顔 FACE 〈新装版〉 (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2022年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784198947293

作品紹介・あらすじ

書店員さんの熱い応援多数!

私ももがいてみよう、いけるところまで。 (三省堂有楽町店 樋口愛さん)

がんばれ瑞穂! がんばれ女子!
(札幌弘栄堂書店アピア店 佐賀井統さん)

「絶対に犯人を許さない!」その思いが瑞穂の心を強くする。
(今井書店 浜崎広江さん)

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【著者の言葉】
私にとって初の「新装版」です。元は20年前に書いた本ですが、手直し作業を始めてみて、ノスタルジックな気分は吹き飛びました。男社会を生きる女性たちの状況が、書いた当時も今も、根っこの部分は少しも変わっていないと感じたからでした。主人公の平野瑞穂巡査は、時代を超えて戦うことを宿命づけられたヒロインなのかもしれません。
横山秀夫


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【あらすじ】
『陰の季節』の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。彼女の描く似顔絵が凶悪犯をあぶり出す


「わたしのゆめは、ふけいさんに、なることです」小学1年生の時の夢を叶え警察官になった平野瑞穂。特技を活かし、鑑識課機動鑑識班で似顔絵捜査官として任務にあたっていた。「だから女はつかえねぇ!」鑑識課長の言葉に傷つき、男社会の論理に苦悩しながらも、忠実に職務に立ち向かう。描くのは犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。女性主人公の活躍を鮮やかに描く異色のD県警シリーズ!


プロローグ
魔女狩り
決別の春
疑惑のデッサン
共犯者
心の銃口
エピローグ

みんなの感想まとめ

主人公の平野瑞穂は、似顔絵捜査官として男社会の中で奮闘する若き女性警察官です。彼女の物語は、組織の厳しさや周囲の無理解に直面しながらも、自らの信念を貫こうとする姿を描いています。挫折や葛藤を経て成長し...

感想・レビュー・書評

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  • 2002年初版。横山秀夫さんの「顔」を読みました。横山さんの警察小説、好きです。主人公は平野瑞穂、23歳。似顔絵を、書くことが仕事の婦警さん。いろんな挫折から希望の職種から外され、苦しむ。男社会の中で足掻く姿に応援したくなります。短編集ですが、各編とも奮闘する平野婦警と他の婦警たちの苦しみ悲しみに胸を打たれます。

  • 顔FACE 横山秀夫

    ●動機
    まとまった休日のため、ビジネス書以外で小説にも手を伸ばしたくなりました。
    横山さんをチョイスです。
    ロクヨン、クライマーズハイ、半落ちなど記者、警察、そして犯人側のいずれの描写も迫りくるものあります。

    ●主人公は?
    20代女性警察官です。
    鑑識で目撃情報をもとにモンタージュを作成する、絵心もスキルもある方です。

    転機が訪れます。
    ある事件で、彼女の描写が機会となり、犯人検挙となりました。

    しかし、描写と犯人の乖離があるため、逮捕後に書き直しを命じられます。
    そして、実行します。
    組織の力に、若さ、情熱だけでは太刀打ちできませんでした。

    そして、葛藤と戦い、休職をするほどのダメージとなります。
    さらに、復職をしたら、異動という顛末でした。

    ●小説のタイトル「顔」
    小説のなかで、女性警察官が男性警察官からどのように見られているのか?の描写があります。

    それに耐える顔、表情に出さない顔。
    閑職に追いやられても、冷静に職務をする顔。
    同期が、後輩が辞めていくなか、警察官を続ける顔。

    これらは、すべて彼女が見せる顔です。

    なぜ、耐えるのか?何のためななのか?

    彼女には、ひとつの「信念」ありました。
    それが幼少期の記憶です。
    『なぜ、警察官を志したのか?』

    ●読みおえて
    働く、生きる。
    楽しいことも、苦しいことも、悲しいこともあります。
    その繰り返しの毎日です。

    そんなとき、自身が自身にどう声をかけるのか?
    結局は、自分自身です。

    主人公の20代の若き女性警察官の生き方から感じとれるものがありました。

    横山秀夫さんの世界。
    人間味が溢れる世界。
    だから、好きなのかもしません。

  • 横山秀夫さんが描く、女性似顔絵捜査官の活躍!『顔』 | ミステリーならこれを読め!|今井書店(2012年11月19日)
    https://www.imaibooks.co.jp/mystery/?p=322

    顔 FACE (徳間文庫) | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4198922330/

    顔 FACE - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/smp/book/b602440.html

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    例の如く、随分手が入っているらしい、、、

  • ブクログのオススメで見かけた本書を、図書館の返却棚で見つけて手に取った。
    ひさびさに読む横山秀夫さんの警察小説。
    開いてみると、あれっ結構フォントが大きい!
    なんだか文章が昔よりも柔らかく読みやすいけれど、主人公が女性なせいもあるのか、男社会の県警なのだけれど昭和の男臭さがあまりなかった(時代設定は多分現代)。

    読み終わるまで気がつかなかったけれど、本書は2005年に刊行された文庫を加筆修正して発行されたものだった。
    2005年版ならばもう少し、煙草の煙に覆われたような、昭和感があった文章だったのだろうか…?
    2005年版は読んでいないけれど、読み比べた方がいたらその違いも聞いてみたい。

    主人公の「元」似顔絵捜査官・平野瑞穂は、おなじくD県警シリーズ第1作の「陰の季節」で、すでに登場していたらしい。
    「陰の季節」を読んだ、ということは覚えているけれど、肝心の内容はすっ飛んでいて、全然お話を思い出せない…(汗)
    ブクログで検索してみたけれど、どうもブクログをはじめる前に読んだようで、感想を書いていなかった。
    そのため、どの時期に読んだのかも不明で、アナログの読書ノートでも感想をひっぱりだせなかった。
    ただ、「陰の季節」面白かった、という感触だけは覚えている。

    男社会のD県警、しかも平野瑞穂は「陰の季節」ですでに「失敗」をしており(全然覚えていないわたしでしたが)、似顔絵捜査官を外されている。
    (「顔FACE」を読むと、「陰の季節」のお話の一部ネタバレになるため注意!だそう)
    正直、瑞穂にとっては味方の少ない警察に、それでも必死でくらいついていくさまは、少し痛々しくせつない。
    また瑞穂自身も、婦警への憧れをもってなったため、「婦」警という立場にとらわれているような気もした。
    本編を読んでいってのエピローグ、瑞穂の印象が本編と全然違ったところも、驚いた。

  • D県警シリーズで未読だった第3弾。国際女性デーに合わせ?新装版が出たのを機に。第1弾「陰の季節」に登場した似顔絵婦警が主役で再登場します。警察内部の露骨な女性蔑視に耐えて堪えて頑張る瑞穂ちゃんが健気。連作ですが、どの話も意外なオチが用意されていて楽しめました。「ノースライト」からもう3年、新作が待ち遠しい…。

  • D県警シリーズのひとつで、読む順番が気にならなければどこからでも読めなくはないが、部分的にわかってしまうところもあるので、順に読んだ方が良い。流れは①影の季節②動機③顔(本作)④64ロクヨン⑤刑事の勲章(電子書籍)なのだが、私は逆行していた。

    今回はD県警の二渡ではなく、機動鑑識班の似顔絵捜査官平野瑞穂が主人公。男性社会と言われた中で女性が如何に活躍していくかが描かれている。
    二渡はほぼ名前だけ出てくる。

    6歳で放火被害を受けたしおりとの接点は、瑞穂の気持ちが特に上手く描写されていると感じた。
    後輩の似顔絵婦警との関係性はがろうにある絵が物語っているように思う。絵には描き手の表現したい感情が現れる。文字と同じように、しかし異なる形で。

    銀行強盗訓練の際に本当の銀行強盗が起こる。ここでも婦警の立場で瑞穂の苦悩が表されている。絵を描く際には対象をよく見る、それが役に立ってくる。

    心の銃口では、南田婦警との気持ちを共有しながら事件を追いかける。「相棒」の箕田とともに。瑞穂が大きく成長したと感じる。
    最後に心の銃口の意味がわかり、瑞穂の揺れ動きながらも正義を貫く真面目な姿が美しささえ感じた。そしてその中で強くなり成長していく姿を応援したくなった。
    いつのまにか瑞穂が警察官としての「顔」になっていた。

  • 横山さん原作の映画は見たことがあるけれど、小説を読んだのは初めてかもしれない。

    小学校の時の夢を叶え、特技を活かして鑑識課の似顔絵捜査官になった平野瑞穂が主人公。

    似顔絵の改ざんを命令され休職。その後広報室、犯罪被害者支援対策室を経て最後は捜査一課で産休を取る婦警の代わりとして配属される。男社会の警察の中で冷たい視線に晒される様子はもどかしくもあったが、ラストでは警察官として素晴らしい成長ぶり。

    解説を読んだら『陰の季節』を先に読んだ方が良かったようですね。シリーズ物のようなので最初から読んでみようと思います。

  • D県警シリーズ3冊目。

    警察組織とそこで働く婦警(女性警察官)を主人公とした短編集。そしてそれはこれまでの作品で登場した似顔絵を描く婦警。

    これまでの2冊に比べると、ミステリー要素が少し強めかな。それでも、警察という組織の中でもがく女性に焦点が当てられている。実際の警察内部の事は分からないが、実際にそうなのではないかと感じさせられる程にリアリティのある表現がされている。

    どの短編もなるほどと思わせる結末。そしてその出来事を通じて、主人公の婦警も着実に成長したのではないかな。
    今後、このシリーズに登場するかは知らないが、その姿がまた読めるといいな。

    シリーズ次作が楽しみです。

  •  こんな普通の性格の女の子がよく警察官になれたなぁ。警察学校で風間教官のような教官に弾き出されなかったのだろうか。警官のくせに拳銃を撃つことに恐怖を感じる似顔絵婦警の物語。D県警シリーズ読みたいと思いながら、今作がなぜかシリーズ初読み。第3作なので1、2作も読まねば。男社会の警察の中で軽視・蔑視される女性警察官の苦悩と奮闘が描かれる。酷い言われようと感じる部分もあるが、確かにちょっと甘いと感じるような部分も。刊行が2002年なので今はさすがにこんなセクハラ発言許されないだろうとは思うが、男社会であるのは変わらないんだろうな。

  • 久しぶりの警察ミステリー

     ヒロイン瑞穂さんが一話一話成長していく感じがとても良い。頑張れ!って応援したくなる。しかも、ミステリーとしての謎解きというか、あちこちに散りばめらた伏線回収も鮮やかの一言。

     働く女性応援しないと!って思うな。

  • 安定の横山秀夫作品で、ラスト100ページは一気読みでした。かなり久しぶりに横山秀夫の小説を読みましたが安心してワクワクと読み進められました。今のダイバーシティ・多様性につながるテーマも早くから取り入れられていたんだな。と感心いたしました。

  • 時代の変化を感じながら読了

  • 『決別の春』:なんでも相談テレフォンという市民からの電話相談を受ける部署に異動した瑞穂。連続放火魔の事件が頻発してる時にしおりと名乗る女性から助けの電話が。過去に両親を伯父の放火により殺された過去をもつしおり。トラウマに悩むしおりだが、過去の事件の真実とは。驚きの真実でびっくり。ストーリー性が上手いからやられる。
    『心の銃口』:女性警官が拳銃を奪われて犯人は逃走。危篤状態になった女性警官が話せる状態になったときに口にした犯人の姿は高身長の女。緊急配備されて犯人が判明した時、瑞穂と相棒箕田は犯人の居場所を探して東地区へ。犯人の女を見つけ家に押し込むとそこには警察グッツがたくさんあった。犯人の女は警察マニアだった。瑞穂と犯人は銃を構えて対峙し、瑞穂は銃撃され、さらに撃たれそうになったところを箕田が犯人を射殺。しかし、犯人の家にすぐ辿り着けたの箕田の先導があったのだが、なぜ分かったのか…箕田と犯人の繋がりがなるほど。

  • #読了
    男社会の警察で生きる、女性巡査の話の短編集です。
    D県警シリーズの第1作目でちょこっと出てくるんですけどね。今回は全短編、女性巡査の話になっております。警察という組織の厳しさを教えてくれる作品。だから女は使えねえと言われながらも、頑張る姿は素敵ですね。またメインにして書いて欲しいですね。

  • 2011年に読んだ作品を再読。
    内容は全く覚えておらず、似顔絵捜査官が似顔絵を描いて事件をバンバン解決していく話かと思えばそうではなく、とある事件がきっかけで似顔絵捜査官を退いた婦警のお話。
    婦警が軽視される環境化で、「仕事ができて優しいのに人から大事にされない」主人公の強すぎる正義感と、人を妬む恨む気持ちの葛藤などがよく描かれていてとても面白かったです。
    観察眼に秀でていて事件を解決することもあるけど、甘さなのか若さなのか失敗もする主人公にイライラしたり応援したりしながらあっという間に読み終えました。

  • 警察ものは元から好きですが、顔という視点からいろいろな事件を追っていく面白さがあった。
    事件ごとに短編集的な感じになっているので、とても読みやすかった。
    主人公は20代設定ですが、自分が20代の頃はこんなに聡明で行動力のある女性では無かったなと思いつつ、魅力を感じました。

  • 各話ラストで書かれる真実が、どれも驚かされた。

  • 逆境にもめげない健気で頑張り屋さんで、ちょっと頼りない部分も有ったり、空回ったりの部分も有りの小柄な主人公……って男の人が描きたいんだろなぁー。ドンピシャやな、瑞穂みたいなのって。
    と……。全く素直じゃない女の意見です。

    ストーリー自体は面白かった。

  • どの短編の展開も面白く、心情描写が秀逸。女性活躍推進やハラスメント防止が叫ばれる現在、警察社会がどうなってるのか気になった。

  • ★3.5くらい。D県警シリーズ、陰の季節に出てきた似顔絵担当の女性警官が主人公。ドラマ化にちょうど良さそう。読み応えはあまりないが面白かった。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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