恋愛前夜 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 473
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006432

感想・レビュー・書評

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  • ナツメは言葉ではトキオを振りつつも、トキオの上京前にあそこまでの行為を許しているのに、トキオはその勇気と覚悟を酌むこともなく離れて1年9ヶ月という短い期間の間に恋人を作っていたことに違和感。
    上京前に手酷く振られたのならばまだしも、ナツメが友人以上の事を許したことを深層心理だとは考えなかったのか?

    …再会までが1年9ヶ月なので、トキオとヤコ先生が付き合い始めたのは、トキオが上京して1年ちょっとの頃。
    結局、トキオの気持ちって、それだけだったのでは?と思ってしまった。

    仮に、ナツメを吹っ切るつもりで付き合う人を見つけたとしても、あれだけの長い年月をかけて好きでいて、あれだけ苦しんでいたのだから、1年ちょっとで変わってしまったトキオの気持ち(ヤコ先生のことも好きだという気持ち)やナツメへの態度にも違和感。

    ナツメ上京後のトキオの態度から見ても、
    ナツメには、トキオ以外の人と幸せになってほしかった。

    あと、ヤコ先生のキャラは苦手。
    トキオの相手がヤコ先生だったことでも☆数が減りました。

  • 設定説明文がない。素晴らしい。
    シーンで作品の世界や設定を説明する。
    小説とは行間にあるというけどまさにそれ。
    いかに設定を説明しないか。
    そうやって私も書いてみたい。

    そしてリアル。学生生活、作品自体に流れる空気、雰囲気、口調などが本当っぽい。成功ではなく挫折を大きく描いている点も作品のリアリティを高めている気がした。夢物語じゃない。

    2話収録なのだけれど、最初の話が表題作じゃなくて、話が盛り上がってきたところで、表題作のタイトルが目に飛び込んで来るのもニクい。目に飛びこんできた瞬間唸らされた。。!

    イラストも作品によく合っていて良い。

  • 小学生で出会って中学、高校と共に成長し、互いの気持ちに気がついていく過程が丁寧に描かれています。なにかとつっかかってくる秋元にはイライラ。でも、「隣の猫背」での展開があるからこそ「恋愛前夜」でのナツメの気持ちがとても切なく、展開が気になって一気に読み進めてしまいました。

  • 幼なじみでお互いのことをよく分かっているのにすれ違うナツメとトキオ。大切にしているからこそ、自分の気持ちを言うことが出来ない2人が悲しかった。だから離れたいと思ったトキオと、それでも一緒にいたいと思ったナツメ。正反対の結論だけど、両方とも理解できる。「友達」としての2人を見ても、お互いのことがなくてはならない存在だったのだろうな。と思った。

  • ドラマやマンガにありそうな王道なお話。BLだから違うのかそれとも凪良さんの力なのか、最初から最後までギュッと掴まれた話でした。
    特にキャラクターが秀逸。話は受であるナツメ視点のみだけど、そこから見える攻のトキオ、トキオの彼氏のヤコ先生。それぞれの関係性も含めてどのキャラも非常に魅力的。ナツメへの嫉妬と不安をあっさりと口に出してしまうヤコ先生も、そんなヤコ先生を人間として好ましく思ってしまうナツメも、そして表面的には自分の気持ちを一切出そうとしないトキオも、みんなみんな可愛らしく未熟で愛おしい。
    話の流れはとてもシンプルで作者曰く『普通』。だけど何度読んでもあきさせない普遍的な面白さと、青い恋の甘酸っぱさにときめきました。当て馬というポジションがふさわしくないヤコ先生のスピンオフも、早く読みたい。

  • すっごい遠回りな幼馴染BLだった!結構序盤から両想いの雰囲気なのに、物語の9割方擦れ違いだった。
    ヤコ先生いい人なんだけど、メインカップル至上主義としてはちょっとうざ・・・。
    くっつくまでの道のりが長すぎ。

  • 幼馴染みのトキオ×ナツメ。よくあるストーリー展開なのに心を掴まれる、もどかしくてもどかしくて胸がキリキリしてきます… 離れてみて気づく恋、その想いを胸に追いかけたら相手にはもう… ヤコ先生の大人の手打ちにグッときました。ナツメたち2人だけでなくヤコ先生の想いも、3人の気持ちが切なくて優しくて読んでいてたまらなかった。

  • 幼馴染物。切なくて胸が痛くなりました。
    前半は二人の絆をじっくり描かれていき、
    ナツメの気持ちにもトキオの気持ちにも
    共感することが出来ました。
    報われない片思いに辛くなったトキオが
    ナツメから離れようとしていき、
    ナツメはトキオを離したくないけど、
    気持ちをすぐに受け入れられない。
    まあそりゃそうだよね・・・。

    後半がグッと切ない。
    トキオと離れて自分の恋心を自覚したナツメが
    追いかけて上京したら、すでに恋人がいた。
    ちょっとトキオ、早すぎませんか?
    諦め良すぎませんか?とギリギリしました。

    恋人のヤコ先生が憎めない人なんですよね。
    もちろんナツメもいい子だし。みんないい人。
    誰も泣かせたくないのに
    どうしても誰かが不幸になってしまう。
    あ~、どうしたらいいの・・・。

    ものすごくドラマティックな話ではないし、
    主人公のナツメも実に普通の子なんですが、
    それだけに共感しやすくてとても面白かったです。

    ヤコ先生のキャラは好きだけど、萌えるのかって言ったら微妙・・・。(オネエは苦手)
    でも、幸せになってほしいな~と心から思いました。

    それと、穂波ゆきね先生の挿絵がとても素敵でした。
    一番好きだったのはカラー口絵の2P目。
    穂波先生の描く裸の背中はものすごく美しいです。

  • 作者得意の幼なじみもので、攻めが多少いろいろあったものの2人ともすくすく育った感があって良い。もっと鬱屈したキャラクターが好みなので、後半はやや物足りない感じもあった。
    ドラマCD版も聞いた。ヤコ先生がcv木村良平でとても良かった反面、続編CD化はない…もしくはキャストが変わる可能性もあるなと思った(初恋のあとさきのキャスト変更はややショックだったんだ)。
    Kindle版だとせっかくの穂波ゆきねさんの絵がないので、やや残念な感じがある。

  • 幼馴染モノ。1部の隣の猫背はただただトキオが不憫でしたが、2部の恋愛前夜では今度はナツメがただただ不憫でした。
    不器用な二人でたくさんのすれ違いを起こしてしまうのだけど、ふたりの選択、切ない思いなどなどその心理がストンと心に落ちてくる作品でした。

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著者プロフィール

凪良ゆう(なぎら ゆう)
小説「花丸」冬の号『恋するエゴイスト』(白泉社)でデビュー。『雨降りvega』(イラスト:麻々原 絵里依)、『365+1』(イラスト:湖水 きよ)などの作品を手がける。主にボーイズラブ系で活動。
作品多数。主な作品に、『積木の恋』『未完成』『美しい彼』『ショートケーキの苺にはさわらないで』『おやすみなさい、また明日』『2119 9 29』『雨降りvega』など。
『悩ましい彼 美しい彼3』がBLアワード2020 BEST小説部門第1位を獲得。

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