おもいでエマノン

  • 徳間書店 (2000年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784199050084

みんなの感想まとめ

記憶や思い出をテーマにした物語が織りなす独特の世界観が魅力です。SF的な要素を含む短編が収められており、特に表題作は他の物語とも深くつながりを持ち、全体の核となっています。読者は、設定の面白さだけでな...

感想・レビュー・書評

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  • え、そこで終わり?次のお話には関連もなくエマノンというキャラが全く同じ設定で出てくるだけという感じなのがどうもダメで5つ目まで読んで終えてしまいました

    シリーズ化されているの期待をしていたのですが・・・
    長編の方が良さそうです、私には

  • こういう話だったのね。
    SFの小話的な感じで、設定は面白いと思うけど、その世界をそのまま感じて揺蕩う物語なのかな。

  •  2014-12-21

  • 表題作他7編収録。

    イラストレーション / 鶴田 謙二
    初出 / '83.05徳間書店刊

  • ともかく、「おもいでエマノン」がいちばん!あの話があるから、ほかの話も繋がる。鶴田さんの絵は、まさにエマノンの為にあった。そう思わされるほど、見事なマッチング。

  • 新装版で読了。

  • お気に入りは「あしびきデイドリーム」のラスト。

  • 生きるとは、過去を記憶していくことなのだと教えてくれたのがエマノンだった。
    記憶さえ次の生に受け継がれていけば、本質的な意味で人は死ぬことが無い、ただ周囲との係わりが移り変わっていくだけ。
    だがそれは壮絶なまでに孤独な生でもあるだろう。他者が刻々と移り行く中で、自分だけが永遠に立ち止まり続ける生。
    その孤独を梶尾真治はエマノンの中に静かに沈み込ませる、あるがままに受け入れさせ、しなやかな母性で包み込ませるのだ。
    その柔らかな強かさに僕は胸を打たれる。
    だから、さすらい続けるエマノンから目を離す事ができないのだ。

  • エマノンの存在を現実味を持たせつつ描くことには失敗している。

  • 30億年の記憶を持つ少女の物語
    特に印象的だったのは、「おもいでエマノン」と「あしびきデイドリーム」
    この作品集自体が、ある意味時間ファンタジーである中で、特に時間SFとして特徴的なのが「あしびきデイドリーム」。
    そしてこの作品の主人公である布川輝良は「クロノス・ジョウンターの伝説」での主人公と同じ名前である。
    「クロノス・ジョウンターの伝説」では自身が時を越えている。
    話の連続性がないので、単なる偶然なのかもしれない。もしかしたら、作者に何らかの思い入れがあるのかもしれないが、その点については分からない。

  • 作中で少年も言っていますが

    「エマノン すげえ」まさにその通り。

    設定からしてもう凄い訳ですが
    そんな事しちゃうのは普通の人間としてちょっとおかしい…いや
    最初から普通じゃない人なんですけど;
    肉体的には普通の女性と変わらないかと思っていたので。
    かなり吃驚でした;

  • 本棚に眠っていたのを再読。お話、ぜんぜん覚えてませんでした。面白かったです。表題作がいちばんよかった。正直、連作にしちゃって、ちょっと残念かも。鶴田謙二さんのイラストだったから捨てなかったんだろうな、きっと。

  • TAGRO短篇集「マフィアとルアー」内の一編「トリコの娘」作中で登場したので、興味を持って購入。既に絶版のようで、ネットで古本で入手。

    内容はエマノンという不思議な少女が登場する、全8話から成る短編集。この少女は、母から娘に記憶を引き継ぐという形で、生命誕生以来の全ての記憶を有している、という設定。

    近年でも思い出したように新作が書き続けられている現役のシリーズではあるが、第1話「おもいでエマノン」が執筆されたのが1979年らしい。松本零士による1976年連載開始の漫画「ミライザーバン」が、この「エマノン」と似た設定だったのが思い出される。

    この「おもいでエマノン」に収録の8話の内訳は、純愛物が4話、それ以外が4話。純愛物の4話がお気に入り。特に、「おもいでエマノン」「とまどいマクトゥーヴ」が好き。

    純愛物ではない4話はについては悲惨な結末を迎えるものが多いが、救いの余地が残された終わり方。

    読感は、小説と言うより漫画のそれに近いかも。とても読み易くて、心理描写の量は少なめで、読後感は切ないが重すぎない。特に、純愛もの以外の話は、藤子F不二雄のSF短編や、手塚治虫の「火の鳥」に近いものを感じた。

    また、救いの余地が残された終わり方は、何となく藤子不二雄A「笑うせぇるすまん」も連想させられた。「せぇるすまん」では、第3者から見た場合にはバッドエンドでも、本人にとっては幸せかもしれない結末が多く描かれている。

    一つ納得できないのは、エマノンが超人的な運動能力を持つという設定。体力的には普通の少女であって欲しかった。あと、エマノン含め女性の言葉遣いがいまいち不自然に感じる。特に初期作。これもちょっと気になった。

    読み易くて手軽に楽しめるので、続刊も読んでみたいと思うけど、続刊もほとんど絶版になっていて入手困難。この徳間デュアル文庫というレーベル、書店や古本屋でも少量づつしか置いてないし、かなりマイナーと思われる。

  • 梶尾真治、という作家に興味を覚え、作家のプロフィールなどを調べてみるとこのシリーズを外せないと思い、気軽に中古本でも…と思っていたらなんと絶版の影響なのか軒並み値段は高騰しているじゃないですか!
    ちなみに、定価だとシリーズ5冊で4,130円のところ、購入価格は7,039円。
    「ゆきずり…」以外は絶版とはいえ文庫ですよ!大人買いしちゃいましたね~(苦笑)。 

  • なんか懐かしいような、哀愁が漂う不思議な感じです。

  • 90年代以降のどんなSFの解説にも登場する「カジシン」不朽の名作。このたびシリーズ最新作の「ゆきずりエマノン」が出たので、それを読む前に原点ともいえるこの作品を読んでみた。この作品のオリジナルは1983年の発行だから、登場以来すでに28年ということになる。この文庫版に収録されている7編の読み切り短編は、いずれも神出鬼没なエマノンをめぐるヴァリエーションに富んだ物語。その後のエマノン・シリーズのオープニングを飾るものだ。 地球に生命が発生してからのすべての記憶を持つという女性。エマノンと呼ばれるのは、ノー・ネーム(NO NAME)の逆さ綴りだからだ。母の記憶も、祖母の記憶も引き継ぎ保有するエマノン。30数億年に亘り、代々母から娘へと連綿と引き継がれてきた過去の記憶の大集積がエマノンをエマノンならしめている。 そんなエマノンが巻き込まれる特異な事件の連続。読み切りのSF形式、これでもかというような設定の物語が次から次へと登場してくる。その発想が素晴らしい。オープニングの「おもいでエマノン」を筆頭に、「さかしまエングラム」や「ゆきずりアムネジア」など、形容詞とカタカナの組み合わせからなるタイトルだけでは中味が判別できないけれど、それぞれに独創的な設定と仕掛けが施されている短編ばかりだ。

  • 梶尾氏の作品でもっとも好きな一冊。
    一話は鶴田氏の漫画(原本管理)も持っているけど、
    どちらも非常に思い入れがある作品です。

  • 生命が生まれてからの記憶をすべて持つエマノン。謎の多い彼女を取り巻く人々が織り成す物語。楽しんで読めました。ただ続きを見つけられるかどうか…。

  • 連作短篇。何度か拾い読みしているが通読は初かも?やっぱりこのシリーズ、このキャラクター大好き。

  • 徳間デュアル文庫の刊行第一弾として復刊された『おもいでエマノン』です。

    地球上に生命が発生して以来の全ての記憶を引き継ぐ女性、エマノン。
    そのエマノン初出の作品、表題作『おもいでエマノン』は秀逸です。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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