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Amazon.co.jp ・本 (79ページ) / ISBN・EAN: 9784251005533
作品紹介・あらすじ
昔、広島の小学校で夜になるとタヌキが勉強をしているという新聞記事が載ったことがありました(本当のことです)。タヌキだって勉強したい!学ぶ楽しさはタヌキだって同じなのです。教頭先生の手助けもあってタヌキの小学校は大盛りあがり。けれど時は流れ、世の中は戦の色が強くなっていきます。学校ですら安全な場所ではなくなりました。タヌキの学校はどうなってしまったのでしょう…。たくましく生きる人々とタヌキたちの物語。
感想・レビュー・書評
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低学年生にお勧めの本を探していて、このインパクトのある題名と表紙を見て手に取りました。
表紙のぷっくりしたタヌキが学校でお勉強中かな?などと、軽い気持ちで読んでみたら、なかなか濃密なお話でした。
確認してみたら2020年の夏休み読書感想文課題図書ということ。なるほど。
※※※ラストまでネタバレしています※※※
始まりは明治6年。広島県に小さな小学校がありました。きれいな川や、お城や、有名な公園がある静かで便利なところでした。
小学校の校庭にはクロガネモチの木が生えていて、タヌキの一家が住んでいました。お父さんタヌキは小学校を覗き見しているうちに、お勉強することは楽しいな、教育って大事だなって思います。だから人間の子供たちが帰った後、子供たちを集めて夜のタヌキ学校を開きました。
ある夜、たまたま副校長先生は教室を覗いてびっくりしました。タヌキの先生がタヌキの生徒たちに勉強を教えているではありませんか。
副校長先生は感心して、タヌキたちもやるもんだなあ、このことは内緒にして静かにタヌキの学校を続けさせようって思って、家に帰って奥さんにそう伝えました。
奥さんも内緒よ、って言ってお友達に伝え、そのお友達は内緒だよって言って子供に伝え、その子供は…
ついにタヌキの学校は新聞に乗って見物客が訪れるようになってしまいます。
静かに学べなくなったタヌキたちは教室から居なくなりました。
何年も経ちました。
戦争が始まり、広島のお城には兵隊が集まり、学校では行進の練習をするようになりました。
密かに続いていた夜のタヌキの学校でも、夜の校庭で行進の練習をするようになりました。
そして広島に落とされた原子爆弾は、小学校を焼き、校庭のクロガネモチの木を焼き、お城を焼き、人間も動物も建物も乗り物も一発でふっ飛ばされ黒焦げになりました。
また何年も経ちました。
校庭のクロガネモチは真っ黒になりましたが、何年も掛けて芽を出し葉を出すようになりました。
タヌキの一家はどうなったのでしょう?
「自分が子供の頃には『タヌキの学校』があったなあ」なんて思い出す人たちも居ます。
あ、お店に買い物に来た子供たち、あの子達にはしっぽが見えている?持っているお金はクロガネモチの葉っぱじゃない?
昔の時と違って、お店のおじさんはこのことを誰にもいいませんでした。だからしっぽをはやした子供たちがたまにお店に現れることは、おじさんだけの秘密です。
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おお、80ページほどの短いお話で、山下明生の優しい語り口と長谷川義史の明るくすっとぼけた挿絵なのに、100年くらいの年月が経っているし、内容もなかなか濃厚でした。
低学年向けかー。中学年でも良いのではという印象です。
最初の頃の「内緒だよ」と言ってどんどん噂が広まり、それによりタヌキたちが学校を辞めざるを得なかった様子は現在のSNS拡散じゃないか!と思ったし、学校でのどかに「あいうえお」を習っていた子供たちやタヌキたちが時代の移り変わりとともに極自然に「軍隊の行進」の練習が日常になったこと、そして原爆投下場面の辛さといったら…。
それでも町は復興し、人間の目からは隠れながらもタヌキ(野生動物)たちが変わっていく人間の町にしっかりと馴染んでいることには安堵の気持ちも持てます。
何気ない優しい語り口だからこそのインパクトが強かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020年、小学校低学年課題図書。
長谷川義史さんの絵が好きです
元気が出ます
タヌキたちのかしこいこと
子どもたちにテーマがそのまま伝わらなくても
なにか感じてもらえたらいいな
つらい場面もありましたが
「きょうとうせんせい」
「おでんやのおやじさん」いいですね
≪ アリガトウ タヌキの子から サンキュウと ≫ -
第66回課題図書。低学年の部。課題図書としての評価は、低学年には難しい。「明治」「広島」など、時代の変遷や戦争を理解できるのか?
特に、1年生にこの情報量は、大人に読んでもらってもきびしいのではないかと思われる。
帯には、「タヌキだって、べんきょうしたい」とあるが、作者がこの作品を通して伝えたかったテーマは、別だと思う。 -
「すこしむかし」といっても明じだから、大正・しょうわ・平せい・れいわでたくさん入るからすごい。
タヌキがべん強していたのが、びっくりする。はらづつみがいいな。おれもいつもたたいている。
でも、小学校の木のねもとにほらあなは見つかりやすいんじゃないかと思った。先生はやさしいけど、だれかに言っちゃうのがおしい。かぶっているシルクハットみたいなぼうしがいいな。
原ばくのことは知っていたけど、すごいい力だった。みんないなくなってさびしい。
クロガネモチの赤い実がおいしそうだった。黒こげになってびっくしたけど、また元気になってよかった。生きているんだって思った。
それから、にたまごがおいしそうだった。タヌキが買いにきていて「サンキュウ」って書いてあったのがおもしろかった。人間はだまってようと思ってもだれかに言っちゃう。おれも言っちゃうかも。おでんやさんは、これからもひみつをまもってくれそうでよかった。(小3) -
2020年課題図書低学年。学校の側の木の根元に住むタヌキが化けて勉強する、するとすっかり楽しくなり、夜になると子だぬき達に教える。楽しい可愛いお話だが原爆が落ち…戦争は怖い、愚かだ。低学年に伝わるかな、伝わるといいね。
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この本はおも白いですけど、ばくだんが落ちたパートはとても悲しい気分にさせてくれます。
私は5 star だと思います。なぜかと言うと読んでみるだけで昔の広島県の様子がわかるのでそれは良いと思いました。 -
たぬきくんたち、えらい‼️
純粋に、何かを学ぶって楽しいよね。 -
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明治の始めごろの広島に、初めて小学校ができました。
子どもたちが勉強する様子を見たタヌキのお父さんは、タヌキの子どもたちにも勉強をさせようと思いつきました。
そして、おおぜいのタヌキの子どもたちに、人間がいなくなった夜の小学校で勉強を教えはじめました。
ある日、その様子を教頭先生が見つけてしまいます。最初はだまっていようと思った教頭先生ですが、つい、奥さんに話してしまい、奥さんも息子に話して…。 -
タヌキの学校の新聞記事がほんとうだなんて!!
なんておおらかな時代なんだ。(明治時代)
タヌキさえも翻弄される戦争。
平和への願いがユーモラスに描かれていて、小さい子にもわかりやすい。長谷川義史の絵も素晴らしい。 -
導入が楽しく、子供が夢中で聞いてくれた。戦争について話すきっかけをくれた。
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戦争や原爆の話が怖かった。
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たぬき小学校のかわいい話から村人との交流かと予想していたが、違った。いつもの日々が戦争に代わられ、広島には原爆が落とされる。焼け野原の広島に再びいつもの日々がやってくる。こどもへ戦争を伝える本かと。
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週に学校が六日なのはいやでした。だけど、戦争で学校が0日なのは、もっといやでした。だから、戦争はよくないと思いました。
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図書館本。長谷川義史さんの児童書。時は戦前、小学校に勉強をするために集まってくるタヌキたち。街の人は驚きながらも受け入れます。時は流れて…戦争に触れる児童書は多くないので、響いてくれたら、いいな。
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69点
最後におでんやさんに、お金を払ってすぐに葉っぱにかわってしまうところが面白い。不思議だった。 -
たぬきが、勉強をするなんて、びっくりしました❗️
著者プロフィール
山下明生の作品
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