中華飯店に潜入せよ【キャラ文庫】 (キャラ文庫 な 1-4)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 109
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006517

感想・レビュー・書評

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  • とりあえずは空腹時、とりわけ中華料理な気分の時は避けるよう注意したい一冊。
    ストーリーのスピード感もいい感じだし、出てくるキャラクターも生き生きしてる、イラストもピッタリ!。
    みんなが幸せになれて大団円!。 読んでて楽しかったッス。

  • ★3.5。チンピラ受が人情に触れ更正する話。追い詰められてからの裏切りと容赦ない制裁、そこからの救済などカタルシスが得られて面白かったです!あれだけ受の誘惑をスルーしてた攻がいつの間にあんなに惚れてたのかちょっとわかりにくく、恋愛面では萌えきれなかったですが、最後ラブラブだったのは良かったです。受の悲惨な生い立ちや強姦された過去などかなり重い設定がある割に、そこは掘り下げられず大団円したのがちょっと勿体ない。過去を知った攻の反応とかトラウマ描写とか見てみたかったな。舞台は関東なのになぜ九州弁なんだろ?

  •  西沖廉は、ヤクザの下っ端であった。
     幼い頃に父が捕まり、母に捨てられた廉は、コンビニの前にたむろしたり、悪い仲間とつるんだりして大きくなった。
     性別不明の容貌が周囲の男たちの目を引き、男に無理やり抱かれたこともあったが、それを当然のこととして受け止めていた。

     そんな廉に、再開発予定の土地を立ち退かない住民の中に紛れ込み、敵の弱みを探してこいと組の若頭に言われる。

     廉は、仕方なく中華飯店の前で行き倒れ、ターゲットの一人であるその店の店主・魚住鉄馬に助けられる。
     そしてそのまま住み込みで働くことになる。
     意外とあっさり潜り込めた事に拍子抜けするけれど、鉄馬に対し、色仕掛けも辞さないつもりで仕掛けるもののまったく鉄馬には通用しない。
     それどころか、鉄馬の鍛えられたたくましい筋肉を見て、ドキドキしてしまう始末。

     おまけに、街の仲間は優しくて、廉のことを取り調べに来た警察官から守ってくれる。
     そしてその日、「俺のもんになれ」と言って鉄馬に抱かれてしまう。

     すべてが計画通りに行っているはずなのに、なぜか廉は罪悪感に苛まれ――

     という話でした。
     結局、廉はヤクザ仲間に何とかあの土地を諦めてもらうように伝えたけれど、当然、聞き入れるはずもなく、廉に「くれる」と言い、「預かるだけだから」と言ってもらっていた街の仲間の一人の権利書を奪われてしまう。
     そこを助けに来た鉄馬と一緒に逃げ出して、ハッピーエンド。
     街の住人は、どの道、「再開発になれば立ち退かなければならないから」と言って、その土地を立ち退き、新たに別の場所で生活をし始める――というラスト。

     廉の生い立ちは散々なものだけれど、廉自身にあまり周囲をねたむ気持ちがないので、淡々と書いてあって。
     それでいて、下町の人たちのあったかさだけはきちんと書かれてあって、廉の生い立ちに比べて随分、ほのぼのする話でした。
     ドタバタでいてシリアスな話が好きな方にはオススメします。

  • ヤクザもの。
    ヤクザの世界に片足突っ込んで生きる廉。兄貴分の命令でとある地区に潜入し、土地を売らせるために弱みを握れと命令される。
    うまく潜り込んだ中華料理屋は腕のいい魚住と気のいい住人たちが集まる店だった。
    ワケアリと匂わせてまんまと潜入し、居候となった廉だったがだんだん情が移りここでの暮らしを守りたいと思って・・・・。

    キャラがみんな特に活躍しているというワケでもなくても味がある感じがよかったかな。廉が情が移る気持ちわかるとゆーか。
    まぁ、ちょっとみなさんお人好しすぎますけどね!

  • いや~!面白かった!いいですね、この親父!!他のキャラ達も個性的で楽しくて!この親父の魚住が受の廉のあからさまな誘いに対して全然動じないからどうなんだ?って思っていたら、我慢してたんですね~♪そして手を出したが最後エロさ全開でしたね。相葉さんのひげ親父も素敵でしたね♪舌なめずりしてるところなんかもうなんだろ?エロ親父!!!って感じでピッタリでしたね♪内容もヤクザ相手に乗り込んだり策略したりと、廉の為に頑張った魚住がすごく気に入りました! 梅ばぁもお気に入り♪

  • 中原さんの昭和が香るドヤ街人情モノ、いいなぁ♪ヤクザのスパイとして潜り込んだ先で野獣系オヤジ・魚住とワケアリ住人たちの優しさや温かさに触れ、廉の荒んだ心が癒されていく。やっと見つけた自分の居場所とスパイの仕事との葛藤に苦しむ廉がどう動くのかヒヤヒヤ。中原さんらしく脇キャラも味があって読んでてあったかくなる。魚住はそんなにオヤジ臭くないかと思ってたら、キャノン砲とかひんひん啼かせるとか、やっぱ発言がオヤジだった。それと、本文読む前に口絵を見ると、なんできゅうり?って思うよね(笑)で、魚住の筋肉に目が釘付け♪

  • 中原先生のオヤジはブレないなぁと…(笑)

    目新しさは無いけど、人情味溢れるオヤジ攻め×強気な美人受けという中原先生的王道カプは、安心感がある。

    ストーリーも、魅力的な脇キャラ達も巻き込んでテンポ良く進行し、小気味良かったです!

    料理も美味しそうだった(笑)

  • スパイが潜入先で絆されちゃったよ!という物語。

    今回もフェロモンオヤジが攻めてます。
    受けの廉くんが色仕掛けに自身があったのに全然魚住さんに相手にされなくてやきもきするところも可愛いですw

    「愛してないと云ってくれ」のシリーズでも思いましたが、中原先生は街を描くのが上手くて、本当に魅力的な場所に見えます。梅バァ可愛い!!

  • ヤクザの下っ端蓮がヤクザの命令で土地を売るのを渋る下町の人々の弱みを掴むべく、中華飯店前で行き倒れて懐に入り弱みを握る、というお話。
    目新しさがあまり見られなくて...
    ですけれど、中華料理が食べたくなりました☆

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著者プロフィール

2001年に白泉社にてデビュー。シリーズ物を多く手掛ける。

「2016年 『極道の淫らな挑発 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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