いつもちこくのおとこのこ: ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー (あかねせかいの本 17)

  • あかね書房
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  • / ISBN・EAN: 9784251005175

感想・レビュー・書評

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  • 遅刻の言い訳が嘘なのか本当なのか判断しかねる感じがまた面白い。

  • ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーという長い名前の繰り返しが、まるでマザー・グースの歌のようで、口に出して読むと楽しくなります。谷川俊太郎先生の訳だからかも。遅刻の理由を真面目に申告し、信じてくれない先生の強圧ぶり(でも鞭でしばいたりしない)と対照的な、淡々と罰を受ける態度が笑えます。
    落ちがまたマザー・グースっぽくて、いいですねえ。英語の原文だと韻を踏んでいたりするのかな。

  • 〝「先生、ぼくが遅刻したのは、途中でワニが現れ、襲われたせいなんです!」「この辺りでは、ワニなど棲んでおらん。居残りして<もうワニの嘘はつきません>と300回書くこと!」...翌朝、ジョン・パトリック・ノーマン・マクネシ-は、お勉強しに出かける途中で、ライオンに襲われ「先生、ぼくが遅刻したのは」・・・〟ジヨン・バーニンガム作、谷川俊太郎訳による、いつも遅刻のジョンと先生との愉快な掛け合いがユニ-クな大人の絵本。

  • 再読。以前おもしろくて何度も読み返した絵本。表紙を開くと、一面に I must not tell
    lies about crocodiles and I must not lose my gloves という英文がぎっしりと繰り返し書かれている。その謎もすぐにわかる。長い名前の繰り返しがとにかく楽しい。普通ではあり得ない理由で遅刻してしまう男の子。見るからに怖そうで(人を見た目で判断してはいけないけど)全く信じてくれない先生。最後に2人の立場が逆転するところが面白い!

  • 上位に食い込むかと思いきや、惜しくも7位人気だった作品。
    この英国式のブラックユーモアを解するとは、なかなか隅に置けぬわ・笑
    途中でオチの予想がついてしまうけれど、そこまでの展開が意表を突く面白さ。
    約8分。低学年から。
    メインにこそならないが、絵も遠目が利くしテキストも読みやすい。
    季節を問わず読めるところもありがたい一冊。

    谷川さん、この作品の翻訳は楽しかったろうな。
    表紙に表れるのが主人公の少年の名前。この名前からしてすでに可笑しい。
    しかも、文中で何度も何度も繰り返される。
    登校中に信じられないような災難に見舞われるのに、先生はどうしても信じてくれない。
    そりゃそうだよね。
    ワニやライオンに襲われたり高潮にさらわれたりって、そんなまさか。
    嘘はいけませんと先生が与えた罰が、見返しの「書き取り」。
    これがまるで、呪詛のように繰り返されている。
    短期で意地悪な様子に描かれている先生だが、少年はむしろ淡々と受け止めている。

    子どもたち、最初から最後まで可笑しそうによく笑っていた。
    読んでいる側ももちろん楽しいのだけれど、先生の手前少々読みにくいものもある。
    一緒に笑ってくれているのが視界の隅に入った時は、ほっとした・笑

    今年の始めに84歳で亡くなったバーニンガム。
    折を見て少しずつその作品を辿りたいと思う。
    まずはカテゴリーの作成から。

  • 読み聞かせ 6分
    「「せんせい、ぼくがちこくしたのはとちゅうで、ワニとライオンとたかしおにおそわれたせいなんです…。」ジョン・バーニンガムと谷川俊太郎のコンビでおくる、心すきとおる絵本。小学初級以上。」

    しっかりオチがあって、その意外なオチに笑ってしまった。先生が怖そうという理由だけでなかなか手にとらなかったこの本。真面目な男の子、ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーが淡々としていておもしろい。まぁ、ワニとライオンにおそわれて遅刻しました言うても先生に信じてもらえないだろうな。

  • 「ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー、おべんきょうしに てくてく でかける」

    ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーはずいぶん早起きして学校に向かうのですが、いつも考えられないようなトラブルに巻き込まれ、遅刻してしまうのです。
    ある日はわにがかばんに食いつき、ある日はライオンがズボンをやぶくといった具合に。

    理由を話すけれど、先生は聞く耳を持たず。
    罰として「うそは つきません」と300回書いたり、400回唱えたり。

    何事もなく、遅刻もせずに学校に行くことができた日、先生はけむくじゃらのゴリラにつかまっていました。
    「おおきな けむくじゃらの ゴリラなんてものは このあたりの やねには いませんよ、せんせい」
    そうして、もっと勉強できる場所に出かけて行ったのです。

    勉強がしたくて学校に行ったのに、理不尽に叱られ、勉強もさせてもらえない。
    もしわが子だったらと思うとヤキモキしましたが、最後に彼の方から先生を見限ったのには爽快でした。

    とてもリズム感のいい文章で、読み聞かせしやすいです。

  • 子どもは子どもの世界を持っていていつも大変。子どもことを全く理解しようしないと大人(教師)、ラストが痛快。

  • ジョン・バーニンガムさん

    学校ってのに対して、正面から向き合ってるなぁと思うので。一度、読んでみて、じっくり向き合ってみたらいいよ。

    こどもってなんだろ、子育てってなんだろ、教育って、学校って、なんなんだろうって、考えてみるといいよ。

  • ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー
    お勉強しにでかける途中でいろいろあって
    ちこくしてしまう。
    先生に理由を言うけど、うそついたばつを受けるお話。

    先生が超こわい。ジョンを食べてしまうような顔!
    ジョンの遅刻理由も理由だけどね。
    最後は先生にやりかえし。ふふふ

    ゴリラかわいい

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著者プロフィール

ジョン・バーニンガム:絵  1936年イギリス、サリー州生まれ。ロンドンの中央美術工芸学校を卒業。はじめての絵本『ボルカ―はねなしガチョウのぼうけん』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞、その後『ガンピーさんのふなあそび』(ともにほるぷ出版)で再度受賞をはたす。『いつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』(あかね書房)、『ねえ、どれがいい?』(評論社)、『ドライバーマイルズ』『ガンピーさんのサイ』(BL出版)など作品多数。2019年1月逝去。

「2021年 『パイロットマイルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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