海底密室 (徳間デュアル文庫)

  • 徳間書店 (2000年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784199050121

感想・レビュー・書評

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  • 深海4000メートルの海底実験施設で起こる連続怪死事件、しかも現場は密室状態という設定に心惹かれる。
    しかも語り手は携帯デバイスに宿る仮想人格だというから面白い。その上ガチガチの本格ミステリ。推理の過程が美しい。
    SF的特殊舞台がきちんと伏線となる妙技に感服。

  • 密室ミステリーになります。
    舞台が深海実験施設なので、SFかと思ったらSF要素は無く通常の密室ミステリーになっています。
    化学や科学の話は多数出てきますけどね。
    主人公である探偵役は眠ることができない体質で、それに付属する疑似人格のコンピュータが探偵助手役なので、探偵組がSF要素としては一番強いでしょうか。
    深海実験施設そのものがSF要素じゃないかと言ったらそうなんですが、事件がこの深海という密室の中で発生しただけでSF施設として動いてるわけではないのです。
    …まぁ、SFミステリーじゃなくて、ミステリーであるというのは、巻末の解説の受け売りなんですがね。
    冒頭の「クロストーク現象」が、最後の最後に鍵になる伏線がしてやられたという感じですね。
    事件そのものは、ミステリーの定番だったり、トリックは科学施設特有現象を利用したものだったりで、比較的平凡なはずなのですが、なにかすごいという印象でした。
    非常に面白かったです。

  • 海底4000メートルの研究施設内で起きた密室殺人を科学雑誌記者の鷲見崎遊が解決していくSF設定のクローズド・サークルもの。予備知識がないと見破れないメイントリックには不満があるものの、「何故犯人は容疑者が限定される空間で犯行を重ねなければならなかったのか」というホワイダニットは目を見張るものがあります。鷲見崎遊と人工知能「アプリカント」との会話も楽しく、なかなか読み応えのある作品だと思います。

  •  徳間デュアル文庫はレーベルごと廃刊との事で、あおりをくって絶版になっているけどこれは傑作だと思うし好きな作品。押入れから発掘したので13年ぶりに読み直そうとキープ中。

  • 姉妹作『M.G.H』より劣る気がするが、楽しめる。三雲岳斗はもっと評価されていいと思うのだが。

  • 登場人物の区別が曖昧。
    メインストーリーより、細かな部分がよくかけている。

  • ミステリです。密室です。それだけじゃないけど主軸はそうです。
    さて、舞台は海底です。4000メートルという深海です。深海底生活圏実験計画のための、通称「バブル」という孤立した施設内で起きる事件。
    カテゴリとしては、嵐の山荘に分類されるでしょうか。外部との連絡が切断されるわけではないけれど、物理的な接触はどうがんばっても不可。海上に浮かぶプラットホームから潜水艇で迎えに来てもらわない限りは、脱出する手段は皆無です。
    それはすなわち、外部からの侵入もありえないということです。

    まず施設自体が完全に外界と切り離されていて、事件の起こる部屋も、施錠されている。合鍵は作れない構造で、マスターキーも常に複数の人間の目に触れる場所にあり、すり替えも起こりえなかった。
    出入り口は、ドアのほかに直接給水タンクにつながる保守点検用通路だけ。施錠された扉と、真水の詰まった給水タンクとで形成された密室。(海底の施設なので、窓はない)
    さらに言うなら、各部屋に行くには、ホールを通過しないといけない構造になっていて、犯行の行われた時刻には、誰もそこを通らなかった。
    誰も犯人ではありえないのに、明らかに他殺である状態。
    いったい、誰が、どうやって、犯行を行ったのか。そして、なぜ密室にする必要があったのか。

    この作品のテーマは「孤独」です。言葉を変えれば、「密室」ともいえます。
    単に密室ミステリだというだけでなく、施設内の人間関係においても。
    そして、謎解きをする遊(ゆとり)の心の内側においても。

    事件の密室は謎が解ければ消えるけれど、人の心のほうはそう簡単にはいきません。
    それでも、極端な不眠症の彼女が眠りを取り戻したことには、意味があるのでしょう。

  • 面白かった。が、手が辛かった(厚かったから)

    海底で、逃げ場所のない、まるで正統派ミステリー界で言われる「孤島」ものに似通った状況。
    主人公が科学雑誌のルポライターであることと、また取材先(物語の舞台)が科学の粋を結集した場所であったことから、内容はほぼ科学的なものだった。
    ミステリーでは大体そうだが、相棒と呼ばれる存在がおり、その相棒が、人間をちょっと超えちゃっている存在だったもので、なかなか新鮮で楽しい設定だったように思う。
    ただ、学生時代から科学まるで駄目だったので、そこら辺は理解するのに苦労した。
    トリックや方法などの謎は非常に楽しかったのだが、反して動機についてはちょっと首をかしげざるを得ない。

    次に続く裏的な謎があるように思えるが、これは続きは出ているのだろうか?
    伏線に、主人公の過去のことなどがあるが、この本では解決されていない。

  • 設定が好きなミステリィ。最後、詰め込みすぎな感はあるけど。
    08/10/29−再読−

  • 20070414読了

  • 三雲岳斗の本は当たり外れが激しいのだけど、これはあたりだと思う。
    海底施設で密室殺人が起きるんですが、そのトリックが面白い。理系の人間には堪らない内容。

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著者プロフィール

電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)銀賞、第1回日本SF新人賞、第5回スニーカー大賞特別賞を受賞。代表作は『ランブルフィッシュ』シリーズ、『アスラクライン』シリーズ。

「2023年 『ソード・オブ・スタリオン 種馬と呼ばれた最強騎士、隣国の王女を寝取れと命じられる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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