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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784198948870
作品紹介・あらすじ
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朝日新聞、日本経済新聞、週刊文春など
多数のメディアで紹介され、
第四回細谷正允賞を受賞した話題の書、
待望の文庫化!
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有識者が大推薦!
「大切な人を
マルチ商法から守るために、
ぜひ手に取ってほしい一冊」
今泉将史(消費者問題に詳しい弁護士)
「なぜマルチにはまり、
堕ちていくのか。
その秘密がわかった」
島田裕巳(宗教学者)
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著者の壮絶な実体験をもとにした
「超リアル」サスペンス!
バイト先の掲示板で見つけた
奇妙な貼り紙。
「磁力と健康セミナー・無料開催」
それは地獄への扉だった――。
認めてほしい。
ただその一心で始めただけなのに、
どうしてこんなことに
なってしまったのか。
マルチ商法にはまった女性の
“乱高下人生”を
リアルに描いた
ノンストップサスペンス!
みんなの感想まとめ
マルチ商法に嵌まり込む若者たちのリアルな姿を描いたノンストップサスペンスは、著者の壮絶な実体験を基にしています。主人公はバイト先の掲示板で見つけた「磁力と健康セミナー」の貼り紙から、次第に地獄のような...
感想・レビュー・書評
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西尾潤『マルチの子』徳間文庫。
西尾潤の小説を読むのは、第2回大藪春彦新人賞受賞作の『愚か者の身分』に次いで2作目。第4回細谷正允賞受賞作。
マルチ商法という沼に嵌まり込んでいく若者たちを描いたサスペンス。『愚か者の身分』と似たような作品で、『愚か者の身分』と同様に小説としての面白さを感じることは無い。
結末は最初から見えている。悪いことに見えている結末以上のことも起きないのだ。数々の賞を受賞している作家とは思えないプロットに、著者の実体験を元にするのであれば、ノンフィクションの方が面白かったのではなかろうかと思う。
主人公の鹿水真璃子はバイト先の掲示板で見付けた『磁力と健康セミナー』の貼り紙を切っ掛けにマルチ商法に嵌まり込んでいく。
なかなか儲けることが出来ない真璃子は仲間と共に次々と新たなマルチ商法に手を出し、借金だけが増えていく。やがて、仮想通貨取引に手を出した真璃子たちは大きな詐欺に引っ掛かる。
本体価格950円
★★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
youtuber「新宿109 kenzo」にはまり、
なぜマルチ勧誘に騙される人がいるのか興味を持ったため読了
作者の実体験+αとのこと
なるほど、
騙す人も大多数は元勧誘された人で同じ穴の狢
幹部でも借金してまで地位維持のため借金を繰り返さなければならない
あとがきには、マルチに嵌りやすい3か条を記載している
まぁ誰もが当てはまる書き方
占い・詐欺手法ですね
この話をいつまでも愚かだ・滑稽だと感じれる人でありたい
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マルチ商法にどうして騙され、借金が増えているのに気づかないのかと、思ってましたが、
これを読むとこうやって騙され、落ちていくんだなと納得します。
あとがきにもある様に騙される人は自己肯定感が低い人とありますが、主人公の真璃子も優秀な姉に比較されてしまったがためにこうなったのでしょう。
人一倍、承認欲求が強い為に抜け出せない状況も痛々しく感じます。
物語にはマルチ商法の他に仮想通貨の話もあり、
やはり楽して金を儲けるには必ず裏があるのですね。
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最近、裏社会を描いた小説をよく読んでいます。
マルチ商法。
実は私、自己肯定感が低めなせいか、なぜかマルチの勧誘を受けやすいタイプのようで……。
そんなとき必ず思い出すのが、大学時代の経済学の先生の講義。
仕組みを丁寧に説明したあとで言い放った、あの一言。
「あれは絶対に儲からない」
……先生、本当にありがとう!!あの言葉に、私は何度も救われました。
今回読んだ小説『マルチの子』は、そのタイトルどおり、マルチ商法の世界に取り込まれてしまった主人公の物語です。
あとがきで明かされるのですが、なんと著者自身の実体験がベースになっているとのこと。
物語の中で描かれるマルチの構造は、まさにリアル。
上層部は、ぶら下がる子分の自己肯定感を巧みにくすぐって鼓舞し、教育(つまり勧誘テクニック)にも力を注ぎます。
なぜなら、部下が成果を出さなければ、上層部も儲からない仕組みだから。
部下がどんどん新たな人材を連れてくれば、それだけネットワークが拡大し、上層部の懐も潤う。そりゃ、必死にもなりますよね。
でも、自己肯定感が低めの人ほど、この“鼓舞”に弱い。
「自分を認めてくれる人がいる」と錯覚し、どんどんのめり込んでいってしまう。
借金してでも組織に貢献しようとするようになって、気づけば金銭感覚が麻痺している……。
印象に残ったのは、作中に出てくるこんなフレーズ。
「(地獄、踏んでないよね?)」
――もし、この問いかけのときに引き返していれば。
でもそれを無視して次の段階に進んでしまったら、もう終わり。
一線を越えてしまったら、もう元の感覚には戻れなくなるのです。
私が読んでいて一番ゾッとしたのは、“中間管理職”のような立場にいるときの描写でした。
上からは煽られ、下からはヨイショされ、常に実力以上の自分を演じなくてはならない。
もう引き返せない、でも心も財布もギリギリ――そんな状態に追い込まれていく様子が、本当にリアルで怖かった。
あらためて実感しましたが、家庭での「お金の教育」って、本当に大切ですね。
私は親から以下のふたつを叩き込まれて育ちました。
「他人にお金を貸すなら、返ってこないと思え。人間関係も失う覚悟をしろ」
「ローンを組んでいいのは、家・車・保険だけ。それ以外は現金で」
この2つのルールを守ってきたからこそ、今のところは自己防衛できているのかなと思います。
世の中、「簡単に儲かる話」はだいたい怪しい。
やたら急かしてくる営業は、もっと怪しい。
もし勢いでサインしちゃっても、クーリングオフ制度は速攻で使うべし!!
とにかく――怪しい商売からは、一秒でも早く逃げるに限ります! -
この本を手に取ったのはまさに、ファミレスで勧誘のようなものを受けている女性を見たから。
隣だったから聞きなくなくても話が耳に入る。
自信満々で、大きなスケッチブックを使って話す勧誘者に身を乗り出して聞く主婦。
目的は?月に30万くらい息子のために残したいんです、なんで?息子の夢を応援したいんです、ユーチューバーになりたいという息子が、軌道に乗るまで
一億はすぐだからね、という言葉が大きく聞こえた時に、騙されてるよと言いたくなった
月に30万円貯金できる主婦がこの世の中にどれくらいいるのか、そのお金を物に変えればわからないけど渡すことで税金かかること知ってるのかな
とここまで考えて、怖いなって思った
知らないし純粋な人ほど、引っかかってしまうのかなと
でもこの本はちょっと違った
マルチを心の底から良い物だと思って取り組んでいる主人公(最後は違うようだったとわかるが)が、どんどん転落していく、そして人を信じやすいのかなって思っていた
よく友達をなくす、なんてことを言われるけど、とんでもない、友だちだけじゃない、家族もなくす
騙す人は、どんな大事な人でも躊躇なく騙して逃げる
法律をかいくぐってこの事業を始めた人たちは本当に頭がいいんだと思う、逃げる手立てを考えてから始めているんだなと思った
同じような感じで、自己啓発セミナー関係の小説なんかも読んでみたいと思った
傘下に悪い人が入ってくる可能性もあるよね、それに気が付かなかったのかな、アイちゃんが人質になった時のまるこの判断はすごく良かったと思う
今出てきている闇バイトなんかでも必ずおどしがあるから、そういう時はきちんと判断してほしい
とにかく、生きていくうえで、あんまり強欲になったらダメじゃない?
最初にファミレスで見た主婦の人も、月30万は強欲過ぎると思った、それよりお子さんに力を入れてつけてあげては?と余計なことまで思ってしまった
最後に一つ
まるこの口癖、知らんけど
これ大嫌い、ここにまるこの性格全てが現れていると思う
知らんけどをつけることによって、今言った自分の考えや信じている物が、体裁悪くなった時にかけている保険というか、その言葉をつけることで、責任を放棄しているというか
そこに全て詰まってると感じた
知らんけどをつける人、信用できない -
マルチ商法にハマる20代女性を主人公に、承認欲求や自己顕示欲を埋めながら借金を膨らませていくプロセスを描いている作品。自爆営業や名義貸しによってローンが増えていき、気づけば数百万円もの借金を背負わされている。手もとに残されたのは効果の定かではない健康器具やサプリメントなど、正価の何倍もの値段で取引される怪しい商品である。
鹿水真瑠子は新卒で入った職場に馴染めず、辞めてバイトで食いつなぐ毎日だった。友達も少なく張り合いのない生活を送る中で、バイト先で目にした「磁力と健康セミナー・無料開催」に参加することでその人生が転落し始める。高額なマットレスを購入し、それを紹介しながら下部組織を拡大していくことでゴールドやらプラチナやらの肩書を得ていく。
その実態としてはポンジスキームであり、真瑠子自身も入ってくる紹介料をローンの返済に回すといった自転車操業でなんとか遣り繰りする始末。親玉に当たる人物がどんどん新しい商品で目先を変えながら、下部組織を養分として優雅な暮らしを演出しているのもアルアルな感じだった。 -
PrimeReading
一生懸命ビジネスをしてるつもりで深みにハマっていくのねぇ
抜け出すことはできたと思うし、実際周りの人は家業に戻ったりしているのだから、抜けだすチャンスは度々あったのだろうけど、グループリーダーとしてもてはやされたり、一目置かれたりする気持のよさが止められなかったんだろうなぁ
しかしこういうのもバカじゃできないというか、若くて向上心があって熱心に勉強して賢いつもりで堕ちていくのなんだかなぁって思っちゃうね -
何となく序盤からどうなっていくかの展開が読めてしまうところはあるが、こういう人が現実にはいっぱいいるんだろうなぁと思うお話だった。
やっぱり、誰と働くのか、努力の方向性って大事だなぁと。
知らなかった、善意で勧めた、では済まされない事があることを知っておく必要がある。 -
『マルチ商法』
言葉は聞いたことがあっても、どんな仕組みで人を巻き込むのか、そして本当の怖さを知っている人は少ないのではないでしょうか。
実は私自身も、以前知人の知り合いという人から勧誘されたことがあります。
その時の違和感を思い出して、改めて『マルチの子』を読んでみました。
主人公の真瑠子が目にした『磁力と健康セミナー・無料開催』というバイト先の掲示板の貼り紙。
それは地獄への扉だった……。
「認められたい」という純粋な気持ちが、いつの間にか借金を借金で返す終わりのないループを生み出す。
家族や友人を巻き込みながら、坂道を転がるように深みにはまっていく……
著者自身の壮絶な実体験をもとに描かれた、逃げ場のないノンストップサスペンス。
読んでいるだけで、背筋が凍るリアルさ
借金を借金で返す。
騙すつもりがなくても、結果的に人を騙したことになっている。
『お金』と『人間関係』と『承認欲求』
主人公の真瑠子が静かに、そしてずぶずぶとはまっていく姿に、ページをめくる手が止まりませんでした。
一歩間違えれば、自分も真瑠子のようになるかも?
そう思わせるほどのリアリティが、読んでいて寒気を覚えるほどでした。
「自分に満足できていない人、勉強熱心な人、自己評価の低い人はそこら中にいるのではないだろうか。そんな思いで、私は実体験をもとに『マルチの子』を書いた。これは私だけの物語ではない。きっとあなたの物語でもあるのだ」
あとがきに書かれた一文、これは誰にでも当てはまることではないでしょうか?
そう、今これを読んでいるあなたにも。
真瑠子のように「認められたい」という気持ちは誰にでもあるもの。
誰だって「自分は大丈夫」と思っていても、ちょっとしたきっかけや環境で、ズルズルと落ちてしまうかもしれない。
だからこそ「これは私だけの物語ではない」という一言が、鋭く突き刺さります。
「これはおかしいぞ」と思った時に、ちゃんと立ち止まることができるか。
人間力が問われるところでしょう。
怪しい話ほど「自分は大丈夫」と思わないことが一番の防御策。
はまってしまう人は決して『弱い』からではありません。
真面目で人を信じたい純粋な人だからこそ、騙されてしまう。
だからこそ、知識を持つことが大切だと学びました。
・マルチ商法ってどんな仕組み?と思っている
・自分や周りで少しでも勧誘の話が出たことがある
・「自分は大丈夫」と思っている
そんなあなたに、ぜひ読んでほしい作品です。
これは本の中だけの物語ではありません。
私たち誰にでも起こり得る物語だから。 -
なぜ、マルチ商法に騙されるのだろうと思っていたけれど、そこにいると不思議は無くなってしまうのかもしれない。
ほんの些細なきっかけからハマってしまうと、そこから抜け出せない。
著者の実体験をもとにしているようなので、割とリアルなのかもしれないが、本当にこんなふうなのだろうか。
不思議と、怖さみたいなものは感じなかった。むしろ、会社(と呼んで良いのか?)として見る分には、凄く良い。
人間関係も、そりゃ色々あるけれど、上司部下や同僚とのやり取りを見ていると、結構理想なんじゃないだろうかと思えてしまう。
だからこそ、そこから抜け出せない。
そういう意味で言うと、怖さがあるんだよなぁ。 -
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マルチの子と聞いていくつか読んだ宗教二世の本から、マルチ商法にはまった親の子の苦難を描いていると思って読んでいたら全然違いました、はい。逆にマルチ商法にはまり騙され、しかしマルチ商法(本人たちはネットワークビジネスという)に向かわざるを得ない主人公でマルチの子。なるほど。マルチ商法が良いものではない(というか詐欺商法)と知っている身としては主人公の行動はどうかと思わざるを得ないけど、それでも読んでいるうちに情は移ってくるもの。最後はどうにか窮地を脱してくれと思ってしまう。星3の内容かなと思うけど、著者自身の体験が色濃く反映されているあとがきを読んで1個プラス。著者によればマルチ商法にハマりやすい人は3つの特徴があるという。今の自分に満足していない、勉強熱心、そして自己評価が低い。なるほど。でも私は同じ人種が思いつくぞ。自分の同業である医師にも多いなと。おしなべて自分を殺して仕事熱心な人の特徴でもあるなあと思うわけです。ちょっとした運の違いで合法の中にいるか非合法の中にいるか、ある程度はお金を得られる状況にいるか、どうあがいても難しい環境にいるか。そんなことを思わせる内容でした。
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一度だけ、「マルチ商法」のイベントに行ったことがある。人々が褒め称えあい、励まし合い、「これからも頑張るぞー」と高揚しあっていて、とても温かな集まりであり、ステキな繋がりに思えた。ただ、その人々を繋げているのが"商品の売買"であることに、妙な違和感を私は感じた。
その経験があって、本書を読もうと思った。
小説という形ではあるが、著者さんが「マルチにハマった実体験」から描いたとあって、私の中で漠然としていた「マルチ商法の危うさ」というものに、ますますのリアリティをもたらす読後となった。
人は誰でも、他の人々に「必要だ」と認められたい、感謝されたい、などという"承認欲求"を抱いているモノ。
「マルチ商法」なるものは、そこに巧妙に入り込み、マニュアル化して、組織化、システム化していて、人がマルチにハマっていくカラクリがよく分かった。
主人公は、家族や周りの人々に「認められる自分」「感謝される自分」になって「家族や皆と幸せな生活を送りたい」と思っていただけだ。
そんな主人公が「マルチの世界」で翻弄され、お金持ちになるどころか、借金まみれに堕ちていく。息苦しいほどに痛々しい。 -
こてこての大阪弁で、テンポよく一気に読めました。
帯に書いてあるように、なるほど人が何故マルチのはまるのかわかったような気がします。
何度も、もうそこら辺でやめとき!って思いながら読みました。
面白かったです。 -
マルチに引っかかる人ってどんな人よって思ってたけど、なんかこの本読んで納得した。あとがき含めすごく興味深い内容だった。
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こうやって抜け出せなくなるんだなー!と感心。読みながらずっとやめておけーー!戻って来いー!と心の中で叫んでた。
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マルチを内側から見ることのできる一冊。
中はこうなってるのか〜という感じでおもしろい!
まさに蟻地獄的な世界なんですね。救いがない。 -
主人公の認知が歪んでることは読みながら感じていましたが、最後がこう着地するとは...恐ろしかったです。幸い、友達や親戚でマルチにハマった人はいませんが、もしそうなったらどうしようかと考えるきっかけになりました。
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