忘却の月に聞け (キャラ文庫 み 4-3)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 72
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199008009

作品紹介・あらすじ

高校2年生の佐倉藍生は、病弱の母と離れ、腹違いの兄・久留島青嗣と同居中。
幼い頃癇性が強くて両親にも懐かなかった青嗣が、唯一心を許していたのが
藍生だったのだ。けれど青嗣は藍生が義弟だとは知らず、執着は年齢と共にエスカレート。
ついに高校入学と同時に無理やり藍生を抱いてしまう。母の病気療養のため、
青嗣への反抗を押し隠して関係を続けていたある日、青嗣が事故で記憶喪失になってしまい!?

感想・レビュー・書評

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  • たまたま続けて同じような設定を読んでしまったからかもしれないけど、まあありがちな設定の中、そこに色々な仕掛けを入れるのはさすが宮緒先生!とても面白かった!強いて言うなら、だから最低最悪な身内をギャフンと言わせて欲しかったと言うか、最悪な結末を与えて欲しかったーってのはあるなぁ。

  • ★3.5。兄×弟。主従、腹違い。
    受け目線。一目惚れというやつ?受けがいないと精神異常きたしちゃう宮緒センセイお得意の攻めでした。記憶喪失で幼児退行している攻めに自慰の仕方をレクチャーしてるとこに萌えた。長丁場なエロは無かったので胸焼けしなかった(かな?)
    しかし攻めから逃げようとする受けの心情の変化がよくわからなかったー。しかも攻めは性欲処理の道具と思ってないと思うのだけど…。

  • 好物の記憶喪失ものだと飛びついた新作。珍しく年下攻でも犬攻でもないから、オーソドックスでシリアスなお話かなと思ったら、やっぱりそこはセンセらしくHENTAI犬臭漂う隠し味が…!とても面白かったです。

    記憶喪失ものでさらに水名瀬センセのイラストなので、きっとこれは切なくてロマンティックな話とみたんですが、確かに最初は切なかったけど途中からどんどん王道をはずれていつの間にかHENTAI風味にw

    愛人の子である藍生は、母親と引き離され無理矢理本宅に連れて来られて、自分を腹違いの弟とは知らない義兄の青嗣に毎晩犯されていてほんとに不憫なんですが、よくよく観察してみると俺様な青嗣にも青嗣なりの優しさがあって、そこに気づくとちょっとかわいいと思ったりします。
    でも青嗣の性欲処理の道具として執着されていると思っている藍生にとっては憎い相手です。その母親和子の仕打ちがまた酷すぎるので、藍生に我慢の限界が来ても当然な状況でした。藍生が青嗣に本音をぶちまけた場面では気持ちがスッキリしてしまいました。

    …ここまではわりと王道展開でしたが、青嗣が記憶喪失になってからがセンセの本領発揮というかHENTAIでたよ的なことに。
    エロ的にもいろんな意味で萌えました!
    かわいくなっちゃった青嗣のb地区狙いの幼児プレイが、あぁいつもどおりだなとw
    でも、そこからだんだん互いの事を思いやり理解しあっていって、豚とモヤシのせいで大変な目にあいながらも本当の気持ちに目覚めていく二人に胸キュンになりました。

    記憶が戻るキッカケが青嗣らしかったです。彼はだんだん人格がわかってくると面白すぎ。
    海音寺がとってもいい友人キャラでしたね~

    深刻な話かと思ったらやっぱりHENTAIくさくて笑いました。変なところが好きなんですが!
    エロ的には濃厚だけど、10代cpらしく不器用でかわいいところがあったのがよかったです。

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著者プロフィール

(みやお あおい) 2011年プラチナ文庫『堕つればもろとも』 (フランス書院)にてデビュー。以降、BL各社で活躍中。

「2016年 『シークレットクルーズは危機一髪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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