銀河英雄伝説 落日篇 下 (VOL.20) (徳間デュアル文庫)

  • 徳間書店 (2002年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784199050954

みんなの感想まとめ

テーマは、宇宙を舞台にした壮大な歴史物語であり、深い政治的考察が織り交ぜられています。登場人物たちの魅力が豊かに描かれ、読者は彼らに対する愛着を抱きながら物語を進めていきます。作品を通じて、民主主義や...

感想・レビュー・書評

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  • こうして振り返ると1冊1冊が濃かったんだなぁと思う。
    それぞれに与えられた死がそれぞれのキャラクターに本当に合ってた。

    ラインハルトの死にあたってのヒルダが毅然としてて、そこがまた涙を誘う。

    伝説が終わり、歴史が始まる――。

  • 伝説が終わり、歴史が始まる...終わってしまった。
    じわじわ病魔に冒されながらもオーベルシュタインの失策からハイネセンに来たラインハルト。使節団を送るはずが、遭遇戦になってしまったユリアンたち。シェーンコップやマシュンゴ、メルカッツを失いながらなんとかラインハルトまでたどり着き、二人は和議を結ぶ。最後、ミッターマイヤーの子供(ロイエンタールの遺児)とラインハルトの子供が引き合わされる場面が微笑ましい。

    ああ、変則的に読んできたので外伝もあと6.7だけ。名残惜しい。
    ルビンスキーや地球教が案外あっさり退場したのが拍子抜けだった。もう少し変化にとんだ暗躍が見たかったかも。

    ヤンガ死ぬ前はユリアンがとても頼もしく思えたのに、ヤンがいなくなってからは大丈夫かなという不安定さが感じられて、ヤン・ウェンリーという人の安定感はなくなって多くのものを気付かせてくれたなと思う。

    民主政治と専制政治のことなど政治体制について深く考えさせられる話だった。戦術と戦略の違いなんて考えたこともなかったし、多くあげられる過去の歴史では...という例は現実世界を見る一つの視点として膨大な知識を要求されるだろうなと著者の博識さに舌を巻く。キャラクターの魅力もさることながら、その辺がとても新鮮で面白かった。

  • デュアルの最終巻を選んでますが…自分の納得出来る画像がコレだったので(ホントは初代徳間の一巻を載せたかった)

    はい。銀英伝です。私にとって、多分これ以上の作品は人生で現れないだろうと思われる傑作品。
    出会ってから20年近く経ちますが、読むたびに新発見があります。凄いです。
    死ぬ直前まで読みたいなーって思える作品ってあまりないと思うんだけど……私だけですか??

    登場人物大勢だけど、キライ!っていうキャラがいないのも凄いかと。
    いや、若かりし頃にはキライキャラは沢山いたけど、歳とってくるとそういったキャラの味がわかってきたというか、何というか(苦笑)

    とりあえず、基本「ジークカイザー!」派だけど、みーーんな大好きだよ!って事で!

  • 説明不要の日本SF界の名作。これを読んだ後、民主主義ってなんなのか初めて理解できたような気がする。魅力的な多数の登場人物に彩られた歴史絵巻のような大作。アニメ化や漫画化されたので軽めと思われがちですがどっしり重い名作です。

  • 大河SFの傑作と言えよう。
    SFというよりも、宇宙を舞台にした歴史モノといった感が強く、その戦術・戦略の描写は秀逸。
    氏の最高傑作である事は疑い無い。

  • 【93】

    20141002
    久しぶりに読んだ。
    やっぱりおもしろいなと。
    主要人物がガンガン死んでいくのが相変わらず切ない。
    ラストはその後の展開に含みを持たせてるせいで、後日談がめっちゃ気になる。

  • 20世紀末日本(の一部)に熱狂的なファンを生み出した、「銀河英雄伝説」を借りました。
    外伝もありますが、本編を読み終わったのでひとまず感想を。

    舞台は遠い未来の銀河系。
    地球はとっくに資源枯渇と核戦争で荒廃し、人類は銀河系に進出。
    専制君主制を敷く銀河帝国と自由惑星同盟が争い、その緩衝地帯には両者からの利益で自治を行う商業国家フェザーンがいる。
    銀河帝国では貴族たちが利権を独占し、自由惑星同盟でも一部の人間が既得権益を守ることに汲々としている。
    どちらも退廃、行き詰まりの感を呈していながら、戦争状態を続けていた。
    そこに現れる二人の若き軍人。
    銀河帝国のラインハルト、自由惑星同盟のヤン・ウェンリー。
    性格も境遇もまったく異なる二人が銀河系の歴史を大きく回転させていく。

    スペースオペラ、などとも言われる壮大なスケールのSFヒロイックファンタジー。
    宇宙艦隊による会戦や血なまぐさい白兵戦、テロや暴動、暗殺事件など、次から次へと事件が起こり、個性的な登場人物とあいまって、飽きさせません。
    特徴は、作者の視点がさらに先の未来から過去を振り返る形で書かれていること。
    未来の話でありながら歴史小説でもあるところがユニーク。
    進んだ科学技術や宇宙での生活を描くというより、
    人類の歴史上繰り返されてきた、異なるイデオロギーの対立、政治の腐敗、犠牲となる民衆、そこからの打開に向けての模索・・・といったことを描いています。
    よき専制君主による政治体制と愚かな指導者たちによる民主政治とどちらがいいのか?!
    というようなことも考えさせられ、なかなか面白かったです。

    登場人物も多いし、話は長い。
    でも意外と単純明快。
    その点が読みやすく、そして物足りなくもある、かな。

  • 読了!
    長篇は、読み終わるとちょっとさみしい。
    まだ外伝が残ってるのでちびちびと読みます。

    印象に残ってるキャラクターはロイエンタールです。なんかこうアンバランスでね、自分を度しがたいところが好き。ヤンと同じ年に生まれて同じ年に死にながら、対照的な人格。ヤンは矛盾を抱えてはいたけど、基本的にバランスの取れた人格ですから。彼とミッターマイヤー、ラインハルトとの比較も面白い。漁色という点でも、シェーンコップやポプランのそれとは一線を画していたような気がしますし。複雑な人です。

  • 本編はこの20巻で完結。他外伝が9冊出ています。
    実は最初に道原かつみさんのイラストを見た時「わー!オスカルがここにいるーーー!!」でした。読んでみて主人公、金髪の小僧ことラインハルトと腹心キルヒアイスの位置づけも似てる事がわかりニンマリ。
    それは置いても壮大なスペースオペラです。色々な読み方が出来て何度でも楽しめます。登場人物も多いので誰に主眼を置くかで萌え処も違ってきます。

  • 長きに渡った英雄譚もこれで終幕。といっても外伝あるけど。
    やっぱりこの物語は、ラインハルトと共にあったのだなあと実感。
    それにしても、劇中での経過年数の意外な短さに驚き。(3/23)

  • このシリーズ全てが好きだけれど、全部入れたら膨大な量になるので大好きな二人が表紙の巻を抜粋。
    壮大なスペースオペラです。歴史が好きな人は、きっと好きだと思う。私個人的には、キルヒアイスが死ななかった場合の話も読んでみたい。まぁ、歴史に「もしも」は絶対にないわけですが。

  • アニメから入った作品。
    アニメ(ビデオ)も見始めるまではかなり巻数が多く、敬遠していたが、見始めると一気に見てしまいました(笑)
    こうなると当然、原作の方も興味が出て集めはじめ…こちらは全巻集めるまで少し時間がかかりましたがとても楽しめました。架空歴史小説?としては大作・名作になると思います。

    ちなみに私のお気に入りのキャラクターは…どのキャラも非常にいいのですが…ビッテンフェルトだったりします(笑)あの猪突猛進ぶりがとっても好きで(笑)

  • 面白い・・・。
    脇キャラまでキッチリ作って、スキが無い大作です。
    スゴイ。
    オーベルシュタインがすきですが。
    どうにも主役のラインハルトがすきになれませんでしたが。
    そして女性キャラの個性が無いなあ・・・とは思います。

  • 両陣共に魅力に溢れやりとりが痛快です。ああ、これらすべて「銀河の歴史」の一頁なんだなと実感せざるえんほど容赦なく主要キャラさえ亡くなっていく..好きなキャラが次々と亡くなっていった色々とトラウマのある一品です(笑)

  • 最終巻。私が持ってるのは別の文庫とノベルズなんですけどね^^;
    表紙はやっぱりこの二人ですよね。

  • 和製大河SFの名作。清廉な独裁主義と腐敗した民主主義という二つの世界に生きる人々を通して、改めて歴史や政治について考えさせられます。
    徳間文庫で全10巻、デュアル版だと20巻のボリュームですが、一読する価値あり。

  • 日本SF史上、燦然と輝く金字塔。新書版をせっせと読んだ思春期。国家、宗教、思想、理想...「それがどうした!」仲間が居れば茨の道もピクニックなのです。様々な形態で出ています。初心者は、外伝「ユリアンのイゼルローン日記」からがお勧めです。新書版全10巻(外伝4巻)、他いろいろ。

  • まだ中学生だった頃…私の人生を大きく変えた作品と出逢いました。それがこちら≪銀英伝≫。今でも頻繁に読み返します。新書版は全10巻、文庫版は全20巻、その他外伝もあり。

  •  小説版の最終巻です。徳間デュアル文庫版。表紙を見るだけで私は泣けそうです。<br>
     やはり最終巻はこの2人じゃなきゃいけませんよね……!<br><br>
     全く違う国に生まれた、この2人の戦争の天才を軸に、この伝説は語られるのですから。<br>
     自由惑星同盟のヤン・ウェンリーと、銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラム(この方たまに爵位が変わるのですが……)。小説版も勿論素晴しいので、興味のある方には読んで頂きたいです。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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