大江戸釣客伝上 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2024年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784198949495

作品紹介・あらすじ

どうせ叶わぬ夢なら、いっそ、
江戸時代の川や海で、
魚を釣ってみたい――「あとがき」より



文学賞3冠に輝く、圧倒的な物語。


時は元禄年間、五代将軍徳川綱吉の治世。江戸湾の沖
合二町ほどのところに船を停め、釣りをする二人――
俳人の宝井其角と絵師の多賀朝湖――は、土左衛門を
釣り上げてしまう。屍体は竿をしっかりと摑んで眼を
見開き、唇からは歯を覗かせ、笑っていたのであった。
一方、旗本の津軽采女は閑職が故に釣り三昧の日々。
義父・吉良上野介の世話で、将軍の側小姓にとりたて
られることとなった。

 目次
序の巻 幻談
巻の一 沙魚
巻の二 技師
巻の三 安宅丸
巻の四 鯛
巻の五 水怪
巻の六 釣心
巻の七 密漁者
巻の八 側小姓
巻の九 無竿
巻の十 釣り船禁止令

感想・レビュー・書評

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  • 自分は釣りをやらない。しかしこの本は面白い。そこが良さであり,不思議なところ。結構な厚さのある上下巻の前半は江戸時代、5代将軍綱吉の時代に釣り好きが日々楽しんだり、釣果をあげたり、逃げた魚を悔しがったり、の繰り返しばかりである。
    上巻の途中で綱吉が釣りのどこが面白いかと問うと、釣り好きには釣れる時も釣れない時も、釣った後も釣りに行く前もなんでも楽しくて何が面白いか答えられないという場面がある。釣りをしない自分にもその気持ちがなんとなく伝わる。
    誰が主人公の小説かもよくわからない様だが、俳人の其角、絵師の朝湖、旗本の津軽采女という3人の役割が徐々に明らかになってゆく。綱吉といえば生類憐みの令、果たして魚を釣って遊ぶというのはどうなんだ。という話の展開で前半から後半へ。
    釣りをしている気分で先を急いでは行けないのだろう。後半もゆっくりと楽しもうと思う。

  • 夢枕さんとタイトルだけ見て購入した本で、釣りバトルの話でもあるかと想像していた。わずかにそういう場面はあったが、将軍綱吉の生類憐れみの令だとか、吉良上野介が出てくるなど、なんか想定外の展開。

    おまけに序の巻の土左衛門の話はどうなったんじゃ?といつも大発散の夢枕さん小説。下巻を読め(買え)ということかな。

  • 日本史上比類なき悪法生類憐みの令のもと、釣りに狂う文人墨客の滑稽ではあるが、命をかけた飽くなき求道の姿に感動すら覚える怪作。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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