恋に堕ちた翻訳家 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 129
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006050

感想・レビュー・書評

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  • 攻め:翻訳家・高田裕一
    受け:モデル・永井啓


    トップモデルの永井は少しだけ自分の行く末を気にかけていた。そしてその日初めて出会った男・高田に一目惚れをしてしまう。だが高田はガードが固く…。


    タイトルから主人公が翻訳家なのかなと思っていたら、モデルの永井視線で進んでいって翻訳家はいつまで経っても恋に堕ちる感じじゃない。内容的には恋に堕ちたモデル…(笑)いや、でも恋をしないだろうと生きてきた翻訳家が恋するのだからタイトルはこれでいいのか。

    受けがそれまでの軽かったり、上辺だけの関係ではない接し方を高田に対して策を取らずにするのが好感もてる。派手な世界に生きてる割にはとても地に足を付けて生きていて素直で純粋なのがいい。
    高田は面倒くさいタイプだけどよくそれに付き合ったなと。それだけ好きが強かったのね。

    マネージャーのイチがまた素敵なので、ぜひマネージャーの話をスピンオフで読みたい。あと、続編も。香港のデザイナーに求められて右往左往する啓とハラハラして嫉妬全開する高田なんて、テンプレだけど読みたいな。


    ☆の評価は絵が私の苦手な佐々木さんなので☆3にしようかなと思ったけれど内容は好きだったので☆4に大盤振る舞い(笑)

  • 【あらすじより】
    本気の恋をするなら、こんな男がいいとずっと思っていた―。人気モデルの永井が一目惚れした翻訳家の高田。理知的で静謐な大人の男に、口実を作って迫るけれど、高田は優しく抱いてはくれても、心までは赦してくれない。彼は死んだ恋人を今も想い続けているのだ。「僕は厄介な男だよ?」決して振り向かない男と、真実の恋を知らない男。彼らが葛藤の果てに辿り着いた、痛くも甘い恋の深淵。



    【感想】
    恋に臆病すぎて自分の感情を抑え込む攻めとそんな攻めに一目惚れした受けがゆっくり時間をかけて攻めの心を開き恋するお話です。最後の最後に軽く濡れ場?があるくらい体のつながりよりも心を大切にした話に最後まで楽しく読めました

  • 死んだ恋人が忘れられないっていうの、ついこの間読んだばっかり
    だったんで、私の感想は参考になりません。

    残念ながら、前に読んだ本と似通ってて前半はふむむ状態w
    まっさらな状態で読んでたら面白かったと思う。かな?

  • 本屋で適当に物色して、数頁で「つまらん!」と放置していた本。
    昨日、友人の読書ブログで、なかなかの高評価なのを読み、再チャレンジ。
    ええええ~~~全然つまらなくないやん。
    読み応えあるやん。

    出会ったばかりでいきなり食事に誘ったりする主人公がどうしても軽薄に見えたり、それでか物語全体うすっぺらなんじゃないか?と感じてたんだけど、なかなかどうして、前向きで積極的で、でもちゃんと自分のことも相手のことも深く考えられる主人公は結構な男前でしたw

    途中から、左右逆転して読んでたよ(笑)
    ラストのシーンで押し倒されてて、あ、そうや、こいつ受けやった(笑)
    こんな男前な彼氏に愛されて、高田さん果報者だな(笑)

    また、機会があれば、この人の本読んでみよう。
    作者名がなかなか覚えられないけどorz

  • 成熟した大人の恋でした。題名が「恋に堕ちた翻訳家」なので、翻訳家の高田目線かなあと思っていましたら、トップモデルの永井の語りですね。モデルであり、自分がどう見られるかも十分承知している永井がある日偶然出あった高田に惹かれて、次に会う約束をねだる。年上で自分の周りにいないタイプの高田に急速に惹かれていくがある日、高田の背負う重い過去を明かされる。大人の恋とは身体の繋がりだけではなくて会う度に募っていく気持ちが切ないくらいに感じられるしっとりとした作品でした。若いしモデル柄押しも強い永井に対して、良識ある大人で流されない高田でしたが、いざセーブしていた気持ちを解放したら、飛行機で宮古島まで追いかけてしまう様な情熱的な男だったんですね。素晴らしい☆〜
    それから秀先生の言葉遣いって丁寧で美しいんですね、とても心に響きました♪〜

  • 静かに熱く進行する大人のラブストーリーです。主人公のモデルが仕事の永井くんは25歳、その一目ぼれした相手の翻訳家高田は32歳で、若くもないけど、まだすごい大人って感じでもない。もっと年の差があっても、この話ならいいと思うんだけど。

    高田には胸に秘めた苦く激しい恋愛経験があって、なかなか永井のアタックを受け入れてはくれません。
    永井はどうしてもこの恋を手に入れたくて、相手のことを大切にして、誠実に自分の想いを伝えようと努力します。それが、とても初々しくて、素直で、気持ちに嘘がないのがいい。それにほだされていく高田も大人の男の魅力充分。
    二人は出会ってから少しずつ互いの間にある溝を埋めて、ひとつひとつ前進していく不器用ともとれる恋を実らせていきます。
    待ち合わせを約束して食事とか、買い物とか、そういうことから始める胸のときめきがあちこちに散りばめられていて、胸がキュンとします。大人の男がやってるのが、またいいのよね。

    モデル業で華々しく活躍する永井の業界での人間関係や、心のうちに抱える将来への不安や次へのステップなど、お仕事ものとしての部分もきちんと描かれていて読み応えあります。

    で、タイトルどおりの結末になってます。面倒で、厄介で、鬱陶しいと自己申告してるように高田は恋をすると豹変しますが、永井同様、むしろそういうの大歓迎です。絡みシーンはじっくりと熱すぎるほどです。愛を感じまくり。

    しっとり美しい文章もよかった。

  • 理知的な大人でありながら過去に捕らわれ恋に心を閉ざす高田に対して、行きつ戻りつ手探りでも、なんとか真っ直ぐに心を繋げようと頑張る永井がとても良かった。互いの違いを認めた上で寄り添っていく恋って素敵ですよね。トップモデルという煌びやかな世界に生きる永井の、恋心だけでなく仕事や生き方に真摯に向き合う姿勢も細やかに描写されているので物語に深みを感じます。スローペースな恋の進展ですが、終盤、心を開放していく高田とのやりとりに萌えも補給できました(笑)高田がデレ甘になっているその後をもっと読みたいのです~。

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著者プロフィール

秀香穂里 Kaori Shu
動画配信サービスにハマっていてずーっと観ています。そのうち、
配信者さんに憧れる受けの話が書きたいです!

「2019年 『溺愛アルファに娶られたホテル王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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