非弁護人 (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2024年3月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784198949259

作品紹介・あらすじ

「よく聞け、貴様は死刑だ!」

無実の罪で法曹界を追われた元特捜検事。
法廷には立てない「非弁護人」が、
冷酷巧緻な大量殺人者に「法」で立ち向かう!


作者の月村は、非弁護人というコンセプトについて「法曹界のブラック・ジャック」と語っていた。手塚治虫『ブラック・ジャック』は、医師免許はないものの天才的な技能を有する闇の外科医が活躍する人気マンガだった。その法曹界版が、非弁護人というわけである。(文芸評論家 円堂都司昭 「解説」より)

白熱のリーガルサスペンス! 元特捜検事・宗光彬。検察の腐敗により無実の罪で法曹界を追放された過去を持つ。弁護士資格のないまま高度な法律案件を闇で請け負うことから「非弁護人」と呼ばれていた。あるときパキスタン人少年から「級友を捜してほしい」と依頼される。その少女と家族の消息を追ううちに大量の失踪者の存在が明らかになる。戦慄の犯罪に立ち向かうべく、法廷に立てない宗光が取った驚愕の奇策とは!?

みんなの感想まとめ

無実の罪で法曹界を追放された元特捜検事が、弁護士資格を持たないまま法の外で事件に立ち向かう姿を描いた異色のリーガルサスペンス。主人公・宗光彬は、パキスタン人少年からの依頼を受けて失踪者の調査に乗り出し...

感想・レビュー・書評

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  • 月村了衛『非弁護人』徳間文庫。

    読み応えのある異色のリーガル・サスペンス。月村了衛がリーガル・サスペンスを料理すれば全く違う味の作品に仕上がるようだ。

    但し、全体的に粗さが目に付き、色々と注文はあるものの、設定と大筋のストーリーは面白い。


    主人公の宗光彬は元特捜検事で、検察の組織的な腐敗の構造に飲み込まれ、無実の罪で収監され、法曹会を追放された過去を持つのだ。当然、宗光には弁護士の資格は無いのだが、闇で高度な法律案件の解決を請け負うことから『非弁護人』と呼ばれていた。

    ある時、宗光彬が立ち寄ったパキスタン料理店のパキスタン人少年のマリクから急に居なくなった韓国人の級友の少女を捜して欲しいと依頼される。マリクが差し出した僅か3,300円で仕事を引き受けた宗光はその少女と家族の消息を追ううちに大量の失踪者の存在を知ることになる。

    さらに驚くべきことにヤクザも務まらずクビになった下っ端連中が様々な詐欺に巻き込まれ、失踪者となっていたのだ。

    『ヤクザ喰い』という恐ろしい犯罪の存在を知った宗光はヤクザの幹部を動かし、彼らの組織力を存分に使いながら、前代未聞の凶悪犯罪に立ち向かっていく。

    しかし、凶悪犯罪の黒幕は幾つもの偽名を使い、なかなか尻尾を見せなかった。そんな中、マリクと父親も失踪してしまう。

    本体価格950円
    ★★★★

  • 読んでも読んでも事件がどう決着するのかわからなくて、先が気になりグイグイ読み進めさせられた。
    主人公の宗光は元検察官で前科があり、弁護士としても働けない。法律の知識はあるので裏社会で重宝される。
    ニヒル感があって柄も良くなく、子どもに怖がられるおじさんなのだが、子どもを助けるような男。
    ハードボイルドって言うのかな。ところどころ見える義侠心と悲しみも背負ってる孤独感が何とも魅力的。ヤクザとの丁々発止のやりとりもかっこいい。
    検察時代の因縁がある篠田との関わりも心憎い。
    底知れない事件と無関心な社会のありよう、その隙を衝く犯罪の設定が、本当にありそうで怖かった。

  • 面白そうなテーマなのに思った程感情が入っていかなかった。

  • 法曹資格は有しているが、事情により弁護士として登録できない非弁護人という人物が主役を務めている内容が非常に新しく感じた。その主人公に協力する役柄としてヤクザたちも登場する。本来なら社会からのはみ出しものとして嫌われるヤクザだが、月村作品のアンチヒーロー物ではなんだか格好良く感じてしまう魅力があった。法廷のシーンでは自分自身も裁判員として参加しているかのような臨場感を感じられた。全体を通してバイオレンスな描写は殆ど無いものの、重みを感じる作品だった。

  • この本は損をしている
    書店の平台に並んだ時にとても地味である
    表紙とタイトルを替えればもっと売れるのにもったいないと思う
    内容はとても興味深く、テンポも良いのでサクサク読めるのだが、全体的にイマイチ深みに欠ける気がする
    法曹界の話しなのだからもう少し法律用語を散りばめるとかすると良いのでは?
    もう一点、ストーリーは時系列でわかりやすいのだが、そこを崩して行くと引き込み力がアップせる気がする
    例えば、冒頭にショッキングな大量殺人シーンを持ってくるとか、宗光と篠田の因縁を断片的に描くとか、順番を変えるだけでかなりインパクトが上がる気がする
    そして、作者が意識しているかどうかはわからないが、映像化しやすい作品だと思う
    もしもドラマになったら、さしずめ宗光は松坂桃李、篠原は向井理あたりでどうだろう?
    タイトルの非弁護人というのもどうもとっつきにくい 私ならアンタッチャブルとかアンダーグラウンドなどのカタカナ表記で表紙はハードボイルドのスタイリッシュな絵にする

  • 一部二部のような展開で読めました。闇のヒーローですね

  • 良いねえ。
    月村君の作品はフォローしてるが、最初の方のロボット警察シリーズはふーんって感じやったけど、「欺す衆生」辺りから作品は実に心地よく引き込まれて行きますなあ。
    好きな作家の仲間に入れてあげよう。

  • とても面白かった!
    物語を通して外国人への偏見、社会的弱者に対して著者が訴えたいのだと思って読んでいたが最後の頁を読み、
    無関心を決め込んでいる中間層への怒りを感じた。
    民主主義において大多数である中間層の影響力が重要だが、無関心であるために政治や社会が変わらないのだと改めて感じた。

  • プロット自体は面白そうだけど、なんか引っかかるところの多い話だった。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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