野望円舞曲 10 (徳間デュアル文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199052033

作品紹介・あらすじ

ボスポラス帝国の大艦隊が、ついにオルヴィエート本星を攻撃した。しかも、ラムセス星域を消滅させた"思考体"の一派も、活動を始めていた。だが、オルヴィエートの独立をあきらめるわけにはいかない。わずかな艦隊を率いて大宰相ケマル・エヴヂミクに挑むジェラルド。そしてエレオノーラは"嘆きの宙峡"と"金融市場"を武器とした、危険な一手に勝機を賭けた。銀河の命運を決する最後の戦いの結末は…。シリーズ開始から十年を経て辿りついた、あまりにも感動的なラストシーン。巨篇完結。

感想・レビュー・書評

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  • 群像劇を期待していた私にとっては最終巻までずっと物足りないまま終わってしまいました。

    銀英伝に経済の概念を取り入れたテイストで始まったこの物語にはけっこう期待を抱いていたのですが、最終巻での半端なカタストロフに唖然とさせられ、どうなるんだろうというワクワク感を維持できないままでした。

    主人公の決意に至るまでの成長を描いたのでしょうが、どうも表面的な描写に追われてしまったようです。

    もっと字数を自由に使えれば、違う形になったのかもしれません。


    消化不良。

  • シリーズ最終作。主要人物の殆どすべてが死ぬ終わりを迎えるが、ストーリーの本筋に一切、関係のない市井の一ビジネスマンの姿が最後に語られることに示されるように、その後の混沌ではあるが平穏な世界が続くことが示される救いのある終わりを迎える。銀河英雄伝説では語られることのなかった、戦争と経済の関わりを本作は最後まで描き、経済が兵器である実弾と同様に機能しつつも、本質はカオスでコントロールできない経済の恐ろしさを描いている。ただし、あくまでもスペースオペラ小説なので非常に分かりやすく描かれているので、派手な宇宙戦艦の戦いと同様に小説として楽しめる。ロマンス部分は少々、ご都合的なので、あくまでもおまけ。

  • このシリーズも、何巻まで読んだのかもはやおぼえていない(汗)

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ボスポラス帝国の大艦隊が、ついにオルヴィエート本星を攻撃した。しかも、ラムセス星域を消滅させた“思考体”の一派も、活動を始めていた。だが、オルヴィエートの独立をあきらめるわけにはいかない。わずかな艦隊を率いて大宰相ケマル・エヴヂミクに挑むジェラルド。そしてエレオノーラは“嘆きの宙峡”と“金融市場”を武器とした、危険な一手に勝機を賭けた。銀河の命運を決する最後の戦いの結末は…。シリーズ開始から十年を経て辿りついた、あまりにも感動的なラストシーン。巨篇完結。

    感動的なラストシーンには疑問が残るが、こんなものではないかと。
    戦闘シーンより経済の描写のほうが詳しく書かれており、それが好きな人にはいいかも。
    読み終えたときこの作者も「皆殺しの田中」といわれた原作者のDNAを持つのかと疑ってしまいました。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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