おかあさんの目 (あかね創作えほん 27)

  • あかね書房
4.03
  • (15)
  • (9)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 202
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251030276

作品紹介・あらすじ

「うつくしいものに出会ったら、いっしょうけんめい見つめなさい。」ふくよかで優しさにみちた世界を詩情ゆたかに描いた絵本。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本は良かった!
    潔くて深い。

    お母さんの目に映る自分の姿を見つけるせつこちゃん。えっ、わたしが映ってる。
    どの親子にも、どの子にも、こんな素敵な時間があったらいいなぁ。

    子どもが産まれたら一家に一冊あるといあな。毎日のように読み聞かせてあげる様子が目に浮かんで嬉しくなります。

  • わぁ可愛いお話!と思って読んでいたら、想像以上に深いところへ連れていってくれた。

  • 小学3年生図書の授業にて、10月10日「目の愛護デー」に因み、図書室内にある本を紹介しました。小さい頃、私も友達同士で目の中の自分を見たり、鏡で自分の瞳を観察したことがあったなぁ。詩のような世界観で、子ども達にしっくりくるかな?と思いましたが、「公文の教材に載ってた〜」と反応してくれた子もいて、誰かが借りて行ってくれました(*^_^*)

  • 三つか四つくらいのころ、おかあさんのひざにすわっていたわたしは、

    「あっ。」

    このときはじめて、おかあさんの黒いひとみの中に、小さな小さなわたしがいるのに気がついたのでした。

    おかあさんに目を大きくひらいてもらうと、たたみ、カーテン、窓……いっぱいなものが見えてきました。

    おかあさんがいいました。

    「じゃあ、よおく見ててごらん。じいっと、息をつめてね。」

    すると、おかあさんの目の中のわたしがふっときえました。

      ・

      ・

      ・

    短編童話集『おかあさんの目』(浅沼とおる画/あかね書房/1975年)所収の「おかあさんの目」を黒井健のやわらかな色鉛筆画で絵本化

    1988年の初版から読み継がれ、2023年で39刷を重ねるロングセラー

    子どもをひざにのせて読んであげたい一冊
    たくさんの“うつくしいもの”を子どもに見せてやってほしい

    ちなみに、オリジナルの童話集は1987年にあかね文庫(南塚直子画)で、2005年にポプラポケット文庫(菅野由貴子画)で復刊

    また、「おかあさんの目」は『あまんきみこ童話集5』(遠藤てるよ画/ポプラ社/2008年)にも収録されている

  • お母さんの目の中に色々なものがあったのがすごかった。

  • むすこ②が、かーかの目の中に、ぼくがいるー、と言うので、思い出して、再読。予想通り?!、むすこたちの評価は芳しくない笑(おもしろくは、ないよねー、みたいな)でもきっと、いつか、この本を読んだことを思い出してくれるんじゃないかと、おかーさんは思っています。

  • 【図書館で】おかあさんの目の中にうつった私の顔。他にもいろんなものがいっぱい入っている。少し心配になった女の子。あの頃はよく分からなかったことが、大きくなって美しいものに出会うたび、おかあさんの目を思い出す女の子のお話。黒井健さんの絵が素敵です!

  • お母さんの存在がただただ優しい。

  • 本当に印象に残ったものは、目の中に残っているんだね~

  • おかあさんのやさしい目を見つめて育つ‥
    それは子どもにとってどんなに幸せなことでしょう。
    この絵本を読んで、ふと自分の過去に想いをはせました。

    せつこちゃんは、ある日、おかあさんのおひざで
    なにげに母親の目を見たとき、自分の顔が
    おかあさんの目の中に写っていることに驚きます。
    おかあさんの目は、せつこちゃんだけではなく
    胸のすくような心象風景を写し始めます‥

    あまんきみこさんならではの
    豊潤なやさしさと、静かな懐古の情が
    心地良いぬくもりとなって胸を温めてくれます。

    そして黒井健さんの、白いベールで包んだような
    やわらかな絵が、落ち着きと癒しを与え
    作者の心情を巧みに表現しています。

    大人が読んでも心温まる絵本。
    読んであげるなら三才くらいから。
    再々読。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1931年生まれ。児童文学作家。1968年にデビュー作品集『車のいろは空のいろ』が日本児童文学者協会新人賞および野間児童文芸推奨作品賞を受賞。以降、いくつもの文学賞を受け、多くの作品が小学国語の教科書に掲載されている。2001年に紫綬褒章受章。京都在住。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あまんきみこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×