んどの徳間文庫で一際目立つ黄色いカバーは期待の高さか。戸籍ビジネスに手を染める半グレたちを描いたクライム小説。
ストーリー全体が強くつながっている訳ではなく、章が切り替わる度に主役が代わり、詳細が描かれずに結果だけが描かれるという消化不良の作品だった。特に終盤が酷い。文庫版特別書下しの『神尾あやこの憂鬱』も何のこっちゃという感じ。
SNSを駆使し、女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、戸籍、身分証の売買が成立すれば報酬をもらえるという悪徳ビジネスに手を染めるマモル。ある日、マモルは上司の佐藤に仲間のタクヤと会うことを禁じられる。
そして、組織を裏切ったタクヤに降りかかる生命の危機……
本体価格720円
★★★ -
簡単に読めて面白かった。
色々な登場人物の視点で描かれているので、分かりやすかったと思う。
予想していた最悪の結末とは違ってホッとしたような、拍子抜けしたような…
尻切れ蜻蛉で終わった感がある。
二千万持って逃げた女の末路もそうだし、そもそも金に困っていたエピソードもないし…。
ゆいかさんがいい女でよかったなー、って感じ。
ま、主人公は結局、犯罪者集団の一味ではあるので、それに肩入れするのもおかしな話だとは思うけど。 -
戸籍売買仲介、買う、売る、騙す、探す、運ぶ者達の目線で章が構成されている。
各章完結してる訳でもなく、最終章で完結するわけでもなく、その時の人の行動を切り取ったような感じなので「ほーこういう世界もあるのか…」と感じて読むのが良! -
Netflixで映画版を先に観て、とても印象に残ったので原作を読んでみた。映画は2時間の限られた時間しかないので、原作→映画よりも映画→原作の方ががっかりしないのかもな。
映画では描かれなかった人物の視点も含めた群像劇で、視界が広がりとても良かった。それぞれの視点にもミステリ的な要素があって、真実に迫っていく描写はスリリングだし、小道具や舞台の描写がスタイリッシュで現代的でありながら、貧困や無戸籍やさまざまな生い立ちみたいなテーマも扱ってた。
その中でも多分作者が言いたかったのは、真の悪と、悪ではないのに悪をすることでしか生きられない者たち、ということなのかな。そこに対してこの作品には明確な希望が込められていて、ともすれば絶望的な物語なのにそれだけにしていない力がある。
胸糞悪いエピソードの中で胸糞悪い物語にしていないところに魅力があるのではないか。もちろん現実の半グレに葛藤やそれしかできない理由などを見つけてあげる必要はないのだけれども、この物語はそこの解像度をほんの少し上げてくれた気がする。面白かった。 -
面白かったけど、、
この前に読んだ本含めて血なまぐさい描写が続いたので今食傷気味…
とはいえ事件モノとかサスペンスとか好きなんだよね。
荒んだ生活からのあったかご飯描写はズルい。2人が真っ当な人生を歩んでいけますように。
欲に駆られて生きてもいいことないよね。地に足をつけて生きるべく、明日の仕事も頑張ろう。
しかし、、あの持ってかれた金はどうなったんだろ。 -
裏社会でビジネスをする人達の欲望と葛藤が分かりました。この作品は犯罪で成り上がっていく姿よりも、犯罪に手を染めてしまっている現在からどう逃れるか、真っ当に生きていくかが描かれており、とても身に詰まる思いをしましたがなかなかはまった沼からは出られない怖さも感じました。ぜひとも続編も読みたいと思います。
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戸籍売買や臓器売買をする反グレ集団、その中にいるマモルとタクヤ。怖いもの見たさで読んだ、もちろん犯罪行為はよくないが無知ゆえに本来福祉に繋がれるはずが隙間に落ち、それをなんとかしようともがいた挙句とは辛くなる。義理や人情を忘れないところは一般の人よりきっちりしてる。綺麗事かもしれないがそういう人たちが働ける場があれば違うだろうな。誰もが1歩先どころか半歩先もわからない時代だ。まだ若いマモルとタクヤが幸せになれる世の中だといいのに。
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ハラハラして一気に読んだ。
どうしようもない、怖い世の中だ。
一生関わりたくない。
映画も観てみたい。
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著者プロフィール
西尾潤の作品
