セキュリティ・ブランケット 上 (キャラ文庫 な 2-9)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 193
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199009006

作品紹介・あらすじ

ハシバミ色の瞳にウェーブの巻き毛──異国の血を引く華やかな容貌と裏腹に引っ込み思案な高校生の宮。幼い頃母を亡くし路頭に迷った壮絶な過去を持つ宮は、新進の陶芸家で叔父の鼎が親代わりだ。のどかな田舎町で暮らす二人を訪ねるのは、鼎の長年の親友でカフェ店主の高砂に、面倒見の良い幼なじみの国生。宮にとって掛け替えのない男達は、それぞれ人に言えない秘めた恋情を抱えていて!?

感想・レビュー・書評

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  • 四人(五人?)の群像劇形式BL。
    それぞれの視点で描かれているので、ある人にとっては好きな相手がある人にとっては恋敵だったり当て馬だったり…。
    いまいちノれない敗因は、脳内が高砂×鼎cp萌えしてしまって本来のカップリングを応援できないこと(宮は可愛いんだけど…)。国生×鼎が、宮に隠れて不適切な関係を続けていること。それにしても鼎さんはモテますな。

  • 恋の矢印がたくさんすぎてもう大変。。
    個人的に推しカプはカナちゃんサヤちゃん♥
    下巻に期待!

  • まずは、
    田舎にそんな美形ばっかいるなら私も遠くから眺めたい。あくまでも遠くから。

    スペインとハーフの宮龍之介、18歳高校生。母親のネグレクトで死にかけて、叔父の古林鼎(かなえ)に9歳から引き取られ育ててもらっている。
    友人は同級生の国生。
    鼎には古くからの友人、高砂沙耶花(さやか)がいる。沙耶花はゲイで、ふらーっと陶芸家になった鼎のところに来て、おしゃれなカフェを始めた。
    新進気鋭の若手陶芸家の鼎には、ギャラリーをやっていふ万座という彼氏(?セフレ?)がいるが、お互いほんとの気持ちは違うところにある。
    花房という女性のストーカーまでいる。
    が,主な登場人物。

    宮くんは背が高いんだけど、なんか可愛い可愛い男の子な感じ。謙虚すぎていい子すぎる。
    綺麗な高砂に密かに恋心を抱いているが、19歳差の為叶うわけもないと思っている。
    高砂は高校時代、鼎が好きだった。だか、関係壊したくないので、かけがえのない親友という位置にいることにした。(のち、鼎が男も行けると知ってショックを受ける)
    今は健気で可愛い宮くんが好きだけど、やはり19歳差で親友の息子同然の宮なんか、ダメだと思っている。
    国生はとにかく、鼎が好き。小学生の時から好きだつた。鼎と万座の関係を,宮にチクると脅して鼎を抱く。
    そんな時、ストーカーの花房がやってきて事件を起こす。

    登場人物の恋愛模様が交差しまくっててややこしい!
    でも、なんか面白い!
    じとじとしそうな性格の人が多いのに、話はそんなジメジメしてないのがいい。

    下巻楽しみです。

  • ホモの痴話喧嘩に巻き込まれるお花ちゃん主人公受け
    いやでもでっかわいい受けはいいぞ
    それ以上に攻めが古の女の子の夢みてえないい塩梅のダンディな大人の男で…少女漫画なのか昼ドラなのか…(混乱)

  • さすが作家10周年です。面白いです。登場人物たちのいろんな人生と思いが詰まっています。少しでも自分と共感できたり理解できる部分があるとおもう。

  • 健気受な宮がいい。素直で可愛くて…片想い同士だけど、すでに高砂が溺愛モードになるのがわかる。そしてイタリア男的な高砂も、まあまあのスパダリ具合で、二人無事くっついてもらいたいと願わずにはいられない。ストーカー女の顛末にはモヤモヤが残るけど、本筋は4人の恋愛だからしょうがないのかな。休まず次の巻に手が伸びる。

  • 年の差過ぎて、チョットなんだけど、
    国生は応援したくなる。

    一番カッコイイと思うのはのは万ちゃんなんだけどね。

  • ★3.6

  • 下巻発売が迫ってやっと読む。


    この後どうなっていくのか、予想通りだとつまんない???

    色あせても残っている気持ちは、結構厄介なものだと思うが。

    やり直せないということは、なんと残念なことか!!と年寄りはもったいながる(笑)

  • 幼い頃母を亡くし路頭に迷った壮絶な過去を持つ高校生の宮と、彼の親代わりで陶芸家の超絶美人な叔父の鼎、鼎の長年の親友でカフェ店主の高砂、そして宮の頼れる幼馴染の国生の4人が織りなす、ちょっと複雑な人間模様が描かれたお話です。
    生き生きとしてそれぞれに明確な個性を主張する登場人物たちが、さらに脇キャラを巻き込んで恋愛を繰り広げていくので、群像劇が好物な読者にはたまらないものがあります。

    宮の過去が辛すぎるのですが、あくまでも暗さとかドロドロ感とかなくて、フランス映画でも観ているような感覚になりました。ところどころコミカルだったりして、鼎の自由すぎな恋愛関係にツッコむのを忘れてしまうほど。
    四角?五角?関係に拗れていて、デリケートな宮が一番傷ついてしまったと感じさせられました。
    それでも誰が傷ついたとか、誰のせいとか決めつける事ができない切ない恋のあれこれ…
    4人交互視点での進行なので、それぞれの思いを十分に感じる事ができるからなおさら切ないです…

    愛すべきキャラいっぱいなんですが、花房ちゃんとジェシーは今のところ共感できないですね~
    花房もジェシーも超エゴイスティックで、女だから中坊だからってだけでは納得できない最悪モンスター。
    自由に見える鼎だって、実は孤独や胸に秘めたままの想いに苦しんでいるのに、そんな彼に自分の気持ちだけを押し付けてくるなんて…

    それに比べて宮は自分を押し殺し過ぎですよね。我慢せずに幸福を思い切り味わえるようになるといいなと思ってしまいました。宮はかわいいです、ほんとに。
    すごいところで下巻に続いちゃってて、このあとどうなるの??と脳内が勝手に暴走中。
    オトナcpとお子ちゃまcpでおさまるとも思えず、だったら誰かが諦めるのか…?とか、ぐるぐる予想中です。…やっぱり高砂と鼎なんでしょうかね~
    でも、宮には絶対幸せになって欲しいですよね。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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