仇なれども (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 82
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199003257

感想・レビュー・書評

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  • ひっさびさに小説読んだ!!でもすっごく日にちかかった!(笑)少ないなりに時代小説読んでるせいか、所々現代語?見たいのが混じってて気になってしまったけど、そこはまーご愛嬌なのかな(^_^;)でもあたしの大好きな幕末明治の時代背景なので楽しめました。

  • ★3.5。衆道の契り!念兄!美童!袴!下帯!もう実にお耽美な萌え要素満載で、大変美味しかったです。上級生が下級生を可愛がり庇護する…あ〜なんて素晴らしい藩校。過去の回想の二人に萌えました。いかにも男ぶりのいい攻が童貞で、事件後も受に操を立てているというのがまたいい。ただ、再会後の後半は二人の恋模様よりお国のアレコレの時代描写が多く、萌え所が少なかったのが残念です。ようやく色々片付いてラブが見れるかというところで終わってしまったし…。八年を埋め合わせるかのようなしっぽり情熱的な二人が見たかったなあ。

  •  とある小さな藩の家老の息子に生まれた鷺沼錦。
     彼は仇討ちと称して、とある男を追っていた。
     彼の名前は三橋一磨。
     一磨は、錦の藩校の先輩で、その美貌故に先輩や他藩の若者にも狙われていた錦のことを守ってくれていた存在だった。
     最初は、真剣での勝負が禁じられてる藩校にあって、自分の腕試しがしたくて錦の護衛をかってでた一磨だったが、錦が実際に襲われ、かげながら見守っていた一磨が姿を見せてから、状況が変わる。
     自分より圧倒的に強い男たちに襲われかけても一歩も引かなかった潔さと一途に自分を慕ってくるその姿に一磨は惹かれ、錦もまた自分を守ってくれる一磨の背中の男らしさに惹かれる。
     そして一年が経つころには、一磨は念兄として錦を抱く。
     それ以来、二人は熱に浮かされるように、夏は川原で冬は一磨の家の書庫で、というように何度も何度も愛し合う。

     ところがある日、一磨が錦の家に泊まりにくることになった日。
     突然、途中で帰ってしまった一磨は、そのまま脱藩してしまう。
     おまけにその日、錦の家に泊まった帰り道に、錦の兄が殺されてしまう。
     その晩、脱藩したのは一磨だけではなく、他にも数人いたのだが、錦は別れた時の様子のおかしさから、一磨が犯人であることを確信していた。

     兄の仇であるはずの相手のことを忘れられない錦。
     明治の世になり、仇討が禁止されても一磨を探すことを止められなくて……

     という話でした。
     実は、錦の兄と錦はあまり仲が良くなくて、錦は一磨に親しみを感じていた。
     けれど、やはり兄を殺されたことはやはり衝撃で、どうしてそうなってしまったのか、何より自分を捨てて行ってしまったのは何故なのか、それが聞きたくて一磨を探している。
     という内容でした。
     実のところ、一磨も錦のことを今でも大切に思っていて、影ながら錦のことを見守っているのだけれど、ある人物に差し金によって、錦と一磨が再会してしまうところから物語は始まります。

     後はいろいろ紆余曲折あって、最後はハッピーエンドになるんですが、個人的にはそうするのがよくある風潮にあるとはいえ、最後の最後で、一磨と錦が再会した時の状況に少しだけモヤモヤしたかなーと思います。
     一磨と錦にとってはそれでいいのかもしれないけれど、一磨の実の親とそうじゃない親にとってどういう気分なんだろうかなー……と。

     まぁ、本人たちが納得ずくなのであれば、私がとやかく言うことでもないんだろうな、とは思います。
     ちょっと今の風習には合わないラストだったけれど、時代を考えれば十分ありだったと思います。

  • 幕末、維新をファンタジー化した感じ。
    もう少し心の葛藤があったらなあ…

  • 購入前は明治時代にどっぷり入ってるのかと思ったんですが時代は幕末でした。フィクションだと判ってるけど時代物にはときめきを感じます・・・ロマンです。タイトル通り仇討ちのお話ですが、それよりかはそこに至るまでの過去の二人のお話がメインでした。それにしても今市子さんのイラストが最高です・・・。

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著者プロフィール

6月9日生まれ、双子座。雑誌「小説イマージュ」(白夜書房)1996年5月号に「一枚の遺書」を発表して、新人賞と第12回月間イマージュクラブ賞に選出され作家デビュー。以後、女性向け小説を中心に様々なジャンルで活躍中。主な著作は『スワンドール奇譚』シリーズ(エンターブレイン)など。

「2015年 『恋愛事件捜査係 担当官は恋愛オンチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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