- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199002182
作品紹介・あらすじ
大学院に通う明信の恋人は、幼なじみの花屋の龍。七歳も年上で、自他共に認める元タラシ。今は、浮気もしないし明信以外には目もくれない。でも、どんなに優しくされても、なぜか不安は消えなくて…。そんな時、龍に見合い話が急浮上!!明信はすっかり誤解してしまい…!?高校三年生の秋、進路に悩む真弓が、兄たちの仕事場を訪ね歩く、『末っ子の珍しくも悩める秋』も収録。
感想・レビュー・書評
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「花屋の二階で」を読んで、その続編ということで読みました。
ただの甘いBLとは、たしかに違う。
二人には、幸せになってほしいな。
微妙な終わり方ですが、これはハッピーエンドだと思いたい。
おまえを、待つよ・・・と言った龍ちゃん。
明信は、その言葉の意味が本当には分からなかったみたいだけれど、
でも、頑なさが溶けるのを胸の奥で感じた明信。
「龍ちゃん」「好きだよ」
「・・・・知ってるよ、ばか。」
この二人のやりとりが、とても胸に沁みました。
どちらからともなく手をつないで、まだ約束のない往来を歩いて行ったふたり。
きっと、二人の心は寄り添っているよね。
うーーーーー。
続きが読みたいですが、作者は続きは書かないつもりなのですね。
うん。
それも、いいかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【BL版ひとつ屋根の下】元伝説の暴走族かつタラシ・今はカタギの花屋 木村龍×自称帯刀家の良心・国立大院生の次男 帯刀明信 幼馴染み
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この作品のあとがきと、ラストと、二階→店先、とタイトルを変えた意味を深読みしてしまうととても…鬱展開です…
(好きゆえの語りです!内容がよすぎてw)
(ねたばれ?)(すみません、シリーズラストまで読んでいないので結末について想像してますw)
二階から始まった関係が、ラストでは道路(=外)に出ちゃってるんですよね。これを成長とか進歩ととらえればいいんだけど、結末に別離が待っているなら外に出ることが幸せじゃないこともあると思うのだ。
外から見てる読み手には、お互いにはお互いの中にしかやすらぎは無いんだってことがわかるんだけど、この二人には永遠に理解できないままなんだろうなと思わせるなー。
そして龍ちゃんは明信の言うとおり結婚して、明信のように誰かが幸せになるために自分が幸せな振りをしつづけるんだろうな。帯刀家内の家族とちがって、この二人はどこまでも他人同士で(他人という関係を超えられる恋愛もあると思うけど、これは菅野さんが後書きで言及していたことなのでこの二人は他人という枠内なのだろうなと思う)、好きなのに理解しあうことは無いんだろうな。あーーーーつらい!!(笑)
正直本編だけだったらまだアレなんですが、あとがきを読んであまりのBAD EDしか残ってなさっぷりに何の遠慮もなくヒドイと思ったww
スガノせんせーあんた鬼だよ…わざわざBLで幸せになれない話をせつせつと書きつづらないでほしい!(笑)
大河はもはや、父親ってステージを乗り越えた存在として幸せになることを許されているように描かれているのに、龍ちゃんは「父親になるべき自分」っていう呪縛から抜け出せなくて、明信まで、「龍ちゃんは父親にならなくては」ということにとらえられてしまって、2人には、2人が別々になるって解答しか見いだせない。そういう対比的な描かれ方しているからよけいつらいなぁ。
ながっ!けど好きです。 -
龍&明信のその後。
二人の互いを思いやる気持ちと、帯刀家の家族愛に、不覚にも涙。
末っ子まゆたんのお話も収録。
普段見られない明信の学校ライフに興味津々。 -
次男カップル。
こわもて花屋(今はカタギ)×大人しい受け。一時は落ち着いたものの、三男の行く末を巡り二人の間には溝が生まれて。 -
毎日晴天はすごく親近感のある作品です。BLなんだけど日常にこんな感じの人はいるんだろうなあーって思えるくらいです。
結構シリアスなお話も多いけどのめりこめる作品なので私は大好きですっっ -
ちょっとご都合っぽい家庭内ではなく、一番外向きでいる二人が一番好きだったりします。幸せになって欲しいものなのですが、幸せって何みたいになっているのが切ないところです………。
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これは、Happy Endなんでしょうか??ちょい切ない。これまた番外が好き。