ネムルバカ (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 1674
レビュー : 122
  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199500756

感想・レビュー・書評

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  • 大学生には一度読んで欲しいと思う。夢を実現する岐路の選択。作中に出てくる駄サイクルという造語は良かった。主人公の選択と結末が、読んでいて胸に穴が空くような気分でした。

  • バンドに懸ける、正統派の青春漫画……と見せかけて、主人公はバンドをやっていないというのがいいですよ(笑)。寮で相室になっている先輩がバンドをやっていて、先輩はバンドに懸けているのですが、主人公は特にそういうものを持っていません。その違いをジリジリと切迫感をもって描くこともできるのに、そこは緩めてある。でも、何もかもが緩いわけではないんです。誰もがこう生きられたらと思うラストも含めて、印象深い一冊ですね。

  • "それ町"とあまり変わらない感じかな〜と思っていたら、結構しっかりした青春モラトリアム物語でした。
    夢が有ろうと無かろうと"何者"かになりたいと足掻く苦しさは同じですね。"駄サイクル"…痛いです。でも否定はしたくないかな? 自称アーティストで身内ウケしかしなくても、創作の楽しさを感じることができるのなら、それはそれで良いと思います。

  • ”ぐるぐる回り続けるだけで一歩も全身しない駄目なサイクルのこと”

    "輪の中で需要と供給が成立しちゃってんだよ。自称ア〜チストが何人か集まってそいつら同士で 見る→ホメる→作る→ホメられる→ を繰り返しているんだ"

    "それはそれで自己顕示欲を満たすための完成された空間なんだよ"

  • 駄人間の真理を突かれてとても痛い。

  • 石黒正数さんの漫画は本当に良い。

    何気ない行動がラスト近くの伏線回収と共に穏やかなのに妙に締まる。
    ストンとハマる。

    そしてさりげなく鳥肌が立つ。
    何だか凄いのにさりげないのがカッコいい。

    それ町も良いけど短編見るといつもスゲーと思う

    《やりたいことのある人とやりたいことがない人の間に何かしたいけど何が出来るのか分からないカテゴリーがあって8割方そこに属してると思うんだがね》

    あぁ、このさりげない台詞。
    これはよくわかるな

  • 「それでも町は廻っている」などもそうだけれど、石黒先生の作品を読んだときは、たいてい嫉妬の炎がめらめらと燃え上がる。

    時間があるけど、お金がない。承認欲求は満たしたいが、行動に起こす勇気とやる気が無い。身内同士で褒め合って需要と供給が満たされる駄目なサイクル(駄サイクル)から抜け出したい。

    そんなモラトリアムなグダグダ感と、焦燥感に振り回される、生活が描かれていて好きだ。

  • これは可愛い大学生の女の子が登場する日常系ギャグマンガかなーと軽い気持ちで読み始めたら、先輩が語るモラトリアムについてのセリフが心にグサグサ刺さる刺さる。ラストエピソードでは思わず涙してしまった。バカだった学生の頃の自分に読ませたい。

    「外天楼」とこの作品を読んで確信した。石黒正数は天才だと。

  • ザ・モラトリアム。
    何かしなければいけないと思いながら、なんとなくその場しのぎの時間の過ごし方をしてしまって、自分と周りを比べて、考え込んでいるフリをして、自分はまだ大丈夫と言い聞かせるような。

    ネルムバカの歌詞が有名になった自分がこのままでいいのかという確認になってるねんなー。

    理想と現実の狭間でみんなもがいてるんよなー。

  • 某氏から「優れた文学性を持つ、それでいて肩ひじ張らない美しいマンガです。」 と薦められ素直に購入した.
    パスカルの言う,divertissement 気晴らし,気散じ のつもり.
    著者の名前の正数は positive number を意識しているのかな.
    https://note.com/hidenor/n/n0a6b4e9fbcec

    先輩と billie eilish を重ねてしまった.
    伊藤くんのように「いっつも」イヤホンをつけようかな (cf. p. 82)
    「駄サイクル」から抜けるのはコツがいるが,じつは難しくないと思う.
    ラストに,柚実が後輩に言う台詞が,ルカが柚実に言った台詞に似ているのがいい. https://note.com/hidenor/n/n8451447f4c10

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著者プロフィール

1977年生まれ、福井県出身。
2000年、『ヒーロー』でアフタヌーン四季賞秋の四季賞を受賞しデビュー。
2005年から『それでも町は廻っている』の連載開始、2010年にテレビアニメ化、2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。『木曜日のフルット』『外天楼』『ネムルバカ』など、幅広いジャンルを手掛ける。

「2020年 『天国大魔境(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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