光とともに・・・: 自閉症児を抱えて (4)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253104425

感想・レビュー・書評

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  •  第4巻は,光くんが5年生となり,これまでうまく指導してくれていた支援学級の担任が替わってしまい…というお話。親の気持ちや,疲れてしまっている退職前の教師の気持ちがうまく描かれていて,今の学校の縮図を見る思いだった。
     巻末に文章を寄せてくれている長江清和先生は,マンガの中の青木先生のモデルの一人らしいです。いい先生もいっぱいいるね。
     学校の事なかれ主義が鼻につくよなあ。

  • 冬休み、光くんと電車で出かけた先で
    偶然結婚式場にいる青木先生と若林先生を見かけた幸子。
    ふたりは「光くんがキューピット」と言ってくれ
    若林先生が担任しているクラスの子どもたちだけでなく
    光くんと美羽ちゃんも、披露宴に招待したいと言ってくれる。

    冠婚葬祭に「どうしたら参加できるか」という視点で
    (特に夫側の)親族から配慮してもらえなかった幸子は
    とてもよろこんで、披露宴への参加を決める。
    披露宴当日も、凄腕のボランティアの渋沢さんや
    手つなぎペアの石田くんたちが子どもたちの世話をしてくれ
    幸子も本田さんも久しぶりにリフレッシュできていた。
    ネズミ―マーチを披露宴で子どもたちが踊ったときは
    青木先生も男泣きしていた。
    いろいろ工夫して、ふたりの子どもたちに関わってきたからこそ
    こみあげるものがあったのだろう。

    ただ、同じ小学校の教師が結婚となると
    当然異動の話が出てくるわけで、青木先生がいなくなるということに
    披露宴の帰り、幸子と本田さんは気づく。
    そこからふたりは教育委員会にまで押しかけて
    青木先生を異動させないでほしいと騒いでしまったりと
    しばらくはその事態を受けいれられずにいたが
    青木先生が板挟みで苦しむだけだと気づき
    また、今の校長先生なら誠意ある対応をしてくれるからと
    感謝して見送ろう、という結論に達する。
    そして、辞令がおりた終業式後に青木先生は
    家までスムーズな引き継ぎのために挨拶にきてくれた。

    しかし、校長先生が急病で亡くなってしまい
    あさがお教室の先生は郡司先生になり
    教室の位置も予告なく変更されてしまう。
    郡司先生はASDに関する知識がなく、また子どもたちの特性を
    わがままととらえてしまい、光くんも美羽ちゃんも
    パニック、問題行動の連続の日々を送ることになる。

    それでも、家庭訪問や
    手つなぎペアの子たちと交流する姿を見たをきっかけに
    郡司先生も、少しずつ考え方が変わっていく。
    ある日、疲れた郡司先生が自分で肩を叩いていたら
    光くんが先生の肩を叩いてくれ、郡司先生の幸子たちへの態度も軟化する。

    長期休みの間、光くんが常同行動を行うことや
    こだわりが強くでる場面
    変化を受けいれるのが苦手で、幸子にもテレビ番組の変更を
    何度も確認する場面などが興味深かった。
    落ちつくからといって
    ずっとこだわりに寄りかからせるわけにもいかないし
    変化したものを戻すことも難しいわけだから
    それを受けいれる努力が光くんたちには求められてくる。
    その塩梅が難しいなぁと。
    それでも変化を受けいれるキーワードを見つけたり
    少しずつ「苦手」を克服しようとする光くんの頑張りが印象的だった。

  • 次女が図書館で借りた。
    高学年編その2。入学以来頼りにしてきたあさがお学級の青木先生が異動、追い打ちをかけるように、あさがお学級後任の腹案があり自閉症児教育に理解のあった校長先生にまさかのアクシデントで、大波乱の5年生スタートに。一瞬希望を失いかけたけれど、新しい人間関係を前向きに捉えて、光くん親子も、新しい担任の先生も、また一歩踏み出す展開でほっとした。
    先生の性格や相性というよりもむしろ、先生に知識があるかどうか相手を丁寧に見て対応できるかどうかで、子どもの落ち着きがまったく違うというのは、障害児学級ではもちろん顕著だけれど、普通の学級や親子関係でもけっきょく同じことだなと思った。
    自閉症児に関わりがあるなし関係なく、一読の価値ある物語。

  • 追いかけているマンガ、図書館で借りた。

    自閉症児・東光、小学校高学年編。
    青木先生と若林先生の結婚式、青木先生・校長先生との別れ、郡司先生・西脇先生との出会い。

    青木先生がすてきすぎる。
    後任は若林先生かと思っていたのに、残念。
    郡司先生にいらいらしながらよんでいたけれど、少し光が見えて良かった。
    光くんの色彩感覚・絵画の才能、きっと活かしていける。
    子どもが子どものなかで成長していくこと、子どもの些細な成長も喜ぶこと、心があたたかくなった。
    結果だけでなく、そうなった理由のことも考える必要があるよなぁと思った。

  • 生きていく以上、新しい人間関係は避けられないわけで。
    そこでも子供のために諦めずに新たな関係を築こうとする母親の姿に感服。

  • 2012.4月 市立図書館

  • 交流学級の先生と青木先生が結婚!結婚式にも出れて幸せだったけど、青木先生が移動になり校長先生が急死...!先生はあの体育倉庫閉じ込めの人...ということで恵まれてた先生運も尽きた感じな光くん。案外青木先生がいなくなったこともすんなり受け入れたかに見えるのは親との比較で見ると意外だけれど、感じてないわけじゃない...というのを思いながら読むと、彼の日常はなんて大変なんだろうと思う。

  • 小学校高学年編。
    担任が変わって校長が亡くなって。
    不安が多いけど希望も。

    2009.12購入¥105  /  2010.1.20読了

  • 光くん、小学校高学年編。

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