満洲コンフィデンシャル (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2023年1月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784198948160

作品紹介・あらすじ

幻の理想郷・満州国
大陸を舞台に繰り広げられる
ノンストップ特務冒険活劇!

 昭和十五年、元士官候補生・湊春雄は大連港に到着した。海軍を追われ満鉄調査部に飛ばされてきたのだ。彼には秘密任務が与えられた。あの甘粕正彦を内偵する――。大連の街中で「君、尾けられているよ」と声をかけてきた男・西風。謎の大陸浪人は、新京へと疾走する〈あじあ号〉の車内に再び現れ、春雄の運命を翻弄してゆく。阿片、映画、革命運動…幻の理想郷・満洲国を舞台に華やかな夢と権謀術数が渦巻くノンストップ冒険特務大活劇!

目次

開幕
第一話 夕陽と大陸浪人
第二話 恋と革命
第三話 皇帝の護衛者
第四話 夢の瓦礫
閉幕
参考資料一覧

みんなの感想まとめ

大陸を舞台にした冒険小説は、主人公の湊春雄が謎の大陸浪人・西風と共に満州で繰り広げる特務活動を描いています。昭和15年の背景の中、湊は甘粕正彦を内偵する任務を帯び、彼の運命が西風によって翻弄される様子...

感想・レビュー・書評

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  • 新美健『満洲コンフィデンシャル』徳間文庫。

    久し振りに本当に面白い冒険小説を読んだ。船戸与一の『山猫の夏』、胡桃沢耕史『天山を越えて』と並ぶ、大傑作冒険小説である。冒険小説好きならば絶対に読むべき作品である。

    何ということか、最後の最後に素晴らしい感動の場面が待ち受けていた。終盤で湊春雄の過去の真実が明らかになり、それだけでも感動したのに。感動で二度泣きした。そうか。そうだったのか。

    湊春雄が主人公かと思って読み進めば、湊は物語の語り手に過ぎず、本当の主人公は西風だったようだ。これは船戸与一の『山猫の夏』の構造にも似ている。

    『開幕』。時は現代。北陽座という名の古い映画館を営む館長の湊春雄とアルバイトの大庭日陽という女子大生が登場する。北陽座は時代の流れで、今まさに閉館しようとしていた。

    本編に入り、時代は昭和15年に遡る。元士官候補生の22歳の湊春雄は不祥事で海軍を追われ、大連の満州鉄道調査部に入社する。しかし、直ぐに新京にある満州映画協会に向かい、甘粕正彦を内偵するよう密命が下される。

    大連から満州へと向かうために駅へと向かう途中に湊は、西風という謎の大陸浪人に助けられる。新京行きの鉄道列車に乗り込んだ湊は車内で西風と再会する。その後、この西風という謎の男は湊の運命を翻弄していくのだ。

    甘粕正彦、愛親覚羅溥儀、植芝盛平、李香蘭、川島芳子といった実在の人物が幻のような満州国での冒険物語に華を添える。

    『閉幕』。再び現代。湊春雄の見た幻の正体……

    本体価格820円
    ★★★★★

  • うーん。
    これはなぁ、
    満州である必要があったんだろうか。

  • 20240830

  • 「深夜の博覧会(辻真先)」を読んで、満州が気になりはじめ、いろいろ検索していて知った1冊。どちらにも甘粕正彦が登場する。甘粕といえば映画「ラストエンペラー」の印象が強く、真っ先に坂本龍一さんが思い浮かぶ。本作の裏主人公、謎の男・西風はディーン・フジオカさんのイメージ。

    満州に馴染んでいく主人公の湊青年と一緒に、満州を知っていく。西風をバディに満州映画協会でおこった殺人事件を調査するミステリーが、終盤以降、一気にハードボイルドに。
    満州の繁栄も戦勝も、読む側には終わりがあるとわかっている。史実とロマンが混在する活劇。映画を見るように楽しめた。

  • この時代のいろいろ調べたりした中でフィクションでもよく作り込まれてて面白かった。
    途中わかりづらいところもあったけど、バディもの好きだからより楽しめた。

  • 昭和15年の満洲、満鉄調査部に赴任した青年に与えられた任務は満映の甘粕の不正の証拠か弱みを掴む事。

    以下ネタバレです

    面白かったか、つまらなかったかと問われると「面白かった」。
    だけど書店で手に取った際に想像していた雰囲気とはかなり違ったので少し評価が低めです。
    甘粕を追い込むために権謀術数を巡らせ追いつ追われつの手に汗握る謀略小説をイメージしていましたが、本書は満洲が舞台の当時の時代背景を映した青春冒険活劇でした。
    勝手な私の思い込みなので書評を低めにするのは的はずれかもしれませんが。


    甘粕正彦は当然ですが伊達順之助、尾崎秀実、植芝盛平、工藤忠、霍殿閣、李香蘭、川島芳子 と実在の人物が続々と登場します。
    主人公?語り部?の湊春雄と掴み所のない大陸人の西風の約5年間の活躍譚が4話構成。

    気軽にさっくり読める活劇小説でした。

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著者プロフィール

1968年、愛知県豊田市生まれ。金沢経済大学(現・金沢星稜大学)経済学部卒。ゲーム関係のライターとして、シナリオやノベライズなどを手がける。2015年、『明治剣狼伝 西郷暗殺指令』で第七回角川春樹小説賞特別賞、および第五回歴史時代作家クラブ文庫新人賞を受賞し、作家デビュー。主な著書に「幕末蒼雲録」(KADOKAWA)、「つわもの長屋」(角川春樹事務所)、「隠密同心と女盗賊」(コスミック出版)シリーズがある。

「2023年 『満洲コンフィデンシャル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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