宿神 第四巻 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2022年2月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784198947231

作品紹介・あらすじ

西行は、歌に生き、
 歌で弔う――。
鎮魂の歴史伝奇絵巻、
堂々の完結!


『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』
『陰陽師』の愛読者は、
この傑作を、絶対に
読み逃すべきではない。
  ――細谷正充 解説より


宿(しゅく)の神、宿神(しゅくじん) ――ものに
宿る神。後白河上皇は、“あれ”を見ることは
出来ずとも、感じることは出来ると言う。“あ
れ”とは、花が花であり、水が水であり、葉が
緑であり、花は紅きが如く、自然のものにござ
りましょう――西行はそう、返した。保元・平
治の乱を経ても治まる気配無きこの世。西行と
は、平安という時代の滅びを見届けさせるため
に天が地上に差し向けた人物であったのか……。

みんなの感想まとめ

自然の摂理と人間の欲望が交錯する中、主人公西行は平安時代の滅びを静かに見守ります。全四巻からなるこの大河歴史伝奇小説の最終巻では、歴史の重みが色濃く描かれ、時代の混乱と人々の祈りがテーマとなっています...

感想・レビュー・書評

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  • 夢枕獏『宿神 第四巻』徳間文庫。

    全四巻から成る大河歴史伝奇小説の最終巻。

    自然の摂理と時代の移ろい。人間の権力や地位への欲望は果てしなく、変わらぬものは自然の摂理だけ。欲望の強さが人間を変えていき、世の中を動乱や混乱へと導いていく。

    第二巻、第三巻と面白い展開だと思ったのだが、この最終巻は歴史小説の色合いが強くなり、伝奇小説の面白さが薄れたように思う。

    保元の乱、平治の乱を経ても混迷は一向に治まる気配は無く、西行は平安時代が滅び行くのを静かに見詰める。祈っても、願いを叶えてくれないという自然の万物に宿る、宿の神、翁、魔多羅神。それでも人は祈らざるを得ない。

    死者たちと戯れる西行……

    本体価格790円
    ★★★★

  • 夢枕獏が書くと、源氏と平家や西行法師が出てくる歴史物もファンタジックになるんだなぁ〜すごい。

  • 宿神とか翁、後戸の神と呼ばれているものの小説家と思ったら、西行と清盛の話だった。
    3巻くらいまでは面白かったけれど、4巻目はちょっとダレた。

  • かつて愛した待賢門院璋子、心の交流があった崇徳上皇、同僚で友人でもあった平清盛。彼らはみなこの世を去った。僧侶になってからも世俗と関わり歌を詠み続けた西行さんも彼らの後を追う。人が生き、亡くなるのは自然の理。

    桜の咲く満月の頃。
    自分が詠んだ歌のとおりにこの世を去った西行さんはこの世をどう感じたのだろう。
    神はそこにおわしますだけ。
    日本人の美学を淡々と描いた奥深い作品でした。

  • 完結。
    哀しくも、美しい物語でした。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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