時のない男 ―顔のない男(3) (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199003622

感想・レビュー・書評

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  • 飛滝という人が何回読んでもわからない。音彦を愛してるのはわかるけど、それでもある日突然いなくなってしまいそうで怖い。

  • 今回も面白かった!
    そしていつもどおり三木さんとじゅんじゅんで音声再生されるという幸せな脳内(笑)

    一作目に比べてだいぶ人間らしくなった飛滝さんだけど、それでもやっぱり役に入り込むと日常には戻ってこないところは、さすが。

    というか、案外音彦が男らしくて!ノーギャラでいいですと言い切り、飛滝さんに最高の演技をしてもらおうと奮闘するあたりよかったなあ
    でも飛滝さんの前だとかわいいのにかわりなくて…言葉使いがたまにこどもっぽくなるのもすき

    あと犬怖い飛滝さんが…(笑)

  • 飛滝のキャラで引っ張り続けられた感じ。現実の世界でも一旦役に入ると、そのまま抜けられない抜けようとしないとこが面白いけども、展開がパンチ足りないかな…これはこれでいいのかな…。戻ってきてくれないんじゃないかという切なさがいいのかも。

  • ●あらすじ●</br></br>
    天才俳優・飛滝に海外ドラマへの出演依頼が!三ヶ月をイギリスで過ごす飛滝を追って、飛滝の秘密の恋人で、新人俳優の音彦はロケ地へ飛ぶ。今度の飛滝の役どころは歴史大作の準主役、フロックコートの似合う男「男爵」。百年前の男になりきった飛滝の邪魔をしたくなくて、見守るだけのつもりだった音彦。けれど撮影現場の事故で急遽、飛滝と共演することになってしまい!? </br></br>

    ●感想●</br></br>

    ☆愛のない男(小説Chara掲載作品)</br></br>

    こちらは飛滝が海外ロケに行く前のお話。子供と共演するCMを断る飛滝を音彦が窘めようとするが、聞く耳を持たない飛滝とどこまで飛滝の心に踏み込んでいいものか戸惑う音彦。一方、音彦はCMで共演予定の子犬を親交を深めるために預かることに。しかし、子供と同様に飛滝は行動の予測できない生き物は苦手だと拒絶。そんな時、音彦が足に怪我を負い、犬の世話を飛滝がすることに・・・・・・。
    <blockquote>
    音彦もここに来て悩んでいる。</br>
    飛滝にとって自分は、可愛がられるだけのペットなのか。</br>
    それともセックスするだけの恋人なのか。</br>
    または導かなければならない、同業の未熟な後輩かもしれない。</br>
    飛滝のことを知りたいと焦れば焦るほど、音彦は自分が飛滝を追いつめてしまうように感じる。</br>
    たとえ一緒に暮らしていても、飛滝は音彦の家族ではないのだ。立ち入ったことまで訊けるほどになるのは、これから何年もの積み重ねが必要だろう。</br>
    「音彦・・・言葉が足りなくて不愉快な思いをさせた。すまない」</br>
    背後に飛滝の姿があった。</br>
    同じように裸だ。</br>
    同性でも思わず見とれてしまうほど美しい裸体が、すぐ近くに迫っていた。</br>
    「悪いのは俺だよ。飛滝さんのこと何でも知りたがったり、仕事のことで口挟むなんてやり過ぎだ。このままじゃ嫌われちゃうね」</br>
    「音彦はそのままでいいんだ。そういう奴だって予想はついていたが、この家に招き入れたのは俺なんだから」</br>
    仲直りのつもりなのか、飛滝は背後からそっと音彦の体を抱きしめる。
    </blockquote>
    私も予測のつかないものは苦手でして、飛滝の気持ちは凄ーく分かる。特に虫や鳥が大の苦手、だってどこに飛んでいくか全く解らないじゃないですかぁ〜。犬・猫も見るのは好きですけど、触れません。そんなことはどうでもいいんです&#63916;
    父親を知らず育った飛滝は自分は父親役は出来ないと言う。でも音彦と一緒にいるときの飛滝は恋人であると共に世話焼きの父親のようでもあるじゃないですか。父親役も十分出来ると思うし、そんなことで仕事を断る飛滝の余裕を同業でまだ仕事を選べる立場でない音彦は複雑な思いで。</br>
    音彦は、きっといい役者さんになれると思うんですよ。こんなにいい見本が側にいて、現状に満足せず傲らず悩んでいるのだから。その辺の自信と自覚のなさが音彦の弱さであり、謙虚さなのかもしれないけど。でも、四六時中飛滝といるのはプラスにならないかも、とは思いますけど。飛滝はオンとオフの切り替えがとてもハッキリした人で大丈夫かも知れないけど、音彦はどうなんだろうと。飛滝は明らかに音彦に癒しを求めて与えられてるけど、音彦は飛滝をとても好きなのは解るんだけど同時に迷いや葛藤も多いようで可哀想な気もするんですね。まあ、それは若さ故ということで・・・・・・今回、コレが最終巻なのでこの悩みや葛藤が音彦がいつか飛滝と肩を並べる役者に押し上げてくれることを願ってます。</br></br>

    ☆時のない男(書き下ろし)</br></br>

    飛滝は前巻からオファーの来ていた海外ドラマの撮影でイギリスへ。音彦にもライフセイバー役の新ドラマの撮影が控えている。音彦は撮影前のオフを利用し飛滝を追う。飛滝は撮影に入ったら役に成りきってしまうので、音彦が尋ねていっても気づかない。音彦はそれを解っているので、見学と言ってこっそり影から見守るが急遽、出演することに・・・・・・。
    <blockquote>
    「ハリウッドに夢があるんじゃなかったのか?」</br>
    「夢はありますよ。だけどこんなことまでしなくちゃ行けないような場所なら、行きたくありません」</br>
    音彦はモリタの手をどけようとする。その手をモリタは強く握った。</br>
    「あんた、殴られたい?俺ってこう見えて、そんなに優しくも可愛くもないよ」</br>
    可愛くなれるのは飛滝の前だけだ。好青年でいられるのは、自分より弱いお年寄りやご婦人、子供の前だけだ。</br>
    音彦は自分の中に、理不尽な決闘に駆り出された前田男爵を守ろうとした、元薩摩藩士の侠気溢れる魂が宿ったように思えた。</br>
    「そんなに意地を張らなくてもいいよ。セックス・・・・・・好きだろ」</br>
    「・・・・・・好きだよ。けど、あんたとは寝たくない」</br>
    性欲のためだけに、誰かと浮気するなんて音彦には考えられなかった。一ヶ月、飛滝には抱かれていないことで、寂しかったのは認める。ここまで追いかけてきたのも、寂しさに負けてしまったせいだ。</br>
    だからこそめそめそと泣きながら、家で飛滝の帰りを待つことは出来ない。音彦の中にある熱は行動力に直結し、無謀な後追いをさせてしまう。</br>
    だからこそ音彦なのだ。</br>
    そんな音彦だから、飛滝は愛してくれるのだ。
    </blockquote>
    音彦はとても強く大人になったんじゃないかな。追いかけてイギリスへ行っても、飛滝の現状を受け止め役に没頭している彼の邪魔にならないように音彦自身、飛滝の知らない観光客を装ったり。モリタに飛滝を陥れるために襲われそうになっても、飛滝が前田男爵のままでいられるように演技したり。今回、音彦の成長ぶりが垣間見れて、音彦が飛滝と一緒にいることでプラスになったところが出てきたんじゃないのかな。
    飛滝の方はもう男爵に成りきりで。違う男に成っちゃってますが・・・・・・。飛滝が役者として前進すると、音彦もそれに影響されて成長する。とてもいい関係だな、と思います。こういった愛とか恋以外に、人間的な成長が見られるストーリー好きです。</br>
    2作とも役者としての二人がメインで、Hのほうは全て寸留めというかエピローグのみになってます。でも、私はその時の二人の会話がわりと好きで不満はなかったです。誘う音彦と甘えさせながら甘えているようでもある飛滝。役者同士でなく唯一、二人が素に戻れる瞬間が幸せそうで。いつまでも、お幸せに!</br></br>
    ●シリーズ刊●</br></br>
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    <blockquote>
    新人俳優の音彦に、大手映画会社から出演依頼が舞い込んだ。相手役は天才俳優と名高い飛滝。けれど、出演条件は飛滝と同居すること!?映画の設定通り、兄弟として暮らし始めたとたん、“兄”として必要以上に甘やかし、触れてくる飛滝。毎夜“弟”を抱きしめて眠る飛滝に、音彦は不安を募らせる。そしてついに、兄弟の一線を越える夜が訪れて!?バックステージ・セクシャルLOVE
    </blockquote>
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    <blockquote>
    天才俳優・飛滝(ひたき)の新作の役柄は、非情な殺し屋。そんな彼を追う主役の新米刑事に抜擢されたのは、飛滝の恋人で新人俳優の音彦(おとひこ)。初の主役は嬉しいけれど、完全に役になりきる飛滝と、憎みあう芝居をするなんて…。飛滝が役に取り憑かれることを心配する音彦。その予感は的中、リハーサルに現れた飛滝は危険な匂いのする、見知らぬ男になっていて!? バックステージLOVE。
    </blockquote>
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