他人じゃないけれど

  • 徳間書店 (2011年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784199006159

みんなの感想まとめ

心の動きがリアルに描かれた物語は、家族として育った二人の間に生まれるすれ違いや感情の葛藤を丁寧に描写しています。あっくんと忍の関係は、互いを思いやる気持ちが伝わり、時に悲しさを伴いながらも温かさを感じ...

感想・レビュー・書評

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  • あっくんも忍もかわいすぎっ(笑)
    あっくん視点でも、二人の「胸キュン」(笑)が伝わってきて、さすがこの人は心理描写上手いなあ・・と思う。

    設定、展開とも、BLだけあってファンタジーっつか、リアリティは皆無だけど、二人の心の動きにはリアリティ感じるな。

  •  画家だった父を目の前で亡くし、父の後輩だった久代に引き取られた篤史。
     本当の家族ではないのに関わらず、自分を養ってくれている久代の役に、少しでも立ちたくて、家事をこなす篤史に、久代の本当の息子である忍は意地悪である。
    「もしかしたら、忍のことは自分が嫌いなのでは?」という不安があり、ますます一生懸命、家事に取り組む篤史だったが……

     という話でした。
     登場人物すべてが優しいのだけれど、ちょっとしたことがすれ違いを生んでしまう。
     しかも、血のつながらないことで物語が余計に複雑になってしまう……。

     養子縁組をせずに本当の家族にしなかったことも、相手を思ってのことだったのに、それが「家族じゃないから」という気持ちにつながってしまう……というのはちょっと切なくて。

     どんなに相手を思っていても、その人にとって何がいいのかはきちんと聞いてみないとわからないってことなんだなと改めて再確認しました。

     ちょっと切ない家族にまつわる話を読みたい方にオススメです。

  • ざっくりまとめると
    ヤンデレ残念イケメン攻め×無自覚小悪魔誘い受け
    ってところでしょうか(爆)。

    忍の1周廻った拗らせっぷりは確かに解りにくいけれども
    気持ちの種類を見誤る篤史の鈍さも相当なもので。
    不憫さ加減がどっちもどっちてな具合でしたが
    本人の預かり知らないところで当て馬扱いの久代さんは元より
    謂れのない嫉妬で最終的に忍に殴られる福山さんが本当に気の毒でした(苦笑)。

    ぽやーっとしてるようでいて案外敏い久代さんを筆頭に
    忍の友達の因幡さん、篤史の友達の白井くんと野波くん、
    下心ありそうで実はそうでもなかった福山さん、
    そういう脇の面々のキャラと
    ひこうき雲とかモネの絵とか細かいエピソードが効いていて好印象。

    最終的には安定のハッピーエンドだったものの
    行間からダダ漏れしてる忍と篤史の無自覚な気持ちがちょっと痛くて
    最後を先に読んじゃいたい気持ちと闘いながら読了。
    このほんの少しの痛みが樋口美沙緒先生の真骨頂なのかなぁという気がしてます。
    何にしてもよかったねーよかったよーで終わってひと安心。

    つーか忍の病みっぷりがムシシリーズの兜を彷彿とさせてちょっと笑いました(爆)。

  • 家族として暮らしていたからこそのすれ違いが悲しい。関係が近すぎたから、気持ちを自覚するのにも、素直になるのにも時間がかかったのかも。それでも忍のことが気になって仕方がない篤史と、頑張りすぎている篤史のことを心配している忍の関係はいいなぁ。と思った。お互いのことを大切にしているのが伝わってきて。ずっと一緒にいた久代も含めた3人は、今と変わらず衝突しながらも仲良く暮らしていきそう。

  • ダブり買いしちゃった・・。
    養子のコが思い寄せる義父の造型がすてき。
    攻めの義兄弟はむしがすかない。

  • 『Charaバースデーフェア2014』対象商品。小説では初読み作家さん。亡くなった父親の後輩で画家の久代に引き取られた篤史、久代の一人息子の忍。篤史が健気で切ない… 久代たちに迷惑をかけないよう一生懸命勉強も家事も頑張って、だけど一緒にご飯を食べたいと寂しいからとちっちゃなわがままも言えない姿がたまらなかった。久代にそんな気持ちを吐露する場面は涙が… 相手の忍はずーっと気持ちを抱えていたんだろうなという読者にはわかりやすい攻でしたね、暴走してる姿が可愛かったw 面白かったです。

  • ★3.0。最後の最後で攻が愛しくなるお話でした。なんと健気で、しかも変態な…。逆ギレ告白やだらしない姿にギャップ萌え。一方、境遇から仕方ないとは言え、何かにつけて久代久代な受がちょっと苦手でした。攻に構って欲しくて駄々こねているという自覚なく、攻に対し前半は辛辣過ぎ、後半は卑屈過ぎ、両想いだとわかった途端誘い受になる態度がどうにも。流石に攻が可哀相でした。久代が理解あり過ぎたり、攻と電話中に福山と遭遇したり、ちょっと展開が都合良過ぎたのも微妙な気分に。

  • 再読記録がありますが、これは、もう10回は読んでます。
    なんでこんなにツボなんだろう!?www自分でもよくわからない。
    たぶん、近親相姦は絶対だめなんで、本当は他人なんだけど、ずっとひとつ屋根の下で育ってきた、ってのが、幼馴染と同列で好きなのかもです、自分。

    父親を亡くした主人公は、父と仲のよかった他人に引き取られます。父と同じ職業だったからなのか、親しみを覚え、必死で面倒をみます。
    そして、その家には、息子がひとりいました。飾らない態度はときにそっけなく、自分は好まれていないかもしれないと思うことがあったけれど……。

    でも、結局自分が好きだったのは、引き取ってくれたひとではなかった。そして、そっけなかった義理の兄こそ、自分の気になっていたひとであることに気がついたー。
    これ、逆視点でもおもしろい気がする。
    兄貴にしてみてもさ。
    こんなかわいい弟ね。
    近すぎて手を出せなかったというか、さ。
    しかし。
    自分の言葉がひどい。
    これではちっともおもしろそうな話に見えない。

    そんな不思議な一冊。

  • 主人公の気持ちの書き込み方が丁寧でした。設定が普通だからこれくらい書いてよかったのかな?でも、ちょっとくどかった?作家さんの内容にパターン化が。。

  • お互いの気持ちがすれ違うお話。片方は無自覚ですが。
    最初は篤史視点で、忍はなんでこんなに意地悪なんだ、とか思うわけですが、ラストあたりで、ああ忍も辛いんだと共感できて、全体によいお話だと思いました。

    ただ篤史の頑なさはちょっとなぁと思います。もちろん生い立ちからある程度はしょうがないと思うのですが、忍がちょっと不憫でした。
    そして忍はもうちょっとやりようがあったんでないの?とか思ってしまうわけです。ラストあたりで忍の本来の性格がみえて、その時のことを話すわけですが、ああそうなっちゃうんだなと微笑ましかったり。

    告白シーンはおめかしした忍でやって欲しかったなとチラッと思うけれど、話の流れ的にはこうですよね。

  • ちょっと思いがけず泣いてしまいました。
    健気系、せつない系・・・。こういうのに弱い自分。
    父が死んで引き取られた父の先輩の家。義父の久代と義兄の忍と篤史の3人家族。生活能力のない久代は篤史を引き取ったのをきっかけに絵の講師の仕事を始め、それ以外は時間を忘れて絵を描く毎日。忍は彼女と会うのに忙しくあまり家にいない。
    家事をしてみんなを気遣って。でもみんなで一緒にご飯を食べたいという篤史のささやかな願いも叶わず。自分は本当に家族と思ってもらえているんだろうか?愛されているんだろうか?日々不安に思う篤史。いつの間にか久代に片思いしていた篤史だったが、ある日酔った忍に襲われて・・・。
    なんかもう篤史が健気でかわいすぎます。ちょっといじけてる部分もあって、そういうとこも全部心配しなくても久代も忍も見てくれてるよ!!と言う感じです。
    でも忍も我慢しすぎててちょっと不憫ですが。いい男だと思う!

  • 一之瀬篤史は7歳で親をなくし、引き取り手がなく困っていた所
    親友で後輩の画家の渡会久代に引き取られた
    久代には篤史より5歳年上の忍という男の子がいた

    それから11年後の話
    篤史は高3・18歳。忍・大手企業の営業マン・23歳。

    篤史は父親代わりの久代が大好きで久代、命!!
    自分の事を後回しにして家事やら家計のやり繰りと大忙し
    忍はそんな篤史が可哀想でもあり不憫にも健気にも思っているが…

    ある日彼女と別れた忍は酔った勢いで篤史と……いけない事を!!( ̄◇ ̄;)エッ
    それから篤史の中で今まで何とも思ってなかった忍の事を考
    える様になり グルグルと……

    一方、忍は健気が篤史が……ここでもグルグル!!

    篤史は自分の置かれた環境によって自分の久代に対する思いを
    勘違いしてたが 忍が家を出た事で近すぎて見えなかったモノが見えてくる

  • わー、萌えたあ(*´∇`*)忍の後半の残念具合にはびっくりしたけど、可愛く見える不思議w篤史のこと好きすぎて、ぐるぐるしてるのが良かったv何度、篤史気付いて!と思ったことか…w

  • 文章力高いし、内容も面白かった!
    情景の描写、人物の内面、話の組み立て方・構成にいたるまで完璧だと思います。絵についても文句なしです。

    主人公の受キャラが切なくて、健気萌え。
    早くに父を亡くし、ひきとられた先の家で主婦のように頑張ってる。攻のキャラクターは主人公のことを想ってるけどちょっと不器用。

    読んだ後、本のタイトルを見て、ああそういうことかとしっくりきた。

  • どうしよう、全然萌えない……。
    デビュー作からずっと購入してる作家さんですが、ここ最近の3冊とも全部苦手路線で、えいやっと思い切って手を出したらやはりのドボン。

    多分もう樋口さんの現代学園(学生)ものは購入しない。
    どれをとっても、ネガループ。
    そのくせ鈍感で変な勘違いとかして、ずれた方へ誤解する。
    このすれ違い方が、白々しいというか鼻についてダメでした。
    養い親の人格が飛んでて感情移入出来なかったり、なんでそこでそうなるかなぁ……といちいちつっかかってしまって、集中もできず。
    健気受は大好物ですが、健気の方向性が自分には合わなかったです。

  • 穂波ゆきねさんのイラストだったので購入。

  • 久しぶりに良い小説を読んだ。一気に読み進めてしまいました。
    読み終わった後に寝ていたら、実の兄と喧嘩する夢を見たという(笑)

  • たったひとりの家族だった父を亡くし、その友人の男(息子一人あり)に引き取られることになった少年のお話。

    おもしろかったです。「家族もの」ということで、泣ける展開がありつつも、温かく幸せな気持ちになれるお話でした。

    強がりながらも心に寂しさを抱えどこか危ういところのある主人公。彼の行動はいちいち健気で胸が痛くなるかわいさでした。
    主人公への想いを抑えようとして抑えきれない相手役にはニヤリ。普段キリッとしているのに、実は"あんな感じ"で主人公絡みで暴走してしまうのに大変萌えました。

    そしてかなり浮世離れしているかと思いきや、ちゃんと"わかってる"お父さんは最高だと思います。

  • 義兄弟の誤解しちゃった家庭内三角関係。
    描きようによってはドロドロする話が、ドキドキ胸キュンに仕上げられていてとってもかわいい印象です。イラストが穂波ゆきねセンセなのでなおさら。表紙も口絵もかわいくて、キュンキュンさせられます。忍がカッコいい。そして、ラブシーンのイラストも萌えます…

    終始高校生の篤史視点でストーリーが進行するので、他の登場人物も彼の目を通してしか描かれていないのがクセモノでした。登場人物みんなの本心がなんとなく読者には透けて見えているのに、篤史の思い込みでどんどん話が逆方向へと進んでいくのです。
    篤史は無意識のうちに、渡会家に引き取られた子供であることに引け目を感じているのか、いつもいい子で優等生であろうとしています。家事も率先して引き受けるし、久代や忍に甘えてはいけないと自制して生きてる健気な子。愛が欲しいくせに遠慮しちゃってるいじらしさなんです。
    小さい時から遠慮して素直に甘えなかったせいで、家族愛と性愛の区別がついていない篤史です。それが自ら3人の関係をややこしくしてしまっているわけなんですが。

    そんな篤史視点での忍は、カッコよくてモテて身だしなみもきちんとしていて篤史を好きじゃない男として映っているわけで、相当誤解があることに気付かされると、もう苦笑するしかないですね。
    篤史って、忍に嫌われてるとか自分のせいで久代が苦労しているとか久代が好きなのは福山だとかすっかり思い込んでいて、真に受けると可哀そうってなるんですが、実はかなり大ボケ。ズレててかわいいです。

    そして、一番よかったのは忍!篤史視点だと軽くてカッコよすぎるし、何考えてるかわからん奴というキャラにされていますが、どんだけ無理していたの?と思わせるくらいのへタレた実態でした。
    やせ我慢していたのは、篤史より忍だったというオチにツボりました。
    久代は引きこもって絵に没頭していて、ちょっと存在感が薄かったように感じます。父性をもっと見せて欲しかったかな…ファミリーものっぽく。血の繋がりがないので、禁忌が皆無!いつもならもの足りなくあるけど、この話の場合は健全でぴったり。安心して読めます。

  • 樋口さんの作品二作目だけど、愛はね、と似てるって思った。
    本質的な芯の部分が。

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