アリスと蔵六 1 (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199503375

感想・レビュー・書評

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  • お爺ちゃんと孫のほのぼの日常コメディかと思ったら、能力バトルもので驚きました。
    でもどこぞの少年マンガとは方向性が少し違う。能力を手に入れ無限大に強くなっていくのではなく、地に足を着けた普通の生活を手に入れる代わりに万能の力を失っていくという成長物語です。
    SF設定はあるけど、これは普通に子供の成長過程なのではと思います。昭和頑固ジジイ蔵六の健全な真っ当さが好印象です。

  • 作者買い。
    想像したことを具現化できる能力を持った少女・紗名が彼女を研究する施設から抜け出し、曲がったことが大嫌いな頑固オヤジ蔵六と出会う。
    外の世界を知らない紗名が仕出かす無知無茶と能力に振り回される蔵六。研究施設から守る為に紗名と蔵六と孫の早苗との『普通の生活』を送ることになる。
    そんなお話。
    紗名の自分と他人との世界の境界を型作っていく過程を追う流れだろうか。LCLの海からATフィールドができるまでみたいな。
    起・承までなので、次巻の転に期待。

  •  作者買い。普通だったら受けを狙っておじいちゃんじゃなくてお世話係かヤンキータイプの男の子でいくところを今井先生はおじいちゃんにする勇気がすごいなと思いました。同作者の「ぼくらのよあけ」でも思いましたが、要素をあまり入れずにやりたいことを一本に絞ってやるこの作風は読んでいてスッと心のなかに入ってきてくれるので大変ラクです。

     何でも出来るからこその頑固ジジイが活きている。何でも生み出せる魔法少女の横に礼節を重んじるクソジジイを添えることでファンタジーとほのぼの家族モノが上手く同居しているのがこのマンガの魅力の一つ。ひとさまに迷惑をかけたらげんこつ一発お叱りと古き良き日本の頑固ジジイ像が今の流され系主人公のアンチテーゼになってるようで痛快でした。悪い事したらメッ!ですよ。

     アニメで映える要素もあり。「東京マンガラボ」のインタビューによれば今井先生はアニ研出身だそうで、「ぼくらのよあけ」でも妙にアニメ的な作風だと思いましたが、この「アリスと蔵六」という作品もそういった部分を受け取れる構成になってました。「鏡の門」のエフェクトやサナ視点でみる世界なんかもろアニメ映えする世界観で是非映像でもみてみたいです。

     食べて喜んだり、地面に顔ぶつけて泣いたり、言い訳してみたりとコロコロ表情を変えるサナと常時ブスッとした顔の蔵六のコンビが織りなすこの作品がどういった展開を見せるのか。はやく2巻がみたいです。

  • 好きそうだなと思ってたけど、やはり真っ当に生きている軸が強い人は好きだ。
    誠実に生きてきた裏打ちがあるからこそ。
    世界観というより蔵六に惹かれる。
    それにしてもアリスは色々なモチーフに使われる事多いな。

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  • なるほどこれはファンタジーだ。アリスの能力は何をもとに発現しているのか、まだそのあたりは一切謎であるが、蔵六という何の特殊能力のない圧倒的大人の存在と、過去の記憶を無くした圧倒的子供のアリスとの対比が面白い。

  • 「研究所」から脱走して、初めて「外の世界」を知った少女・紗名。彼女は「想像したことをすべて具現化できる」という途轍もない超能力の持ち主。しかしまだ幼くて未熟な彼女は、能力を巧みに使いこなすことができない。途方にくれていた紗名が出会ったのは、由緒正しい日本の頑固爺・蔵六。超能力も何も関係なく「悪いことは悪い」と真正面から説教してくる蔵六との出会いが、紗名の運命を大きく変えていくことになる――。(Amazon紹介より)

  • トップクラスのデタラメで破天荒な能力者と、それに一切動じずマイペースに自分を貫く頑固ジジイというギャップがよい。まだ様子見?という感があるが、テンポもよくて読みやすい。

  • なかなか素直になれない幼女。これと頑固ジジィのコンボで、ここまで華があるとは。花だけに(って言いたかっただけ)。甘やかすのも厳しくしつけるのもダメで、人間の距離感って難しいなぁ、などと。面白い1巻だった。

  • 予想以上にSF。

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著者プロフィール

千葉県船橋市出身。2005年「アフタヌーン」四季賞2005冬大賞を『トラベラー』で受賞してデビュー。代表作に『ハックス!』『ぼくらのよあけ』(ともに講談社)がある。2012年連載開始の『アリスと蔵六』は2017年にTVアニメ化されるヒット作に。同作品で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。アニメと猫が大好物。

「2023年 『アリスと蔵六(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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