- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199009914
作品紹介・あらすじ
豪華客船で無人島へ向かい、島の高級
リゾートホテルで優雅なバカンスを過ごす――
そんな夢のようなツアーに招待された10組20名の男女。
抽選に当たりツアーに参加した
地味なサラリーマン・瑞樹は心弾ませ船に乗ると、
他の乗客は大企業の御曹司や警察官僚に
裁判長など、クセ者揃いのセレブばかり。
最初からたじろぐ瑞樹だったが、
旅の取材で同行するフリーライター・阿久津と
知り合い、意気投合する。
無事に島に到着して、阿久津と楽しいランチを
過ごした直後、ツアー客の一人がプールで溺死!!
突然の出来事に呆然とする瑞樹だが、
この事故は他殺ではないかという疑惑が
出てきて――!?
感想・レビュー・書評
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「無人島の豪華リゾートホテルで夢のようなバカンスを」
そんな体験ツアーの抽選に当たった会社員の瑞樹に声をかけてきたのは旅の同行取材をするフリーライターの阿久津。
楽しい旅になると期待したけど他の客は横柄な人ばかりで…。
読ませてくれるミステリーでした。
瑞樹の気持ちや行動の裏に実は、とか阿久津の言葉の意味とかが終盤になり驚きの事実が分かる。
切なくて堪らなかった。
瑞樹の心にようやく阿久津のおかげで光が灯って良かった。
これから2人で楽しい未来を生きていって欲しいと願います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
両親を亡くし、自分を育ててくれた姉の悲しい事件と死、法の下で裁かれなかった関係者へ自分の持つスキルを使い復讐を考える瑞樹と阻止しようとする阿久津
姉を思い心の傷を抱える瑞樹、愛しさを抱きながら助けようとする阿久津の重くないミステリーです。
人間の持つエゴ、弱さ、狡さ、汚さを揃えた脇役である悪人たち。その悪人に振り回され傷ついてきた弱者。
どっちが加害者?と楽しめました。
イチャラブは少ないですが、よくよく考えると阿久津、大胆に存在アピールしてたわwと思いました。
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極限の状態って、人間性が出るよね…。と、読みながら思ってしまった。怒ってもすぐに口に出すことが出来ない瑞樹が、イライラを募らせるくらいだから。そんな中、どんな状況でも態度を変えず、嫌な態度を取られても受け流す阿久津はすごい。隔離された場所での人の死。混乱する中で、瑞樹の近くに阿久津がいてくれて、本当によかった。
大切な人を傷つけられた恨みはすぐには消せないと思うけれど、少しずつでも自分の今の生活に目を向けられるようになるといいな。と思った。 -
登場人物が胸糞ばかりで注意が必要。自分は苦手だったので中々進みませんでした。まあ推理が骨子なので仕方ないのですが。
不安を感じさせていく展開から驚きの最後へ。ハッピーエンド主義者には嬉しいラスト。推理ものとしてまとまりすぎていて、Hのくだりを余計に感じるほどでした。
楠田さん、意外にも引き出しの多い作家さんでびっくり。
難しいシチュをちゃんと書ききる筆力もあるので、萌えが合うならおススメです。 -
緻密なミステリーで読み応えがすごかった!
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そうきたかあ。