ふらいぱんじいさん (日本の創作幼年童話 5)

著者 :
  • あかね書房
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本棚登録 : 1207
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251006356

作品紹介・あらすじ

旅に出たフライパンのおじいさん。嵐にあったり、ジャングルでヒョウにであったり、冒険がいっぱい。

感想・レビュー・書評

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  • めだまやきをやくのがだいすきな、まっくろな、ふらいぱんじいさん。ところがあるひ、おくさんが、あたらしいめだまやきなべをかってきてしまいました。もう、めだまやきをやくことができない。かなしくて、ふらいぱんじいさんはなみだをこぼします。そんなふらいぱんじいさんに、ごきぶりは「たびにでたらどうだい」といいました。あたらしいせかいで、だれかがまっているかもしれない。そうかんがえたふらいぱんじいさんは、たびにでかけることにしました──。
    ジャングル、砂漠、海へと出かけたふらいぱんじいさんの物語。超有名作、初読了。なんで今まで読まなかったのかとつくづく思う。もしかして冒頭のゴキブリが嫌だったのかな?(笑)こんなに長い旅になるとは意外でした。持ち手を曲げられた場面にとても戸惑った、もう誰にも使ってもらえないかもしれないと心配したから。フライパンだからこそ、たまごをあたためることができるんだろうねえ。鳥たちに愛され幸せそうなふらいぱんじいさんを見れて良かったです。

  • フライパンじいさんがいろいろな所に行ってたくさんの経験をするお話。このじいさんがいつも誰かの役に立ちたいと思って、アプローチしたりされたりする姿に、心を動かされる。持ち手は曲がってしまったけれど、鳥のために存在しているシーンに、ジーンときた。よかったね、フライパンじいさん。挿絵も可愛くて心が温まります。

  • 有名どころ、読んだことがないので借りて読んだ。

    ふらいぱんじいさんは、まっくろな おなべの じいさんでした。
    たまごを やくのが だいすきで、いつも こどもたちの ために、きんいろの おひさんみたいな めだまやきを やいてやりました。
    あるひ じいさんは、ひろい よのなかに たびに でることに しました。

    おもしろいおはなしです。
    とくに私は、砂漠でらくだのぼうやと「ぽーんと 」やっているところと、海でとびうおといっしょにとんでいるところが好きです。
    おもしろくって気持ちよさそう。
    絵もかわいくて、あんぱんまんとか好きな子にいいのでは。
    初めての一人読み、海も出てくるし、たしかに低学年向けの読書感想文にいいですね。
    たまご、うみ、とり、ぼうけん!
    最後の大人向け「あとがき」は短いながらも、しっかり創作ノートでした。
    1969年1月初版、2019年4月第253刷!

  • 用済みになってしまったフライパンが、旅に出た先で動物や魚、そして鳥たちに出会う冒険の物語。ジャングルに来た時はちょっとドキドキしました。フライパンは確かに卵を焼くのが仕事でこのふらいぱんじいさんの夢でもあるのだけれど、卵を抱いている最中の鳥に卵をくれなんて言ってしまったら、鳥が怒るだろうなぁと思っちゃったからです。結局、じいさんはオスのダチョウに頼み込んでけっとばされるわけですが…笑

    フライパンじいさんが最後に島にたどり着いた後も、穏やかに過ごしている様子が数ページにわたって描かれていて、なんだかほっこり嬉しく思いました。子どもはおじいさんおばあさんのお話が結構お好きだったりするので、読んであげたいなあとも思いますが、何回かに分けないとちょっと長いかな。15分以上はかかりそうです。

    文字はかなり大きめ。漢字無し。カタカナもなし。挿絵も豊富です。しっかり冒険のお話なので、全体のストーリーとして長いものですが、編に分けて書かれており休憩はしやすそうです。

  • ふらいぱんじいさんの旅

    色々間違えられちゃうのがクスッとしてしまいま


    子供はオタマジャクシに間違えられるところが面白かったらしい

  • 大きな字で低学年の子にも読みやすいです。
    フライパンのおじいさんがが冒険をするユニークなお話。
    フライパンなんて見たこともない動物たちの出会い。内容は単調な印象でしたが、ラストは優しい終わり方です。
    神沢利子さんのあとがきが素敵でした。

  • 小学生のとき、夏休みの読書感想文の題材に、この本を選んだ。

    足(?)を捻り曲げられてしまったふらいぱんじいさんに心を痛め(たぶんそれはもとに戻らない恐怖)
    放り投げられて「たまご たまご たまご・・・」と言っていたシーン(なぜか声が遠くなる様子まで想像してしまう)を
    今でも覚えているが、この気持ちをどう書けばいいか分からず、感想文は全然書けなかった。

    大人になった今でも、感想はうまく表現できない。
    この本に限らないけど。

  • ゴキブリに慰められたところ、海にジャバーンと入ったところ、ヒョウが「私黒ヒョウだったんだ」と言ったところ、猿が「叩いてやる!」と言ったところ、ダチョウに「男だって構うもんか」と言って蹴られ「たまご、たまご、たまご〜!」と言うところが面白かった。

    //////////////////

    修吾が初めて一人で読んだ字の本

  • 子どもの頃にワクワクしながら読みました。たまたま検索しているとヒットし、懐かしくなって購入しました。神沢利子さんの作品だったことも、今回購入して気づきました。

  • 自分が子どもの頃に読んで、楽しくて夢中になった本の一冊。
    真っ黒顔のフライパンじいさんが、世界を旅して歩くお話し。
    色々と苦労をしたり、体を曲げられて動けなくなったりと、
    大変な思いをするが、最後は鳥たちと一緒に楽しく暮らしている
    ところは、人間のおじいさんが老語に孫たちと楽しく過ごしている
    姿とだぶってきて、ほのぼのとさせてくれる。

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著者プロフィール

神沢利子 1924年、福岡に生まれる。子ども時代を北海道樺太で過ごす。文化学院文学部卒業。童話作品に『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)『くまの子ウーフ』(ポプラ社)『銀のほのおの国』『流れのほとり』(福音館書店・日本児童文芸家協会賞)『神沢利子コレクションI~V』(あかね書房・巌谷小波文芸賞)など、絵本に『たまごのあかちゃん』『おばあさんのすぷーん』『ぽとんぽとんはなんのおと』『おっとせいおんど』『いいことってどんなこと』『えぞまつ』(以上福音館書店)など多数の作品がある。東京在住。

「2022年 『てんのくぎをうちにいった はりっこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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