よこしまな江口くん 1 (ゼノンコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199803598

作品紹介・あらすじ

江口一、10歳、小学五年生、早生まれ。
寡黙な彼は、日常に潜むちょっとエッチな瞬間(通称・ちょいエロ)を見逃さない――。
ハンターにしてジェントルマン、ちょいエロ界の貴公子・江口くんが贈る、ボーイ・ミーツ・ムフフ・ショートストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • これは・・・・・・問題作だなぁ
    『いんらんベイベー』(森井暁正)と同じく、声を大にして、「わかる!」と言っちゃいけないんだけど、共感しちゃうわ、どうしたって
    また一つ、エロいけど、健康的な感じすらする下ネタ系の漫画に出会えたのは嬉しい限りだ
    ただ、真っ先に書いたけど、問題作ではある
    内容の質が悪い訳じゃない。偉ぶる訳でないが、面白くない作品の感想をわざわざ書く余裕は、まだまだ未熟な私にはない
    表紙を見れば判ると思うのだが、主人公が小学生で、なおかつ、シチュエーションが実に現実的なのだ。先に挙げた『いんらんベイベー』や、『菜々子さん的な日常』シリーズ(瓦敬助)と同じく、日常のどこにでも転がっている、ラッキースケベ、エロハプニングが題材にしている。世の漫画好きのお父さん、お母さんは絶対、息子に読ませられないだろうな。真似っつーか、変な扉を開かせちゃってもマズい
    ただな、男の子ってのは、この年頃には知るのだ、エロさの素晴らしさを
    綺麗な女性の下着やおっぱい、お尻にドキドキするのは決して、間違った事じゃない。見るだけならセーフ、と言うつもりは、女性からの非難が怖いので、微塵も毛頭もないが、その胸の高鳴りは、少年として健全だ。下手なフォローになってしまう気もするが、同性の男の子にキュンとする男の子もおかしくない!! グッとくるポイントは、人によって違うのは当たり前なんだから
    そういう意味では、お父さん、お母さんは、子供がエロ本を拾ってきたり、インターネットでアダルトサイトを見たりするくらいなら、と割り切って、この態の作品を子供に読ませるべきかもな
    一のターゲット(?)がクラスメイトの女子でなく、あくまで、自分より年上ってトコにも、好感が抱ける(これもまぁ、誤解を招きそうだが)
    ゲスい顔になるのでなく、見たいモノを見る事が叶って、満足げに頷く、その動作は実に男の共感を誘う。ある程度の年齢になると、原点回帰って訳じゃないんだけど、モロより、チョイに興奮を覚え直すもんなのかなぁ
    しかし、ちょっと不安なのは、女性の読み手が、この『よこしまな江口くん』を読んで、警戒心を高めないか、ってコト。注意をするのは決して悪いコトじゃない。むしろ、推奨する。でもなぁ、男の子の夢はいつまでも、あり続けて欲しいな、と思う私もいたり・・・
    どれもコクンと頷きたくなるモノばかりだが、私的に一推しなのは、これはこれで実際にありえる、「江口一の奇妙な災難」だ。確実に見えるタイミングなのに、幸か不幸か、邪魔が入るってのはある・・・あるんだよなあ。普通の男なら、今日は運がない、と諦めるが、江口一って本物は違う。粘り強い
    また、姉の親友である、優子とのエピソードも心が温まった。(2)はぜひ、このシリーズを多めにしてほしい
    この台詞を引用に選んだのは、なるほど、と感心したので。いつもと違う状況でも油断しない、非日常だからこそ周りに気を配る、それって大事、でも、難しい。それが出来てる一は大物で、これから、もっと、デカくなるだろう、色々と

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著者プロフィール

■野澤ゆき子・・・・・・月刊コミックゼノンのマンガオーディションを受賞し、本誌にて『よこしまな江口くん』でデビュー。表題作『江口くんは見逃さない』を月刊コミックゼノン・WEBコミックぜにょんにて同時連載。また、まんがタイムジャンボにて『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』を連載。

「2019年 『江口くんは見逃さない ④』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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