タヌキのきょうしつ

著者 :
  • あかね書房
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251005533

感想・レビュー・書評

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  •  明治の始めごろの広島に、初めて小学校ができました。
     子どもたちが勉強する様子を見たタヌキのお父さんは、タヌキの子どもたちにも勉強をさせようと思いつきました。
     そして、おおぜいのタヌキの子どもたちに、人間がいなくなった夜の小学校で勉強を教えはじめました。

     ある日、その様子を教頭先生が見つけてしまいます。最初はだまっていようと思った教頭先生ですが、つい、奥さんに話してしまい、奥さんも息子に話して…。

  • 戦争や原爆の話が怖かった。

  • 第66回(2020年度)青少年読書感想文課題図書
    小学校低学年の部

    内容:
    「広島に初めて小学校ができた頃、タヌキも夜の学校で一生懸命勉強をしていた。人間たちは見て見ないふりをするが、いつしかうわさは広がり、タヌキたちは、しかたなく校庭のクロガネモチの木の根元の洞穴で学ぶようになる。
     時は過ぎ、戦争が始まり、タヌキの姿も見えなくなる。広島への原爆投下、そして復興を経て、タヌキの子どもたちが再び姿を見せた。ほのぼのとしたタヌキの姿から平和の尊さが伝わり、広島の歴史を見つめることができる。」

  • たぬき小学校のかわいい話から村人との交流かと予想していたが、違った。いつもの日々が戦争に代わられ、広島には原爆が落とされる。焼け野原の広島に再びいつもの日々がやってくる。こどもへ戦争を伝える本かと。

  •  週に学校が六日なのはいやでした。だけど、戦争で学校が0日なのは、もっといやでした。だから、戦争はよくないと思いました。

  • 図書館本。長谷川義史さんの児童書。時は戦前、小学校に勉強をするために集まってくるタヌキたち。街の人は驚きながらも受け入れます。時は流れて…戦争に触れる児童書は多くないので、響いてくれたら、いいな。

  • 69点

    最後におでんやさんに、お金を払ってすぐに葉っぱにかわってしまうところが面白い。不思議だった。

  • たぬきが死んじゃったと思わせる、いがいにかなしいおはなし

  • たぬきが、勉強をするなんて、びっくりしました❗️

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00604833

    昔、広島の小学校で夜になるとタヌキが勉強をしているという新聞記事が載ったことがありました(本当のことです)。タヌキだって勉強したい!学ぶ楽しさはタヌキだって同じなのです。教頭先生の手助けもあってタヌキの小学校は大盛りあがり。けれど時は流れ、世の中は戦の色が強くなっていきます。学校ですら安全な場所ではなくなりました。タヌキの学校はどうなってしまったのでしょう… たくましく生きる人々とタヌキたちの物語。
    (出版社HPより)

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著者プロフィール

山下明生(やました・はるお)
1937年、東京に生まれ瀬戸内海の能美島に育つ。児童文学作家、翻訳家として活躍中。児童文学として『うみのしろうま』(理論社/絵・長新太/第11回野間児童文芸推奨作品賞)、『海のコウモリ』(理論社/絵・宇野亜喜良/第16回赤い鳥文学賞)、『カモメの家』(理論社/絵・宇野亜喜良/第32回日本児童文学者協会賞/第15回路傍の石文学賞)。絵本は『はんぶんちょうだい』(小学館/絵・長新太/第24回小学館文学賞)、『まつげの海のひこうせん』(偕成社/絵・杉浦範茂/第6回日本の絵本賞絵本にっぽん大賞)、『島ひきおに』(偕成社/絵・梶山俊夫)、『きつねのぼんおどり』(解放出版社/絵・宇野亜喜良)、『あふりかのあかいみち』(教育画劇/絵・しまだ・しほ)。翻訳に『バーバパパ』シリーズ(偕成社・講談社)、『カロリーヌ』シリーズ(BL出版)など、数多くの作品がある。

「2011年 『カワウソ村の火の玉ばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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