ふたりは屋根裏部屋で (あかね創作文学シリーズ)

  • あかね書房
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本棚登録 : 34
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251061348

感想・レビュー・書評

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  • SF小説の常識では説明できない不思議な空間をちょっとびくびくしながら、あるいはわくわくしながら読むことができた。
    主人公のエリとルミナが周りの人達を繊細に描写しており、少女の敏感な気持ちを余すところなく読み取ることができた。
    大使館で働くことになったお母さんの変化を上手く表現していて、へぇーこんな風に考えているんだーと計り知れない少女の気持ちを知ることができて面白かった。
    小さい時に読んでいたら忘れられない一冊になっていたと思う。

  • 小学生の時、学校の図書館でかりてとても印象に残っていた本。
    もう一度読みたくなってかりました。ルミナとエリの出会い。古い洋館。ファンタジー。

  • 小学生のときに読んだ本・・・・なんともいえない衝撃をうけた一冊

  • 小学校の図書室で読んだ思い出の本その6。
    主人公である二人の女の子が、二人で作ったお話をハッピーエンドにするかビターエンドにするかでもめたのを覚えてる。

  • 小学生の頃、図書館に行った際、同年代の女の子が友だちに「この本面白いよ!」と薦めていたのを目撃したので借りて読んだ。あの時本を薦めていた子には(別に私に薦めていたわけじゃないですけど)、とても感謝しております。
    親の転勤によって、エリは古い洋館に引っ越してくる。その洋館には、動かない大きな古時計と開かない屋根裏部屋があった。そんなある日、ひとりで留守番をしていたエリは古時計の動く音を聞く。そして、開かなかった屋根裏部屋の扉も開いたのだが、その扉は過去につながっていた。屋根裏部屋の扉の向こうは、エリの暮らす時代より50年ほど昔。その部屋でエリはわがままな少女ルミナと出会う。
    時間を超えてつながる少女たちの友情の物語。何度読んでも、好きなものは好き!!と言いたくなる本。残念ながら現在は絶版で、手に入らない模様。この文章を書いてたらまた、読みたくなってしまいました。今度図書館で借りてこよう。

  • 古い洋館に引っ越しした女の子エリが、屋根裏部屋を通じて50年前と現在を行ったり来たりするお話。洋館に当時住んでいた同い年の女の子ルミナと時を過ごしながら、少しずつ心を通わせていく過程が丁寧に書かれています。屋根裏部屋の鍵が開く条件、時を刻む古時計、過去と現在を共有するとき、許されるものと、そうでないものなど、細かな設定が素晴らしいです。何度でも、読み返したい本。

  • クラシックなお家とそこにある屋根裏部屋。そして不思議な冒険。女の子の心をくすぐる要素が満載の一冊です。

  • 子供の頃読んでぼろぼろ泣いた覚えがある。今でも復刊の声が高いのもうなずける名作。ラストがよかった。

  • 児童書。二人の少女が主人公。
    カテゴリは……ファンタジー?
    余韻が素晴らしい。ネタバレになるのでこれ以上はパス。

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著者プロフィール

さとうまきこ・作:1947 年、東京に生まれる。上智大学仏文科中退。1973年、ベトナム戦争の脱走兵と少女の交流を描いた「絵にかくとへんな家」(あかね書房)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。「ハッピーバースデー」(あかね書房)で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。2005年「4つの初めての物語」(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。そのほか主な作品に、「わたしの秘密の花園」、「犬と私の10の約束 バニラとみもの物語」、「14歳のノクターン」(以上ポプラ社),「ぼくらの輪廻転生」(角川書店)、「9月0日大冒険」、「千の種のわたしへ ―不思議な訪問者」(ともに偕成社)、「ぼくのミラクルドラゴンばあちゃん」(小峰書店)などがある。

「2016年 『なぞのじどうはんばいき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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