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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784198949501
作品紹介・あらすじ
生類憐れみの令――
江戸の釣り人は、
どう生きたか――?
釣りを軸に元禄を描く重厚な歴史小説
「生類憐れみ」の考えが強まった「釣り船禁止令」の
ためなかなか釣りが出来ない采女は、釣道を極めんと
して指南書『釣秘伝百箇條』を著したとされる投竿翁
の足跡を追うことに。そして赤穂浪士の討ち入りで、
敬愛する義父・上野介を失ってしまう。一方、相次ぐ
禁令発布に抗った絵師の朝湖は、島流しの憂き目……。
ロマンに満ちた釣りを通して元禄の江戸を描く、長篇
歴史活劇、完結。
目次
巻の十一 釣秘伝百箇條
巻の十二 夢は枯れ野を
巻の十三 この道や行く人なしに
巻の十四 其角純情
巻の十五 島流し
巻の十六 初鰹
巻の十七 松の廊下
巻の十八 討ち入り前夜
巻の十九 討ち入り
巻の二十 元禄大地震
巻の二十一 霜の鶴 狂える猿
巻の二十二 弥太夫入牢
巻の二十三 忘竿堂
結の巻
初刊本あとがき
解説 細谷正充
みんなの感想まとめ
釣りを通じて江戸時代の文化や人々の生き様を描いた重厚な歴史小説。物語は、将軍綱吉の生類憐れみの令による釣り禁止令の影響を受けながら、釣りに情熱を注ぐ人々の姿を浮き彫りにします。主人公たち、津軽采女や多...
感想・レビュー・書評
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江戸時代の釣り好き日誌の後編は、将軍綱吉の発した生類憐みの令が強まり釣りの禁止令が出たところ。水戸光圀、紀伊國屋文左衛門、松尾芭蕉、この時代の文化人たちが登場して当時の生活、文化を釣りという遊びを軸に描き出す。いや、釣り好きには遊びではなく生き甲斐、それを道楽というなかれということだと理解した。
釣りに人生を賭ける、それができれば全てを投げ打ってでもいいとして身を持ち崩す、そうした道楽狂いの人達によって釣り文化は進んでいったという描き方が面白い。時代は浅野内匠頭か吉良上野介に切り付けるという事件、そして忠臣蔵という話になるが、本作の主人公である津軽采女、宝井其角を絡めたところも興味深い。もう1人の主人公である多賀朝湖と其角の友情が最後まで話をしめていい感じで進む。
いや何ともいい歴史物でした、と思ったら最後は作者の釣り道楽の話に繋がる。どこかにいい釣り宿はありませんか。私は釣りは全くやらないけど、ちょっとだけ行きたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本史上比類なき悪法生類憐みの令のもと、釣りに狂う文人墨客の滑稽ではあるが、命をかけた飽くなき求道の姿に感動すら覚える怪作。
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序の巻の土左衛門の話は、きっちりと決着がついたようで良しとしよう。
著者プロフィール
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