翼竜王を飼いならせ: 暴君竜を飼いならせ2 (キャラ文庫 い 6-2)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007958

作品紹介・あらすじ

最強の恐竜・Tレックスの遺伝子を継ぐ高校生・可畏。
彼と結ばれた潤は、彼が生徒会長として君臨する学院で平穏な生活を送っていた。
けれどある日、5人の転校生が現れた!? 四人の美形恐竜を従えた、美貌のアメリカ人・リアム──
彼はティラノサウルスの血を引きつつ、翼竜でもあるキメラ恐竜!! 
群がる取り巻き連中も意に介さないリアムだが、なぜか潤にだけ興味を示して近づいてきて……!?

感想・レビュー・書評

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  • Tレックスを統べる者としていろんなしがらみとこれから向き合っていかなくてはいけない可畏に、産みの母親の次に立ちはだかったのが、父親。さらに微妙にコンプレックスを刺激してくる義理弟にと、新たしい登場人物達に振り回される2人だけど、1作目で潤をひどい目に合わせるのは専ら可畏だったけれど、2人がラブラブになった後釜として暴力担当になったのが、新キャラ達。飛行能力を存分に活かした暴力に、只の人間なのに潤可哀想に…と同情。ストーリーは1作目に引き続き非常に読み応えがあり、最後までハラハラしながら楽しめたのだけれど、今作のなによりの見どころは、可畏の潤のお宅訪問でしょう!庶民の家に初めて行って、失礼のないように頑張る可畏が可愛すぎる…!そりゃあ潤じゃなくてもご褒美あげたくなります。その後も、恐竜ならではの理性に従って殺意を持って潤の母親に対峙したものの、出てきた言葉は「別れたくないんです…」って、もう!飼いならされもいいところ。2人一緒に居るわけじゃないのに、こんなにドロドロに甘いシーンはなかなかないんじゃないでしょうか。まさかドSで横暴で暴力的な恐竜にキュンとする日が来るとは思わなかった。

    ところで、この作品は電子書籍で読んでいるのですが、どうやら紙の本には挿絵が入っている…?なんでそんな差を付けるのーーーー!?これからも電子で読むんだから、値段上がってもいいからちゃんと挿絵を入れてくれ〜〜〜〜。

  • 潤と生きるために、母と兄を屠った可畏
    可畏を強い暴君竜とすべくその想いに寄り添う潤
    二人の前に現れたのは可畏が密かに肉親の情を抱くマッドサイエンティスト父親と父親が産み出したキメラ竜のリアム
    取り巻き達が心情を持ち始めた所に、種の違いによる力が振り下ろされる
    竜人としての常識と人間の情との間に苦しむ可畏と潤
    可畏への愛と家族への想いに苦しむ潤に、そのままの潤で潤らしく生きて側にいて欲しいと望む可畏
    可畏のスパダリ度が無茶苦茶上がって激萌え!
    可畏パパ、クリスチャンのどうしようもない所wとリアムの純粋さにも萌えます

    可畏と潤のエチも凄いエロスなんだけど、会話が可愛かったりでキュン萌えしますし、何だかんだで二号さんとか辻さんとか仲良しでほのぼのします。

    最後の海に・Tレックスが海にうつ伏せに浮いてるシュールさを想像して笑いましたw

  • 2巻目。

    1巻では暴君王と母親、この巻では暴君王と父親との関係と確執がメイン。
    プラス兄弟?姉妹?

    潤の一途さ、すごいなー。
    絶対そこまでできない!と思える一途さ。
    たまに潤よりカイの方が人間的に思えるのは私だけ?
    リアムも一途だったし。
    竜人の方が、この人って思ったらずっと強く想えるのかな。
    侍従関係とか絶対服従的な関係でもそういうのってありそう。

    この巻も安定の面白さでした。

  • 前作同様スピーディーに物事が進んで面白い。
    設定が壮大でオリジナリティがあるのに、この巻では結局のところ、主人公たちとサブキャラたちの恋愛模様を描いているのが潔い。やっぱりBLはそうでなくっちゃ。
    早くも、新キャラたちのその後が気になった。
    フェア合わせで買ったけど、続きを読みたいかも。

  • 1巻の時に感じた構成力の素晴らしさが、この2巻でも遺憾なく発揮されていて、序盤から感動の嵐でした。
    1章から3章までで、

    ・1巻のおさらい
    ・世界観の説明
    ・主要キャラの性格・立ち位置・関係
    ・現在の問題の焦点
    ・新キャラの登場
    ・色っぽいシーン

    のすべてが過不足なく入っていて、本の中に入りながらも舌を巻きます。鮮やかすぎる。素晴らしい…!と唸りつつ。

    1巻の時に、潤の楽観的性格がシリアスな局面において安心材料だと書きましたが、今回は彼の芯の強さや、物事の本質を見抜く力に心打たれました。こういうのを本物の強さっていうんだろうなあ、とか思います。

    メインカップルが素敵なのはもちろんなのですが、個人的にはクリスチャンが…。悲鳴が出るほどツボで…。年齢も外見もマッドサイエンティストっぷりも、たまらなかったです…。極悪非道なのではなく、あくまでも非常識で研究バカなだけ、に加えて人間の倫理観がよく理解できていない、という感じがよく出ていて、ひどいことをいっぱいするのに憎めず、最後のメールには笑わせられました。すごく彼らしい。リアムと幸せになって欲しい。というか、リアムを幸せにしてあげて欲しい。

    まだ続編があるのが幸せです。次も楽しみです。

  • 暴君竜の続編。

    ラブラブな二人の前に現れたのは人工的に優秀な胤を使って造られた可畏の弟?
    美し過ぎるリアムは、可畏の父親と共に潤の存在が可畏を揺るがすといい、母と妹を人質に潤に別れろと迫る。


    ここまで追い詰められてどうするのか?と思って読んでたけどちゃんと上手に収束した。今回もその収束に脱帽。のの先生、上手いなぁ。
    リアムとパパのその後とか読みたいけど、最強の息子か娘が産まれたら産まれたで、可畏の立場が危うくなりそうだな、、。

    挿絵ですが、最後の砂浜エチのイラストが秀逸でした。tんkの神々しさよ!(笑)

  • 前巻の「暴君竜を飼いならせ」は文字通りすっかり飼いならした感はあるけれど、今回の翼竜王は飼いならす訳じゃなく、別カプ誕生を体を張って見守る的な?『こんなん有り得へん』設定は相変わらずゲラゲラ面白かったです。可畏さん、性格丸く常識的になったわ~。潤さんは受けちゃんだけど、調教の才能あるわ~。

  • 恐竜BL第2弾。笠井あゆみセンセとの強力タッグで続きが読めて嬉しかったです。
    恐竜社会を現在の学園モノに融合した、ファンタジックな弱肉強食ラブ。今回は可畏と敵対する純白の麗人翼竜リアムやら、可畏の父親でマッドサイエンティストのクリスチャンやら濃い新キャラが、これでもかと言うくらい可畏と潤の恋路を阻んできてドキドキハラハラの連続でした。学園内だけに留まらず竜人の島も登場して、さらにスケールアップしていました。

    弱肉強食の恐竜社会のオキテの中で、潤はいつも前向きで暴力に屈することなく意志を貫いていて、かわいいけれど頼もしい受です。
    獰猛な可畏をまっすぐな愛で飼いならしたツワモノですね。
    家庭の温かさを知らずに育った可畏が潤の実家を訪問、お泊りするシーンがよかったです。人間らしさに目覚める暴君ww

    そんな甘いラブに浸っていた潤も、今回は家族をとるか恋人をとるかという究極の選択を迫られてとても辛い目に遭ってしまいます。…オジサン無茶苦茶な思考回路。
    竜人である可畏の親子関係は、人間社会の常識でははかり知れないものがありますね…母親がああだったから、せめて父親はと思ったら、これがまたとんでもなかったです。
    …リアムは卑劣なところもありましたが、生い立ちとかその身に起こった変化とかを考えれば同情するしかありませんね。幸せになってほしいです。一刻も早くオジサンの節穴だった目が治りますように…w

    可畏は潤を愛したことで、将来の一族のボスとしての確固とした強さを得たと思います。愛する者を自分の弱点として排除するのではなく、守り抜こうと決意してさらにカッコよく成長。ステキです。
    エロ的にも甘くて濃厚で、イラスト込みでとても萌えました。

  • 待ってました!
    な続編なんですが、勢い衰えてます。
    出来上がったカップルなので仕方がないといえば仕方がないのですが。

    今回はレア恐竜の転校生がやってきて、攻の父親も絡んできて、
    受の存在が邪魔だから家族に危害加えるぞ的な脅迫をされ、
    別れよう……となるんですが、なんつうか……。
    もう完全に受が、DV妻の典型思考になっててヤバイ。
    この人は私がいないとダメなのよ! 暴力ふるうけど、本当は優しい人なの、
    みたいな思考です。
    実際受がいないとダメな攻ではあるんですが、その手段がね、どうもね。

    結局転校生と父親が絡んでドタバタ暴れ回った末に、何か丸く収まって
    ハッピーエンド、ラブラブエッチな展開なんですが、何だか物足りなかったです。

    イラストは相変わらず溜息出るほど美しい。
    表紙も前回に引き続き、BLと一見気づかないような絵面なんですが、
    よく見てみると、受の股間の絶対領域に目が釘付けに(笑)
    ごちそうさまでした!

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著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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