ツヅキくんと犬部のこと(下)

著者 : 衿沢世衣子 片野ゆか

• 秋田書店 (2013年6月20日発売)

感想・レビュー・書評

[果糖さんの感想 · 2018年12月30日]

あー、素晴らしい。極めてプリミティブな献身の社会的限界を誠実に書きながら、それでもその活動に希望を見いだそうとする筆致に感動。

[haluqulqさんの感想 · 2018年10月27日]

動物を飼いたいけれど、僕には責任感もないので無理そうだ。
と、まだ思っているけれど、それでも飼いたい気持ちもある。
一緒にいてみたいだけだ。

[たかせさんの感想 · 2014年5月23日]

下巻になってさらなるシビアな展開が…。
ずっしりと現実的な話だった。

学生ならではの割り切れなさや思い入れ、中途半端さや葛藤。生き物とかかわるということについて考えさせられる。生半可な覚悟では続けられない。

それでも、動物が好きって思いは偉大だなと、金魚くらいしか飼ったことのない私なんかは思うのです。

[nankadoさんの感想 · 2013年6月27日]

下巻・完結編。淡々とした筆致だがむしろ引き込まれる。病気の動物の姿など、衿沢世衣子の仕事部分に単なる作画以上の迫力がある。

著者プロフィール

1978年10月13日、東京生まれ。高校卒業後、ロンドン芸術大学キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツに留学。そこで近況などを描いたフリーペーパーを日本の友人に送っていたが、その友人の薦めにより『コミックH』に投稿、2000年「カナの夏」でデビュー。『おかえりピアニカ』『向こう町ガール八景』『シンプル ノット ローファー』『ちづかマップ』『SatoShio』『ツヅキくんと犬部のこと』『新月を左に旋回』『うちのクラスの女子がヤバい』など著書多数。

「2018年 『ベランダは難攻不落のラ・フランス』 で使われていた紹介文から引用しています。」