光とともに・・・: 自閉症児を抱えて (5)

著者 :
  • 秋田書店
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253104432

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  • 光くん小5

    花音ちゃんが生まれて、
    成長していく中で、

    他の人を、頼ってもいいんだ!と
    お母さんが気づくところと、

    花音ちゃんが、水ぼうそうになって甘えたさんに
    なるところにジーンとした

    少しずつ成長していく光くんと、
    優しい周りのお友達、先生の存在に励まされる

  •  第5巻も,小学校高学年の光君のお話。担任が替わってペースのつかめない光君たち。もちろん,一番つかめていないのは,退職間近の担任。保護者とのやりとりも一進一退というか日進月歩というか,2歩進んで1.8歩下がるというか…。
     でも,交流学級の担任やクラスメイトのおかげで,少しずつ親学級でも授業をしてみようとする光君。また,一人で帰宅する練習にも挑戦させたいが…。
     仕事との両立や光と妹との板挟み,さらには,またまた姑さんがでてきて,よからぬ雰囲気に。
     TVドラマにもなったという「光とともに…」。山口達也君が出ていたらしいから,再放送はないかなあ。

  • 光くんが万華鏡を分解したことで、中身のガラスを
    花音ちゃんが踏んでしまい、ケガをする話でこの巻はスタートする。
    幸子の「あ~」という声をきくと緊張する光くんだが
    まずいことが起こったと思うことだけが理由ではないのだろう……
    ということが匂わされるエピソードが後の巻である。

    光くんがうまく言葉を使えないなりに
    「人に伝えたい気持ち」が育ってきていることが
    ザリガニ研究所や、西脇先生のいる交流学級で過ごすことで
    強調されているエピソードが多かったように思う。

    光くんも5年生ということで、幸子は思春期に備え
    どう子育てしていったらいいのか考え始める。
    一方、本田さんは焦りもあって幸子に八つ当たりをしてしまうが
    美羽ちゃんとお父さんの橋渡しを「いってらっしゃい」という
    録音をきかせてみせる……というアイディアをひらめき、成功させる。
    郡司先生はまたもや、かんしゃくを起こす光くんたちに
    「わがまま」という態度をとり始めたが
    何か問題がある度に、怒りながらもどうすればいいのよ! と
    向き合おうとする姿勢を見せてくれる面もでてきた。

    そんな中、花音ちゃんが水ぼうそうになる。
    幸子は、保育園を休んで花音ちゃんが寝ている隙に
    光くんの登校につき合っておこうと思ったが
    途中で花音ちゃんはめざめてしまったらしく
    玄関先で泣いていた。
    それを見て、今後花音ちゃんと光くんとの接し方を
    どうすればいいのか悩む幸子だったが
    青木先生の結婚式のとき登場した渋沢さんが
    「おひさまハウス」というNPO法人をより拡大したことで
    「家族以外のひとに頼る」という選択肢を受けいれられるようになった。

    お義母さんか花音ちゃんだけを引きとりたいと言ったり
    交流学級での参観日に光くんがトライするも
    静かにしない保護者たちで調子を崩してしまったり
    いろいろと困ったことも起こるけれど
    前向きにひとつひとつの問題と丁寧に向き合っていく幸子は
    本当にひたむきに子育てをしているなと、感心させられる。

  • 5年生1学期の奮闘編。
    きょうだい順に水疱瘡にかかって家族以外の支援者に頼ることも覚えた東家。
    小さいときは小さいなりの、育ってくればきたで年齢なりの悩みは尽きない…光くんだけでなく同級生たちも難しいお年頃で、同じ5年生の次女は共感する部分も多かろう。

  • 自閉症を少しでも知るために、図書館で借りた。

    自閉症児・東光、小学校高学年編。
    コミュニケーションエイド、自閉症初担任の教師との関わり、交流学級での過ごし方、健常の妹の感覚。

    コミュニケーションエイド、便利なものがあるんだな。
    人との会話などに使用する、から特別感が出るけれど、相互に円滑な処理ができるという点では、電子マネーなどとそう変わらないのでは、と感じた。
    誰かや何かを排除するのではない、共生する道を探すことは、とても大切なこと。
    ユニバーサルデザインも、障がいのある人だけでなく、みんなが使いやすいものだし、そういう視点を忘れないようにしよう。
    光君の幼なじみがいい子で、田中君が光君を体育に誘う場面にいやされた。
    次巻は林間学校だって、楽しみだ。

  • やっぱり淋しい思いをしていた妹。
    家族・・・初めから完璧な家族なんてないんだ。
    時間がかかってもいいから、誰ひとり、孤独を感じない家族になっていけるといい。

  • 2012.4月 市立図書館

  • 楽そうって理由であさがお教室の担任になった定年近い郡司先生。グチは多いけど、少しだけ状況がわかってきて、徐々に日常を取り戻していくはがゆさに耐えながら、青木先生の残してくれた周囲の先生達や子供達のサポートで日々を過ごしていく。義母が寂しさからとんでもないこと言い出したり、おひさまハウスでいい出会いがあったりホント、平穏無事な日常なんて訪れそうにもない。
    先生ひとつとっても人生が変わっちゃうんだろうなと思うと、切ない。普通の子もそれは同じなんだけどね。

  • 光くん小学校高学年編。

    2010.2購入¥105  /  2010.2.18読了

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