憂鬱な朝(4) (キャラコミックス)

  • 徳間書店
4.62
  • (234)
  • (76)
  • (25)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 1155
感想 : 55
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199605192

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どうして、想いはすれ違っていくのだろう。
    お互いが相手に求めているもの、与えたいものは根っこのところでは同じなのに。複雑に交差し合ってすれ違う。
    こんなにもお互いを想っているのに。

    暁人と桂木の関係は、終盤一気に進展したように見えた。
    ただがむしゃらに相手を求めてきた恋心から、
    自分の持てるモノ全てを相手に明け渡そうとする愛に目覚めた暁人。
    幼い暁人を憎むことで自分を保ってきたはずが、いつしか暁人が生きるよすがとなっていた桂木。
    一途に自分を求めてくる暁人の気持ちも、拒めない自分の気持ちもわかっていながらも、相手を押し上げて身を引こうとしてきた。
    けれど、この巻で、暁人の望むことと、自分の目指すものにようやく折り合いをつけた気がする。
    ふたりがお互いを想う気持ちの重さに、時折切なくて息もできなくなる。

    桂木を想う、圧倒的な、揺るぎのない暁人の愛にも心底胸を打たれるけれど、
    きっと桂木の愛の方が目に見えず、実はずっと深いのかもしれないと思う。

    爵位も名誉もいらないから、あなたさえいてくれればそれでいいというところに、このままふたりが着地できるのか、まだわからないけれど。
    そうなればいいと心から願っている。
    また一年またなきゃいけないのかのう

  • 桂木よくいったね!!!あんなに本音をいえなかった桂木がーー泣泣
    石崎いい役目してくれる。暁人良い友達もったね。お互いが一緒にいたいがゆえに遠回りして拗れてるけどそれもむず痒くて物語を面白くしてる。桂木を久世家当主にしようと企て、自らは爵位も捨てる。それに命をかけて自分が会えなくなっても桂木が幸せであればそれでいいと願う暁人の思いに目頭熱くなるよ。桂木に何度も好きだと伝える真っ直ぐさも大好き。ほんとこの作品大好き。

  • 同じところに想いがあってもいつまでもちゃんとしない2人のその先…ってところで終わりやがって!!(笑)

  • 再読。こんな壮大なスケールのBLは読んだ事がないです! 桂木は暁人を支えるため、暁人は桂木に居場所を作るために別々に動いていく。暁人はホントいい男に成長してると思う、桂木の為だけに成長する暁人そして桂木も。これだけお互いに思いあっていてなぜすれ違ってしまうのか.. 何度家なんか捨てちゃえ!って思いましたよ。まぁ、そうなると桂木と暁人じゃなくなっちゃいますけどね.. でも、4巻まで待った甲斐はあった!! ラストの2人の姿はもう堪りません!

  • 色々動きがあった4巻。
    暁人の「少しだけ触ってもいいか?」と言って手をギュッとするところで萌え転がった…!

  • ずっと、二人とも好きだけどどっちかというと桂木さんかなあ。でもキャラとしては石崎くんが好きだなあと思っておりましたが、この巻で暁人さんに陥落しました。
    素敵過ぎる。
    本当、いい大人になられましたね、暁人様。

    桂木さんも色々吹っ切れて、ようやくの成就に感涙致しました。
    長かった!
    続きが気になりますが、後から転んだ利点はすぐに続きが出るという事です。
    五巻が待ち切れない!

  • 暁人は、うん、とても大人になったよね。 
    紆余曲折、ようやく繋がった思いこの先まっすぐ幸せへの道となるか。。。

  • やっと…やっと……!!感無量。

  • もぅ…本当に、重厚な作品だなぁ。 ここまで読んで、溜め息しか出ない。

    長い長い時間をかけてここまでたどり着いた。 暁人が桂木を追い掛けても届かず、お互いを思いやってもすれ違ってばかりで、それぞれに身を退こうとする姿をみて、2人が歩む道は決して一つにはならないのかと思っていた。
    でも、2人が同じ方向を向けば。 同じ目標を持って手を携えれば。 こんなに心強い相手はいない。

    暁人の下宿先で想いを重ねるように抱き合った2人は印象的だけど、個人的にはその前の、暁人が桂木の手に触れる場面がたまらなかった。
    暁人が桂木に二度言った『嬉しい』が涙を誘った。
    この作品は、本当に登場人物たちの笑顔が少ないから(笑) 建て前じゃない心からの幸せそうな笑顔をやっとみる事が出来て、ひたすら桂木のために努力を重ねてきた暁人が喜びを感じられて…
    なんというか、感無量。 まだクライマックスじゃないけど(笑)

  • 魅力的なキャラたくさん。
    続きが早く読みたい…

著者プロフィール

日高ショーコ
東京出身の女性漫画家。
同人活動を経て、2004年『BE・BOY GOLD』(リブレ出版)にて、『リスタート』で商業誌デビュー。
代表作『花は咲くか』が2018年に実写映画化されている。

日高ショーコの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×