命いただきます! (キャラ文庫)

  • 徳間書店 (2008年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784199004872

感想・レビュー・書評

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  • 元フレンチのシェフの巽は資金繰りで上手くいかず店を潰し頼りの兄にも断られどうすべきか途方に暮れていた所で父から居酒屋の主人坂東という名前を出され行けと言われる働かせて欲しいと頼むが断られ、しかし諦めずついに…。

    巽の潔さ(世間知らずの坊ちゃん故とも)が何とも良いです。
    坂東の過去が中々壮絶で。
    でも擦れることなく人として尊敬できて巽が惹かれてしまうのは当たり前かなと。
    巽の過去の辛い思い出も坂東のおかげで塗り替えられてとお互いに良い効果をもたらした出会い出会ったのではないかな。
    坂東への復讐を果たそうとした男の身勝手さには腹立たしかったけどこの事により2人の間にはまさに「命いただきます」の言葉がピッタリの関係になれて結果オーライで。

    ラストに坂東に料理される巽、最高でした。

  • 面白かったです。
    主人公の巽もなよなよしてないけれど甘えている感じが出ていて、その塩梅といい、匡の心許していく感じも好きです。
    ただ、あの若旦那のその後が気になります。お兄さんも…。
    シリーズにしてくれたらいいなぁ…って。男女の恋愛も交えてもいいので…そういう小説読みたいと思いました。

  • 居酒屋の親爺×元フレンチシェフ。元ヤクザで服役経験あり、危険な香りぷんぷん大人攻めと幼児期の性的経験がトラウマになっている魔性の受け。重い過去を持つ二人が少しづつ距離を縮め想いあうまでの過程が丁寧に描かれている。攻めの愛するがために臆病になる様も、受けの愛するがゆえに強くなる様に萌える。途中大立ち回りもあるが、ヤクザものとしては平和的解決で幕を閉じる。純粋な愛と独占欲の間で揺れ動く二人が面白い。

  • ★3.5。剛さんの書く職人ってまさに「男惚れ」というようなフェロモンがありますね…。イラストの目元に皺のあるアラフォー攻も良かった!修羅をくぐった元893の攻ならではの渋味とここぞと言う時見せる893の目ってやつに痺れる。片思いの受が押せ押せするシチュは個人的萌えではないけど、内容は面白かったです。夏の蝉時雨や華雅の空気感も良かった!甘さ控えめで最後まで攻は気持ちを言葉にはしなかったけど、萌え的にはやはり明確な攻→受の恋愛描写を見たかったなあ。

  •  主人公は元フレンチのシェフ・巽。
     巽は、実家から逃げるように海外へ留学し、そこで学校には行かず、フレンチの修行を積み、日本に戻り、東京に店を開いたものの一年で潰してしまう。
     そこで僧侶である父の助言を受け、居酒屋の板前である坂東の元へ赴く。
     そうして坂東の元で働き始めた巽だったが、実は坂東は、元ヤクザの組頭で、服役した過去を持つ男であった。
     坂東の逞しい背中には艶やかな弁天の刺青が彫られていて、坂東の家に住み込ませてもらっている巽は、毎日その背中を流すけれど、次第に自分の気持ちが抑えられなくなるのを、巽は感じていた。
     それというのも、巽は男にしか恋愛感情を抱けない人間で、坂東にだんだんと惹かれていく自分を抑えられないのだった。
     ある日、ついに自分の恋情と肉欲を抑え切れなくなった巽は、坂東に「抱いて欲しい」と迫る。そんな巽に坂東から帰ってきた言葉は、「心は抱いてやれない」という返事であった。
     それでも構わないと覚悟を決めた巽であったが、なぜか坂東は体は激しく抱いてくれる。
     何やら坂東がそういうのには彼の過去が大きく関係しているようで……

     という話でした。
     巽は、幼少の時に実家である寺に修行に来ていた悪戯をされた、という過去を持ち、それを自ら誘ってしまったように思っているという過去を引きずっている。
     そして、それからというもの巽の恋愛対象は男の人ばかりで、そのことを忘れるために、家を離れ、パリでがむしゃらに修行をしてきた過去を持つ。
     一方の坂東は、自らが捕まるきっかけとなった抗争の際に、手下を三人失った、という過去を持ち、また今も命を狙われる身であった。
     そのため、他人に優しくしているかと思えば、その実、少し距離を置いて他人と接している。

     そんな坂東の気持ちに気が付いた巽は、坂東に振り向いてもらうために、積極的にアタックをかける、という話でした。
     坂東の背負っている過去の重みも、巽の持つちょっと間違った罪悪感さえも、とても丁寧に描かれていて、個人的にはとてもおもしろかったです。
     優しくて胸の奥が少しぎゅっとなる話でした。

  • タイトル:命いただきます!
    著者名:剛しいら
    イラスト:麻生海
    出版社/発売元:徳間書店
    シリーズ名:キャラ文庫
    発売日:2008年07月出版
    ISBN:4199004874
    税込価格:560円

    ■Story■
    逞しい背中を彩る、艶やかな弁天の刺青―。
    元ヤクザの若頭だった板東は、腕は一流の板前だ。
    そんな板東に惹かれ、住み込みで働くことになった、元フレンチのシェフ・巽。
    けれど、禊のように風呂で毎日板東の背中を流すうち、
    彼の癒えない心の闇が見えてくる…。
    ついに恋情と肉欲を抑えきれなくなった巽を、
    板東は「心は抱いてやれない」と拒絶!!
    なのに、なぜか体は激しく抱いてきて―!?


    ■感想■
    過去のトラウマに打ち勝つことができるのか…読みながらハラハラした。
    板東のチラリと見せる優しさには、こちらまでクラリッとしそうだ。
    何が何でも好きな人の側を離れたくない、と言う巽の純粋な気持ちには涙を誘う。
    麻生海の描く渋いオヤジで、この作品は何倍も輝いていると思う。
    巽の従順っぷりと、板東の漢な心意気を堪能したい方にはおススメ。

  • イレズミおやじは、最高にかっこいいです!
    抱かないといいつつ抱いてしまう曖昧さにドキッとします。

  • 任侠×元シェフという変わった組み合わせのお話。

    元シェフ、根性が据わっていました…^^
    「あなたの命いただきます」
    (だから生きていてください)のシーンの色気が半端なかったです。


  • 逞しい背中を彩る、艶やかな弁天の刺青—。
    元ヤクザの若頭だった板東は、腕は一流の板前だ。
    そんな板東に惹かれ、住み込みで働くことになった、元フレンチのシェフ・巽。
    けれど、禊のように風呂で毎日板東の背中を流すうち、彼の癒えない心の闇が見えてくる…。
    ついに恋情と肉欲を抑えきれなくなった巽を、板東は「心は抱いてやれない」と拒絶!なのに、なぜか体は激しく抱いてきて—。


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著者プロフィール

6月9日生まれ、双子座。雑誌「小説イマージュ」(白夜書房)1996年5月号に「一枚の遺書」を発表して、新人賞と第12回月間イマージュクラブ賞に選出され作家デビュー。以後、女性向け小説を中心に様々なジャンルで活躍中。主な著作は『スワンドール奇譚』シリーズ(エンターブレイン)など。

「2015年 『恋愛事件捜査係 担当官は恋愛オンチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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