初花染め 時代ロマンシリーズ9 (プリンセスコミックス)

著者 : 河村恵利

• 秋田書店 (1999年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[更さんの感想 · 2011年4月2日]

　生まれついた姫君と異なり、百姓から武家へと変わりゆく葛藤を体現する女性として、豊臣秀吉の妹・やや（旭姫）が描かれる「木の下闇」。
　三嫁で徳川家康の内室となり、御前様と呼ばれる身分になっても、飾り気のない人柄と最初の夫を慕い続けた一途さがいじらしい。

[こじゃさんの感想 · 2007年4月10日]

お初と京極高次の温め合った幼なじみの恋、松平忠輝と五郎八姫の引き裂かれた夫婦生活、小助とややの忘れられぬ恋、上杉綱勝に嫁いだ媛姫の短い生涯、女の心を弄んだばかりに恐怖の体験をするはめになる男、現代女性の身体を乗っ取り、主人・平教経が眠る地を訪れる菊王丸――･･･。
時代が移ろうとも人の心に変わりはない。6つの短編を収録した時代ロマンシリーズ第9弾。

[浅葉青司さんの感想 · 2005年10月31日]

　平安末期・戦国〜江戸初期（お初の方と京極高次、松平忠輝と五郎八姫、駿河御前旭姫、保科媛姫、安珍清姫、能登守平教経と菊王丸）