憎らしい彼 美しい彼 2 (キャラ文庫)

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199008610

作品紹介・あらすじ

目深な帽子に怪しいサングラスとマスク。付いた仇名は『不審くん』。新進俳優の清居の熱心なファン──その正体は、同棲中の恋人・平良だ。気持ち悪いほど愛を捧げてくるくせに、「俺は清居を引き下げる愚は犯さない」と、甘えたくても察してくれない。どうしてこんなヤツ好きになったんだ…? そんな時、業界屈指のカメラマンが平良を助手に大抜擢!! 清居より仕事優先の日々が始まってしまい!?

感想・レビュー・書評

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  • Amazonプライムにドラマがあるのですが、全部見てしまいました。

    映像苦手なのに、食いついて見入ってしまいました(^^;;
    映像の方が気持ち悪くないんですよ。
    そういうシーンが少な目なので、目を逸らさず見ていられます(*´꒳`*)

    最初、清居くんが八木勇征くんって、何となく自分が思っていたイメージと違ったのですが、見ているうちに、もう清居くんは八木勇征くんじゃなくちゃダメだ!ってくらいハマり役のような気がしてきました。

    この物語は、小説で見ても、映像で見ても、清居くん目線の方がいーんです。
    俺様気質なのに、平良くんのことになると超かわゆいのです。
    あーもう、これは乙女はキュン死にしてしまいます(*´꒳`*)
    おばさんもイチコロでした。

    映像の方は終わってしまいましたが、小説はあと一冊買ってあります♪

    ちょっと会社に持っていけない感じの本なので(魔獣狩りと同レベル!?)、会社には別の本を置いておき、家でコソコソ楽しもうと思います(*´∇`*)


    本の内容は、これまたyukimisakeさんのレビューを参考になさってください。
    雪さんのレビューを読み直しただけで、デレデレになってしまいました(*´-`)
    あー暫くこの高揚感、止まらないかもー(*´∇`*)

    • bmakiさん
      一休さん

      雪さん凄いですよね。電車で読まれるんですもんね。
      ある意味電車の方が自分を知らない人間ばかりだから読みやすいでしょうか?
      ...
      一休さん

      雪さん凄いですよね。電車で読まれるんですもんね。
      ある意味電車の方が自分を知らない人間ばかりだから読みやすいでしょうか?

      会社だと、真面目な仕事人間のイメージでやっているので、あれ?こいつちょっと変態!?とか思われることに抵抗が(^◇^;)

      家ですら、小説にカバーかけて、挿絵のところはコソコソと読んでいます(⌒-⌒; )
      一休さんも家族の前で読めるなんて凄いっ!流石兄弟子m(_ _)m
      2025/02/04
    • ultraman719さん
      案外、全裸青年で、電車でも有名やったりして…
      案外、全裸青年で、電車でも有名やったりして…
      2025/02/04
    • bmakiさん
      ウルトラマンさん

      うんうん。有名だと思います。きっと(笑)
      ウルトラマンさん

      うんうん。有名だと思います。きっと(笑)
      2025/02/05
  • 凪良さんて本当に凄いなあ…
    もうなんかこれが全ての感想なんですが、凄いわ。
    いや何が凄いのか説明しろよって話なんですが凄いんですよ。
    ボキャブラリーの豊富さもなんですが、平良のキャラクター設定が特に秀逸。

    今回もあとがきに「やっぱりきもい攻めが好きだー!」と書かれていましたが、それだけでこんなに深いキャラ造形が出来るものなんだろうかと。
    己を卑下するあまりにせっかく恋人になれた清居に対し、斜め上を行く思考回路で『ニュースタイルの関白宣言』を連発する平良。
    この発想が凡人には思い付かないと思うんですよね、単なるキモヲタで終わってしまうと思う。

    今回は写真部のOBである現在はプロのカメラマンの野口さんに見込まれてアシスタントのバイトを始める平良なのですが、野口さんが平良に放った言葉にハッとさせられました。
    「自信がありすぎるのと、自信がなさすぎるのは、肥大した自意識の表れっていう意味で同じ紙の裏表なんだよ。なにかのきっかけで簡単にひるがえる」
    私自身も相当に自己肯定感が低いネガティブ人間なのですがもしかするとそういう面も持っているのだろうか?と考えさせられました。

    凪良さんは普段からどういう人間観察の仕方をしているのかお尋ねしてみたい。心理学者なんですか?

    さて、今回は前作よりラブコメ度も増して、事件もてんこ盛り。
    清居は舞台の仕事をもっとしたいけれど中々お目当ての監督のお眼鏡に叶わず、しかしテレビの仕事で人気急上昇中の若手俳優になっています。
    前回の後半で始まった同棲生活は順調に継続中…でしたが、現在住んでいる一軒家の本当の持ち主である、菜穂が夫と別居する為に子供を連れて戻ってくるという事で、同棲解消の危機。
    清居と恋人になれて同棲まで出来て、幸せすぎる自分に対して遂に神の修正が入った、ありがとう、さようなら、とネガティヴに繰り返す平良でしたが、清居は当たり前の如く同棲を続けるつもりなので新居を探す事に。

    平良は行き過ぎかも知れませんが、恋のパワーって凄いですよね。
    吃音症のせいで人生諦めていて就活もうまく行く筈ないと途方に暮れ、バイトもした事の無い平良が自分も2人の生活の為にお金を稼ぎたいと一念発起して人生初のバイト面接へ。
    夜勤の工場でひたすら栗を乗せる作業。でも平良はウキウキ。
    この栗の一つ一つが清居との生活の為と思うと笑いまで込み上げてくる。

    羨ましい!私なんかバイト中ずっと目が死んでるのに!今日の晩御飯何作ろうとか、変な物語を作って現実逃避ばかりしているのに!(仕事をしろ)

    そこで1人の男性と知り合います。共演してから清居が唯一腹を割って話せるまでの友達になった名女優の安奈ちゃんの追っかけをしている30代の設楽です。
    仕事をクビになった時に見た映画の主演が安奈ちゃんであり、それ以来彼の全ては安奈ちゃんに。
    出待ちは勿論のこと、彼女を追っかける為に正規の仕事には就かずに工場の夜勤アルバイトを続けている。
    正に人生の全てを彼女にかけている訳です。
    平良も清居に全てを捧げているので2人は意気投合するのですが…。

    今回はノーマルカップルだとかゲイカップルだとか超越している愛のパワーの物語でした。
    平良のかなりかっこいい面が見られます。普段は俺様の清居が平良の事だけはどうにも上手く扱えない。俺様がニュースタイル関白には勝てない。それ程に好きになってしまっている。
    安奈ちゃんも普通の女の子として恋をしているだけなのに、有名税とかいう面倒なもののせいで世間が許してくれない。

    苦しいのが恋。もどかしいのが恋。やっぱり幸せなのが恋。
    ちくしょー!恋って良いよなあ!!(突然どうした)

    と思わせてくれる2作目でした!
    やっぱり清居目線のお話が好きです。きもいと文句を言いつつも立派な惚気になっちゃう辺りが可愛い。

    清居がプロのカメラマンを目指せと背中を押してくれた事により、平良の人生はこれからどうなって行くのか楽しみでもあります。
    どうなるにせよ、いつまでも幸せで居て欲しい。
    後書きで、本来は続編を書くのが苦手だと凪良さんは仰っていましたが、なんで?!と思う程にまだまだ読みたくなる続編でした。
    『星を編む』も本当は悩まれたのかな?

    前にも書きましたが先に映像化で見ているのはここまで。(女子に囲まれながらBL鑑賞という謎の鍋パの話です)この先は全く知らない2人のお話なので今から楽しみです。

    いつもの余談ですが、タイムリーな事がありました。
    長くなるので詳しくは割愛しますが、大勢の前で発表していた男性が吃音症でした。必死に胸を押さえて頑張っていたのですが、周りでバカにしたように真似をして笑っている人達がいました。
    平良もこんな風に笑われて、悲しい思いをしていたんだなと痛感してしまったのですが、たまたま寝不足で疲れていた私は機嫌が悪く、なんと「うっせえなあ!」と周りに言ってしまい、初対面の人ばかりだったのでドン引きされて距離を置かれました。

    普段はヘタレなのでこんな事出来ないんですが、私にも清居が憑依したのか…
    ついでに美しさも憑依しておくれよ。
    とにかく、吃音症の大変さを身をもって体感しました。

    ちなみに、その彼とは何もありませんでした。(あってたまるか)

    • 1Q84O1さん
      ユッキーさん

      ん?(・_・)
      嫉妬?(・_・)
      しないしない(・_・)
      ユッキーさん

      ん?(・_・)
      嫉妬?(・_・)
      しないしない(・_・)
      2024/11/29
    • yukimisakeさん
      マキさーん。もう何書いても面白いです。すごすぎます、なんで今まで読んでなかったのか…
      なんで読めるのか自分でも分かりません笑
      今回もまあまあ...
      マキさーん。もう何書いても面白いです。すごすぎます、なんで今まで読んでなかったのか…
      なんで読めるのか自分でも分かりません笑
      今回もまあまあイチャイチャしてましたからねー(*^_^*)4巻はおびのりさんいわくあまりイチャイチャしてないような?

      ありがとうございます!友達が1人もいなかったのでこのことは封印する事にしました笑
      2024/11/29
    • yukimisakeさん
      1Qさんたら…いけず(´;Д;`)
      1Qさんたら…いけず(´;Д;`)
      2024/11/29
  • 美しい彼2 シリーズ3冊購入したのだけど、美しい彼の在庫が無くて、まだこない。10日ほど我慢したけど、もう先に読んじゃう。

    モデル・新進俳優・大学生の清居〈受け〉。S気味の俺様。コミュ障・隠れイケメン・大学生平良〈攻め〉。二人は高校の同級生。現在は、ほぼ同居中。

    平良は、最高峰キモウザネガティヴ。一周回って、無自覚暴君が時折、現れる。
    二人は付き合っているのに、平良は、神の悪戯ぐらいに思っていて、清居と同格の恋人にまでは思えない。もう、その愛し方が、もう変態的な崇拝レベル。清居もキモさに辟易しつつも、好きなんだよね、隠しちゃうけど。

    きちんとストーリーもあって、清居はネガティヴ平良の背中を押して社会に出そうとするし、お仕事だって頑張る。
    二人を一層結びつける、事件も起こるし、平良は身体を張って清居を守る。

    耽美からBLへの進化?読んで気持ち良くなる安心感。
    ハッピーエンドで、悩ましい彼へ。

    • 松子さん
      おぉ!おびさんの星4個B L…
      読みます!
      読まないわけないじゃないですかっ‼︎笑
      おぉ!おびさんの星4個B L…
      読みます!
      読まないわけないじゃないですかっ‼︎笑
      2022/03/23
  • 美しい彼の続編です。
    平良と清居は付き合うことになりましたが、形だけであって、お互いのことを理解していないという所が今回のテーマでした。
    平良は清居のことを好きだけど、対等に思うことが出来ず、神のように崇めているため、清居の気持ちを推し量ることをしません。清居はそんな平良に気持ちを理解して欲しいのに、思いが届かずイライラ。この辺のすれ違いが上手く描かれていて面白かったです。平良がカメラマンのアシスタントを始めたことで、自分の我の強さに気付き、清居に対する思いも変化していく様子が良かったです。続編も楽しみです!

  • 平良と清居、噛み合わない二人のやり取りが面白く、読んでいて微笑ましかった。
    平良の思考が面白く所々噴き出しそうになった。笑
    続編も楽しみ。

    ✎︎____________

    欲は大概みっともない形をしてるけど、それを認めることでようやくスタートラインに立てる

  • 面白くてあっという間に読み終わってしまった!

  • やっぱり凪良さんの書く文章は隅々まで美しさと切なさが詰め込まれている。
    読んでいると胸の内で弾け飛んではぁーーー……っっ、と大きく息を吐き出して前かがみになりたくなる。
    平良が相変わらずキモくてそしてそれが攻めという新ジャンル!
    ようやく2人の気持ちが本当の意味で繋がったと感じた1冊。
    早く続きが読みたい!

  • 映画になった所まで読めた〜!
    王道のすれ違いラブストーリーをしているが、
    お互いに独特の愛があって真逆なようで表と裏が逆になっているだけの似たもの同士という2人の二面性と複雑な想いがとてもいい。
    これがヘテロだとジェンダーによってどうしても上下関係ができてしまうが同性だからこそ、またお互いに支配しあっているからこそ成り立っている。
    やっぱりBLはいいぞ。てか美しい彼最高ー!

  • 前作にも増して良い。
    清居くんの傲慢不遜と思いきや、少しずつ自分の感情や格好悪い所も平良へ露呈し始め掛けていくのがなんともかわいい。一見なに不自由なく世界をモノをしていそうな完全無欠の人間が、惚れた男に感情も矜持もままならないほどめちゃくちゃにされるのは最高。
    それに平良くんの方も、これまで閉じこもっていた自分だけのネガティブ・俺様ワールドから徐々に抜け出そうと自分を変えたり、夜空の星だ神だと理解することを放棄していた清居に対してもこれまでと違った関わり方をしてみたり、健気で一途な努力をし始めてゆくのもたまらない。ちゃんと双方が前を向いて、相手と一緒に居られる為の努力をする姿はBLとか関係なく見ていて心地いい。

    前作・今作と続けて読むと、ふたりの関係の進歩というか、時間が確かに重なってきているのだなと感慨深い。次でシリーズラストなんて今から耐えられないけど早く読みたい。

  • 今回も気持ち悪さ100%の平良、爆発してました。
    余りにも自己肯定感低くて、
    相手を気遣いすぎて逆に気遣えない…みたいなタイプだと苦手なんですが
    平良は良くも悪くも異常で突き抜けてるので
    ここまで行くともはや魅力なのかもしれない………(いやでも圧倒的受け擁護派なので悲しませる、不安にさせる攻めはだめだ…………)。
    2巻は清居の立つ芸能界、
    そして平良が踏み入れたカメラの世界、
    それぞれうまく交差する良い回でした。
    やや芸能界の悪というかマスコミの悪というか
    SNSの厄介な部分、ファンの痛々しい部分が
    合わさって感想「グロい〜!!!」になってしまったけど。
    それを経て平良と清居が内面的な部分でやっとくっついた気がするので3巻は安心して読めそうです!
    俺の彼氏かっこいいだろモードの清居大変良かった♡

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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