- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199050879
作品紹介・あらすじ
真夏のプールにサンタクロースの死体!?自殺?他殺?それよりこいつは誰なんだ!だが天下の忘れんぼう-かつては名探偵を呼ばれた男、アルツ・ハマーは即断即決。「こいつは殺しだ。犯人の目星もついている」と宣言した。大丈夫かハマー、また何か忘れていないか!?著者幻のハードボイルド・コメディが加筆修正、さらに書き下ろし後日譚まで加えて、文庫オリジナルでここに登場。
感想・レビュー・書評
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ちょーっとばかり物忘れが激しく、方向音痴な迷探偵アルツ・ハマーの暴走活劇。本格(?)ハードボイルド・コメディー…ってそんな分野あるのかはわかりませんが、真面目なハードボイルドっぽくみせながらやっぱり火浦節が唸る、ある意味どっちつかずなお話。
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主人公の名前はアルツ・ハマー。.45口径の拳銃を愛用する射撃の名手で、街を守る俺が法律だ!
秘書はブロンドの美人ジェニファー。大変有能な秘書さん。
……と書けば、ハードボイルド好きにはぴんとくるでしょう。
まさしく、マイク・ハマーのパロディであるわけだ。
しかし、こちらのハマーは既に老境に達しており、最近は物忘れが激しく、方向音痴である……。
火浦功はハードボイルドをこよなく愛する作家であり、『トリガーマン』で書いている通り、そのハードボイルドを前面に出すのに、羞恥心を感じている、らしい。
だからこそ、パロディになるのだけれども、最後には結局そのハードボイルド味が良い味を出しているのだ。
一応、タグはミステリとしたけれども、そういう意味で、これはミステリというより、サブジャンル「火浦功」とした方が良い。 -
どうしようもなく下らないのだけど、やっぱり好きだ。。
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今まで読んだ中では、あまり夢中にならなかった。でも、あとがきは面白かった。
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カバー・口絵・イラストカット / 今掛 勇
カバーデザイン / 高木信義(海老原秀幸)
初出 / 『SFアドベンチャー』90年11月号・12月号、91年6月号・8月号・10月号、92年3月号掲載「アルツ・ハマーへの伝言」+書下ろし1本。 -
火浦節炸裂。
だが、個人的には「高飛びレイク」の続きが読みたい。シリアスで。 -
火浦節炸裂って感じ?
個人的にはシリアスなのを読みたいんですが。