悩ましい彼 美しい彼3 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199009600

作品紹介・あらすじ

美形が売りの新人俳優の新作は、売れないお笑い芸人役!? 熱望した演出家の舞台なのに自分とかけ離れた配役に、稽古でもダメ出しの連続の清居。美しい顔が邪魔なら捨ててやる──!! 悩んだ末に舞台期間だけ20kgの増量を決意!! 醜くなる姿を見られたくないと恋人の平良に同居解消を言い渡す。俺には神とも星とも崇める清居が必要だ──!! 振って湧いた試練に平良は激しく動揺して!?



役者としてステップアップするため、清居が決行したのはなんと、××になるコト!?

「美しい彼」シリーズ、待望の新作が登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 引き続き美しい彼3
    新進俳優・清居は、念願の舞台オファーを受ける。役作りに悩んだ彼は自分の武器の美しさを葬るため、増量を決意。結局、内面乙女な清居は醜くなる自分を恋人平良に見せまいと別居を申し出る。
    「太っている自分を見るのも禁止」令まで出されるが、平良は「不審者」ファンの行動は続ける。
    恋人の決意と熱意を見て、彼もプロカメラマンの一歩を進み始める。
    舞台で成功を収め、過酷なダイエットで美しい清居に戻りつつあったところを 平良が恋愛ホルモンで完成形へ。(私は気づきましたよ。残り3kの減量方法を!)

    設定が絶妙なんですね。陰×陽・天才×努力、そして「攻め」「受け」での逆転萌え。これ友情じゃあダメなんだろうか?って思うんだけど、着地点を一緒に暮らすと考えると、愛情なんだろうなあ。

    マツケンがマツケンサンバ大ヒットしている時、ショーで時代劇やって歌謡ショーやってお客様楽しませて、ラストにマツケンサンバやっちゃうと、ぜーんぶ飛んでちゃうみたいなこと言ってたけど、わかるわ。「わたしのの美しい庭」とか飛んじゃったよ。どーしてくれる。

    • みんみんさん
      おびさんおはよう御座います♪
      10ダンスをBOOKOFFにて100円で
      ゲットいたしました(〃ω〃)
      読んだらレビューしちゃおかな笑笑
      おびさんおはよう御座います♪
      10ダンスをBOOKOFFにて100円で
      ゲットいたしました(〃ω〃)
      読んだらレビューしちゃおかな笑笑
      2022/09/08
    • おびのりさん
      みんみんさん。

      10ダンス、ファンの為のプロダンサーの集いみたいなのあったんですよ。
      私は、日曜日で行けなかったのですけど。
      次回は、行き...
      みんみんさん。

      10ダンス、ファンの為のプロダンサーの集いみたいなのあったんですよ。
      私は、日曜日で行けなかったのですけど。
      次回は、行きたい!
      2022/09/08
    • みんみんさん
      10ダンスはヤングマガジンだから男の人も読んでるのよね(*_*)
      おびさんダンスデビュー笑笑
      10ダンスはヤングマガジンだから男の人も読んでるのよね(*_*)
      おびさんダンスデビュー笑笑
      2022/09/08
  • 良すぎ...良すぎだ...
    こじらせてるのに純粋で真っ直ぐで、ただ愛があるだけではなくてそれ以上にお互いを高めていける何かが2人の関係にはあって、素敵だな〜
    3巻まで来ても平良のぶっ飛び具合に一生慣れなくてゲラゲラ笑ってしまう、全然笑うポイントじゃないんだけどな...
    恋愛の話としてだけじゃなくて普通にストーリーもおもしろいし、感情の動きもすごく繊細に描かれていて、読み進めたいのに読み終わりたくない気持ちになった

  • 清居奏という人間は、常に前向き・鬼メンタルで、欲しいものを手に入れるためならどんな努力も怠らない。
    そんな彼が、今までの人生で最大とも言えるであろう壁にぶち当たり、役作りのために生まれ持った美しいルックスをぶち壊すことを決意します。
    今までスタイル維持のために己を律しまくっていた彼にとって怠惰な生活は苦痛であり、美味しいとも感じないカロリー爆弾を、苦しくとも口に運び続けるシーンは、読んでいて涙が止まりませんでした。

    あらすじを読んで、まさか本当に20キロも太らないでしょう?清居くんは太れない体質で、努力しても太れないとかそんなオチじゃないの?だって美しくなかったら、清居くんじゃないじゃん!なんて思っていた自分を正座させてお説教したいです。

    清居奏が美しいのは、その容姿だけではなかった。
    どんなに見た目が変わっても、彼の心が美しいのです。

    その事実を、彼氏である平良くんはずっと前から分かっていたのでしょう。
    どんな姿になったとしても、清居奏は美しいと。
    彼はいつだってキングなのだと。
    (ヤバイ...私も平良の思考に毒されている...笑)

    そして、食べ物を口に運び続ける清居くんを見つめながら、臆病でその場から動けない自分に気付いた平良。
    自分も変わりたいと決意するシーンは大号泣でした。

    二人の置かれた状況が見事にリンクして、2人とももがき苦しみながらも、自分の置かれている状況から決して逃げ出さずに、努力し続ける姿が本当に素晴らしくて、自分も頑張るぞー!!という気持ちにさせてもらえました。

    平良は、清居くんはキングで自分は石ころだと思っているけど、清居くんは、平良は天才で自分は凡人だと思っている(そして平良がそれに気が付いていない)のがまた面白くて、だからこそ、お互いがお互いに置いていかれないように努力し続けようとするのが凄く良かったです。
    真逆だからこそ、お互いに足りないものを与え合い、刺激し合える。
    なんて素晴らしいカップルなんだろうと思いました。

    そして、今回も平良の宇宙人志向・きもうざっぷりには何度も笑わせていただきました!
    凪良先生の言葉選びのセンスは絶妙ですね。
    さらに今回は、清居くんの平良愛がかなり深まっているのも面白かったです。
    エビコロのくだりは可愛すぎました!!

    あとがきを読むとまだシリーズは続きそうなので、今後も続きが楽しみです!

  • はー、今回もかなり面白かった。

    それにしても、今回は2人の成長物語だった。
    あんなに教室でダルそうにしていた清居が、ジンジャーエール一択の清居が、あんな風に、ストイックにひたむきに仕事に立ち向かうなんて。見つけた人は強い。平良も、あんなにネガティブで、きもい妄想の世界に生きていたのに、清居との未来のためにネガティブなりに変わろうとしている姿に胸が詰まった。2人だから成長できるって、感動だわ。

    平良は清居を崇拝してるけど、好き度合いでいったら、清居の方が上な気がする。それほど乙女!かわいい!
    それに、清居の家族も登場してよかった。過去の愛情不足があったから、どんな暗いお家かしら、と思っていたけも、家族はみんないい人たちで、普通の家庭で育ったことに安心した。

    若いって、ほんとににがくて苦しくて、不器用にしか前に進めない。でもだからこそ尊いんだなぁとこの作品を読んであたらめて思った。こらからの2人がますます楽しみ!

  • 平良と清居、それぞれの挑戦。
    読んでいて胸が熱くなった。
    この先の2人も応援したい。

    ✎︎____________

    惚れた男のためは、自分のためと同じことだ。

    いくら好きで結ばれても永遠じゃないんだ。お互いに努力しなくちゃ続かない。

  • 映画や、ドラマを観てから本を読んだが、本当に面白かった。凪良ゆう先生の表現の仕方はどこか引き込まれる部分があり、切なく、ドキドキもあり何度も読みたくなる本。

  • 私はどちらかと言うと平良側の考えをしているタイプなので、清居の強さと潔さは本当に憧れてしまう。
    自分を客観視できる、悪いところは悪いところ認められる強さ、貪欲に前進しようとする強さ。「自分が好きではなくても、興味がなくても、世の中にいいものはたくさんある」という公正さ。本筋とはズレてしまうけど、読んでいて自分の目標を見つけたように思った。

    平良の家電の話も面白かった。なるほどな、と思う。この作者さんは色んな視点と知識があるようで、読む度感心してしまう。

    芸能界とか写真家の話自体は2巻同様なんだか苦手。学生時代と違って、知らない世界だから想像が難しく疲れるのかもしれない。一時期舞台に軽く触れたことがあったので、「そんな世界だったのかもな…」と過ぎってしまった。怖すぎて私ならもう、瞬殺だな…。そのあたり、読むのが辛かった。どの仕事も辛さ大変さはあるよなぁ。

    いよいよ残るは番外編の巻のみ。
    お腹いっぱいなのですぐに読みたい!とはならないので、少し時間が経ったら読みたいと思う。

  • 【ページ数】  310頁
    【読み応え】  ◎
    【ストーリー】 ◎

    今回は互いにちょーーーーつらい

    平良は自分の将来について深く考え込み、清居は待ち焦がれていた舞台の仕事。

    しかし清居の演じる役は美形とは縁遠いような売れないお笑い芸人。
    清居は稽古でさんざんダメ出しを食らい、どうすればいいか悩みに悩んだ末、美くしい顔を捨てるため20キロの増量を決意。

    まあもちろん、そんな醜い姿、平良に見せたいと思うはずもなく同棲を解消。それだけでなく、一切の清居に関する情報を見るの禁止。

    平良絶望。

    という感じで進んでいきます。
    ふたりの絡み少ないんじゃね?と感じる方多いと思います、正直少ないです。
    だってほぼ遠距離恋愛みたいなものだもん。

    けど、それでも足りないとは思いません。
    そう感じられるほど内容が面白い。
    乙女な清居が恋しくてたまらないですよ。

  • 全巻に続いて、相変わらず良かったです^ ^

  • 【2023年164冊目】
    清居と平良それぞれの成長が見られる1冊。もしかして、こういう展開になるのかしら?とこちらの予想した内容をやすやすと上回る展開が続き、面白くって一気読みです。二人のそれぞれの葛藤と、互いがいるからこそ殻を破れたところに、めちゃくちゃぐっと来ました。

    BL小説は濡れ場も重要なポイント、むしろそこが読みたいとなるのではと思ったりするのですが、今作は本当にストーリーが面白くって最高なので、展開の合間にある二人の身体の触れ合いもすごく良いよなあと。

    もっともっと二人の行く末を見ていたくなるシリーズです。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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