眠る劣情 (キャラ文庫 や 1-6)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 299
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199005312

感想・レビュー・書評

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  • ★4.0。一見普通だけど実はどこか屈折してる人々の奇妙な話は大好きです。警察行けよ!心療内科行けよ!って突っ込みたかったけど。まともなのは攻の婚約者だけ(笑)真相は予想通りだったけど、M嗜好の受について行けないなどと根負けする攻は初めて見たわ。たいていBL界のM受には立派なS攻が宛がわれるのに(笑)意外とノーマルな攻に好感度アップ。そして最後の夜光さんらしいオチに戦慄…。欲を言えば、ホッと出来る甘い後日談もしくは二人が犠牲にしたものの代償を払うような前途多難ドロドロも見たかったな。

  • 久緒をぬかして登場人物みんな少々難有り。ラストで居直った晶はまあまあ、妹にさっさと言ってやれと思ってたので、やっとすっきりしました。久緒とやっちゃえば良かったのに。

  • どうも文章が苦手な他の作家さんと勘違いして避けていたらしく、夜光花センセ初読み。損した、もっと早くから読んでればよかった!とても読みやすい文章で、先の展開が知りたいとぐいぐい読ませる作品。細部に「ん?」と思ったり「ええと?」と目が戻ってしまう部分はあれど、それが気にならない程没入できた。そして高階センセの美麗なイラスト。周りから「綺麗だ」と言われ続けている主人公の晶、高階センセのイラストはほんと綺麗で素晴らしい…!
    ただ、女性の扱いが。妹は兄に執着しすぎるいいとこなしのイタい困った女。攻めの婚約者は、いい人っぽいんだけど、扱いが酷い。この方に関してはホントかわいそうでお気の毒としかいいようがない。まあ、それに目を瞑れれば。

    ミステリというか謎を追っかけてゆく展開。誘拐された妹の解放条件は、晶の親友の婚約破棄。どうしてそうなるの?と話は進む。
    以下激しくネタバレ。ネタバレしちゃうと台無しな作品なので注意。

    まずなぁ、いい人だって描写がある攻めが、酷いと思うんだけどなぁ。暴君かと思った。まあ違ったってことか。「一度だけで終わりにするつもりだった」って、そしたら10年間頑張ってきた友情も壊れちゃうと思うんだけど?それでもいい程、ってことなのか?Mな受けにそれが目的かとなじって突き放すけど、自分だって最初は体ってことじゃないんかなぁ。
    途中で出てくる、高校時代の友人で晶のことを好きだった清水とか、あれで終わりなんかー。おいしそうな予感がしたのになー。からくり時計館の客で推理小説家の久緒は結構出てくるから事件のキーパーソンまたは絡んでくる人物かと思ったのに、んー、ワトソン?話を導く人?作者の分身?でも途中からいい味出てきて、久緒のパートが楽しくなってきたりして。他の作品には出ていないのかな。30前後ということだったけれど、何故か頭の中でじいさんボイスで再生されていたのが、最後の方の挿絵で攻めと変わらぬイケメンだったので「おぉっ?」と萌えてしまいました*^^*
    ここをもうちょっと掘り下げ、とか、ここはちょっと飛躍が、とか、気になるところもあれど、まあ、オッケーかな。
    収集がつかない感想になってしまった。それだけヨカッタということで。

  • ミステリー要素もあり、面白かったです。
    主人公が悲惨な目にばっかり合うので、
    とにかく妹にイライラして章文にビクビクして、
    これはハッピーエンドになるのかなと思ったけど
    ちゃんとハッピーエンドでしたね。
    私はてっきり久緒さんとくっつくのかな・・・と
    思ったけど全然違った・・・。
    私は久緒さんが結構好きだったので残念。
    からくり人形の中のラムネは本当は何だったのかな?
    毒だったのかな?
    最後まで面白かったです。
    SMっぽいエロなので好みが分かれるところかなと思いますが私は結構好きでした。
    回数も多めでエロかったです。

  • 妹が何者かに誘拐された!? 内野晶(うちのあきら)への犯人からの要求は、「おまえの親友の明石章文(あかしあきふみ)の結婚を阻止しろ」ということ。なぜ、解放の条件が親友の結婚と結びつくのか? かつて高校時代に、章文に告白され振ってしまった晶。罪悪感を抱きつつも「好きだ」と嘘をつき、婚約破棄を迫るしかない。ところが、なんと章文は婚約を解消! 「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて!? 
    出版社より

  • 結構事件性とかありながらの、受けのマニアックさに攻めが負けるという、BLではなかなかないパターンで笑えました。

  • 執着モノだけど思ったよりドロドロしてない、脇の妹が一人でドロドロしてたw。 
    受けは『一大決心をして(体を)開いてみたら俺M属性の花が咲いてしまったんですが……』ってビックリしてたと思うんだよ!w、なのに攻め!『執着したのはいいけどなんか違った、無理』ってそりゃないだろwwwキッチリ責任とれや!wwww
    そして結局あて馬にもなりきれない久雄さんが可哀想www
    話をかきまわした肝になる妹は……もうどうでもいいw

  • ふぁぁぁぁ!!面白かった!!久緒さん勘ぐりすぎました…(;^ω^)SMチックなお話かとドキドキしましたがそんなことなかった。わたしは優しい攻めが好きです(*´д`*)なので不器用な執着攻めが愛しい…。ラストがすっごく良かったです。

  • 終盤に向けての話の方向に「あれれ?」と…
    それまでは、いい感じだったダケに残念。
    脇役の久緒さんがサイコー!

  • 重い… ストーリーが重いんだけど、この重さ、嫌いじゃない。

    読んでる途中は、攻のことを
    「そんなに長年好きだったのならば、そんなに酷いこと言ったりやったりできないだろう…」
    と思っていたし、受のことも
    「攻への気持ちが全然見えてこないのに、これでどうやて攻への気持ちをつなげていくんだろう???」
    と思っていた。

    けれど、そういった疑問もすべてきれいにまとめられていて、納得のいく終わり方でした。
    …私には…

    ただ、内容として、攻を婚約させる必要があったのか?という疑問が残るのと、
    攻は絶対に葛藤しているはずなのに、それが文面上にあまり出ていない
    …受視点だからそれが当たり前なのかもしれないけれど見たかった…
    ってことで、☆4つとしました。

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