ブロンズ像の恋人 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 35
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006371

感想・レビュー・書評

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  • 結構面白かったです。あらすじでぶっ飛んだ話かと思ってたので、むしろ主題は割りとしっかりした話で意外でした。
    恋した像に命を与えられてハッピーエンドだったピグマリオンは本当に幸せだったのか。生身となった像の中身まで理想だったか、意思を持ったものと生きていく煩わしさはなかったのか。というとこから生まれた話。像に恋する変人主人公を情熱と包容力と忍耐で頑張って現実に向かわせる話なのかなーとあらすじで思ったのですが、全然違った。攻は19歳のまだまだ子供だったし、主人公の葛藤話でした。それじゃマネキンでしょ?っていう攻の台詞が、成る程と思いました。
    続編の冒頭は萌えました。剛さんって面白いけど萌えないタイプかと思ってたので意外でした。毎日約束しようってかわいい。その後はちょいきつかったです。攻の言動が。子供だな!って思ったけどそうだよ子供だった。普通だった。子供特有の擦れない望みとそれを相手に強要してしまう若さ傲慢さ、そして自分は大人だという勘違い。いたたたた…覚えがあるだけに居た堪れない(笑)主人公は主人公で水槽の中にいたから歳上だけどうまく対処できず。あぁピグマリオンのその後って現実に返ればこういう事絶対あるだろうなぁと思いました。相手にも感情や欲望がある。ちゃんと会話して、相手を知って、そうやって生きていかないといけないんですよね。
    地の文がちょこちょこ面白かったです。男の愚かさを学んできた良平は、学ばなかった真砂は、とか。さらっとした一文だけどキャラの背景をしっかり出してる、さらっと描いてしまってるのが面白いなーと。凝縮された文章だなと思いました。
    攻の口調が若干気になったり。若者描写がなんかちょと昔の感じ(笑)

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