降格警視 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2021年10月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784198946784

作品紹介・あらすじ

単純に見えるローカルな街の犯罪にも、奥深い闇が顔をのぞかせることがある。
錦戸にとってそれは、新鮮な驚きであった……。

ざっかけないが他人を放っておけない、そんな小舅ばかりが住む典型的な東京の下町に
舞い降りたツルならぬ、警察庁の超エリート警視(だった)錦戸准。
墨井署生活安全課課長として手腕を奮うが、いつか返り咲こうと虎視眈々。
ローカルとはいえ、薬物事犯や所轄内部の不正を着々と解決。
そしていま目の前に不可解な一家皆殺し事件が立ちはだかる。
わけあり左遷エリートの妄想気味推理炸裂!

●主な登場人物

・錦戸准(20代後半)
下町の警察署の生活安全係の刑事。警視から警部に降格。
何か大きなミスをやらかしたらしいが本人は決して口にしない。
警察庁から所轄に来るって珍しいと言われるが、その理由について決して口を割らない超エリート。
現場経験はほとんどない。しかし「下手に現場を知らない方が正しい推理が出来る。
『岡目八目』と言うでしょう?」と開き直っている。
いろんな「しがらみ」を因習と喝破して、あくまで正義を貫こうとする。
「それが警察でしょう?違いますか?」

・榊鋼太郎……地元の整骨院の院長。私人逮捕マニア
・楠木太一……地元の居酒屋の大将。世話好き。
・小牧果那……鋼太郎の整骨院の受付の女の子。元ヤン。

みんなの感想まとめ

警察庁のエリート警視から降格された錦戸准が、下町の墨井署で繰り広げるコミカルな推理劇が魅力的です。彼は未解決の一家皆殺し事件や薬物事犯に挑む一方で、過去の失敗や組織のしがらみを抱えています。物語は連作...

感想・レビュー・書評

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  •  錦戸准。東大から警察庁に入庁したキャリアだったが、下町の墨井警察署生活安全課課長として転任。その理由は本人が黙して語らないので不明だが、階級も警視から警部へと降格しているだけによほどのことがあったと思われる。

     警察庁への早々の返り咲きを期して事件解決に奔走する錦戸の活躍をコミカルに描く連作短編集。シリーズ1作目。
              ◇
     墨井署受付で、初老の男が大声で係の警官に噛みついていた。男が片手にがっちり摑んでいるのは、これまた初老の太って人相の悪い男の腕。聞けば私人逮捕してきたから生活安全課で正式逮捕しろという。

     対応する警官たちが困りきっていたところに登場したのが、スマートな身体をダンディな身だしなみで包み、理知的で涼しげな顔を持つエリート然とした若い男。生活安全課長の錦戸だった。
     ( 第1話「ツルは舞い降りた」) ※全4話。

          * * * * *

     またまた挫折してしまったエリートを描いた作品。でも『鵠沼千秋』よりはおもしろかった。

     錦戸は警察庁に戻りたがっているという設定のようだけれど、あえて組織内部のタブーやしがらみを批判するような言動をとるし、それによって本庁復帰がさらに遠のいても、それほど気に病んでいるように見えません。
     却ってそこが魅力的であるのだから、本庁への返り咲きを望むという設定にしない方がよかったのではないでしょうか。

     さてその錦戸はキャラの振れ幅が大きいところは気になったけれど、相棒役の榊鋼太郎になかなか味があり、物語に欠かせない存在となっています。 ( 趣味が私人逮捕というのもいいですね。)他にも小牧ちゃんも含め、まわりを固める登場人物が魅力的だったと思います。

     扱う事件は意外と大きく、麻薬取引や一家皆殺しなど、ハードサスペンスと変わりません。それを管理職の錦戸と民間人の榊が解決に導くという痛快さがウリのストーリー。かなり現実離れしていますが、『鵠沼千秋』よりは読ませるしコメディに近い作りなのでよしとしたい。

     でも猫を殺してまわる第3話の殺人鬼は許しがたい。厳しい罰を与えてやって欲しいと思いました。

  • 安達瑶『降格警視』徳間文庫。

    新シリーズとも『私人逮捕!』の続編のどちらとも取れるような4話収録の連作短編集。

    冒頭から『私人逮捕!』の榊鋼太郎が警察署内で騒ぎを起こしたと思えば、警視庁の警視から所轄署の課長に降格となった堅物の超エリート錦戸准警部と榊鋼太郎の面白い掛け合いで物語は始まる。

    世相を反映した事件や過去に起きた事件と類似の事件が次々と描かれるが、ちょっと物足りない。堅物のエリートながら市民の側に寄り添い、忖度無しに確実に仕事はこなす錦戸准警部だが、降格の理由は語らず謎のまま。

    本体価格750円
    ★★★

  • 私人逮捕のスピンオフ的な作品。良くも悪くも平凡というか、つまらないという訳ではないが昼食後に読んだら眠ってしまった。

    • 松子さん
      beraちん、おはよ♪
      昼食後に読んだら眠ってしまったに、思わず笑ってしまいました(^^)
      平和なひと時が伝わってきました〜♪
      beraちん、おはよ♪
      昼食後に読んだら眠ってしまったに、思わず笑ってしまいました(^^)
      平和なひと時が伝わってきました〜♪
      2022/02/07
    • bera5227さん
      おっつー、松子♪
      穏やかすぎたね笑
      クライマックスを求めるなら長編が望ましいのであーる☆
      おっつー、松子♪
      穏やかすぎたね笑
      クライマックスを求めるなら長編が望ましいのであーる☆
      2022/02/07
  • タイトルからして降格させられたが有能な警察官が犯罪を解決する話かと想像したのだが、降格して警部となった錦戸はちょっと癖のある人物で、私人逮捕が趣味な鋼太郎が主人公な設定なコミカルなお話。推理関係なく疑わしい人物が犯人で、安易に話が進むので、そこそこ楽しめた。

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著者プロフィール

男女二人からなる合作作家。官能からサスペンス・警察小説・ノワールまで幅広いジャンルで活躍。著書多数。好評近著で「内閣裏官房」シリーズ、「悪漢記者」シリーズなどがある。

「2023年 『降格警視3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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