舞台の幕が上がる前に

  • 徳間書店 (2006年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784199004124

感想・レビュー・書評

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  •  たまたま同時期に読んでたせいで、他の作品とものすごく印象が丸かぶりしてしまって、ちょっと勝手に比べてしまったり、なんて失礼なことをしてしまいました。ごめんなさい。

     さて、話自体はアイドル俳優から脱却を目指す耀の話。
     ただ当初脱却を目指していたのは、事務所だったり耀の兄が「その方がいい」と思っていたり、など完全に外からの圧力。耀自身は割とのんびりしたもので、流されるがままに仕事をしていた。
     ところが、耀が受けることになったオーディションの演出を務める城島憂に出会ったことから、状況が一変する。

     マネージャーに謀られて憂と会い、無理やり抱かれてからというもの、耀は憂に翻弄される。
     耀のプライドを傷つけるかのように、アンダースタディを命じ、突然呼び出しては耀の身体を抱く……
     けれど、屈辱を覚えるのになぜか離れられない……

     そんな感じのちょっと歪んだ愛の話。
     どうしてこう、芸術家って人たちは、こんな感じでちょっとエキセントリックに描かれてしまうんでしょうか?
     まぁ、それはそれで面白いのでいいですが……

     正直、気に入った俳優を手籠にして役者としても育てて……なんて、公私混同も甚だしいし、バレたら耀は思い切り叩かれるんじゃないか……と思うんですが、その辺りどうなんだろう? と、余計な御世話なことを考えてしまう。

     結局、耀は憂の舞台に立つために他の仕事を全部捨ててしまうんですが、この物語ではいいと思うんだけど、本当にそれでいいんだろうか……うーん……と思わず悩んでしまうような、互いが互いだけしか見えてない愛の形。
     耀は私生活も仕事も全て憂に捕らわれ、憂が第一になってしまう。
     憂は、そんな耀を尊大に蹂躙する……というのが正しいかな?

     狂気と隣り合わせ……というか、狂気な感じのお話でした。

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