ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
- 秋田書店 (2011年7月8日発売)


- Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253132398
感想・レビュー・書評
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アシスタントや編集者へのインタビューを漫画に描き起こして、かつて手塚治虫作品に関わった人々が、どれだけの熱量をもってマンガやアニメのためにかけずり回っていたのかを記録しておこうとする、資料的価値のある一冊。
「創作秘話」らしいエピソードとしては、手塚先生はブラックジャックの連載中どんなに過酷な状況にあっても毎回最低3案をつくって編集者に意見を求めて制作をしていたとか、締切ギリギリの原稿の背景を、アメリカから国際電話をかけて、アシスタントに一コマ一コマ指示した話とかが印象に残りました。やっぱりすごい人…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全巻読み終えて…漫画の神様、手塚治虫氏。彼が本当に「神様」だったのだなぁと感心させられる部分と、困った「人」としての部分が伝わってくる。それにしてもすごい時代だったんだな。
人間離れしたエピソードが多いが、それだけ身体に無理をかけていたのだろう。彼の死がもう10年遅ければより多くの名作が生み出されていたかもしれない。 -
手塚治虫の天才ぶりを改めて分かる大変面白い漫画だった。人格的には本当に破綻しているんだけど、天才ってのは周りを惹きつけてしまう圧倒的な魅力があるんだなあ。辛いんだけど、でもこのまま一緒にやっていたいってのが印象的だった。
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これはすごい。
手塚治虫は、天才とか神さまってだけで片づけられちゃだめだと思う。泥臭さや人間臭さが描かれてる貴重な一冊。これ続編やってほしいな。 -
私が大好きな漫画の神様は、やっぱり漫画の神様だった!
手塚治虫を語る周囲の人々の「あの頃はなにかとんでもないエネルギーに動かされていた」という語り口がなんとも胸に熱く、そしてエピソードの全てが実際のところ「とんでもないエネルギー」を放っていて読んでいてこちらまでぞっとするほど。
「手塚治虫についての漫画を描こう」となった時にこの構成でやろうと思ってくれてとても嬉しい。読みながら私まで手塚治虫に会い、手塚治虫を知り、驚いたり呆れたり恐れたり感動する事ができる。
表紙の装丁もすきです。レトロで熱くてシックで力強い。 -
手塚治虫前世の創作秘話。興味そそられるに決まってるじゃあないですか!ここまで全てを漫画創作に注いでいるのか…と感動しました(꒦ິ⌑꒦ີ)漫画に限らずのここまで全てを注げる姿が羨ましい!まさに伝説ですね。そして、今も伝説のごとく漫画を描き続けている方がいる事にやる気をもらえる気がしました(๑′ᴗ‵๑)
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ブラックジャック創作秘話 1〜4
○汗だく
中年男の仕事中の姿は漫画だろうが他の仕事だろうが変わりが無い。神様の人間っぽい姿が凄く魅力的な作品だ。と、言いたいけど、尋常じゃない仕事量は人間じゃない。これじゃ早死にする。
○神様は神様
第6話が凄い。ネットもない、FAXもない時代に、海外から電話で原稿の書き方に指示を出しているが、その際机には何も無い。
-どの本棚にある
-何冊目の本の
-何ページ目に
-どんな資料写真が
あるか記憶している。
それに対し永井豪はしっかりとこなしてから海外に出かける。結果的に締め切りに遅れることはない二人だが、ものすごい対象的である。
中学生の息子も受け入れたので、最近の小学生の教科書にも載っている人の素顔(?)のイメージも付くので、そういう意味でもオススメ。 -
物心ついたころから側にあった手塚治虫の漫画…。
存在が当たり前すぎて、制作者の苦労に思いを馳せたことがなかったけれど、本当に筆舌に尽くしがたい苦労、手塚治虫先生はもちろん、スタッフや編集者、その他大勢の方の努力があって出来た作品だったんだなあ…と改めて思いました。バクマンの2人は2本同時掲載だけでヒイヒイ言ってたのに10本とか…その尋常じゃない制作意欲と熱意と体力を心から尊敬。
現代と違って携帯もインターネットもメールもFAXもない時代だからこその、作家と編集者の熱いつながりや、信じられないような逸話がすごい(アメリカから電話で漫画の内容を指示とか…そんなこと出来るの?) -
漫画の神様は伊達じゃない、ていうマジすかな話がてんこ盛り。
どの話もさらっと読むのが申し訳なくなるくらい熱量の多い話。
不老不死になったらほんとにずっーーっとマンガ描いてそうなくらいすごい。
でも周りの人たちは大変だったんだろうなぁ。
アニメの話とか読んでるだけで死んじゃう。
数々のエピソードの中でも海外旅行先から電話でマンガの内容を指定して描かせたって話が信じられない。
仕事場の資料の場所はおろか自分の描いた原稿の内容をすべて記憶してるとかサヴァンじゃないかと思うくらい。
そうやってコラージュのようにして作った作品がまたちゃんと面白いってんだから漫画の奥深さを改めて考えずにはいられない。
この作品自体はなんというか、青木雄二的な味わいのある本でした。
伝えたいことがある時、絵の稚拙さはその足を引っ張らないんだよねマンガって。 -
劇画ブームが到来し、「手塚はもう終わった」と囁かれたころ、手塚治虫が再び黄金期を迎えるきっかけとなった作品がブラック・ジャックだった。この作品の手塚治虫伝はそこから始まる。手塚治虫とスタッフの締め切りギリギリの狂騒ぶりについていまさら・・と思いつつ、知られざるエピソードがあるはあるはで読み出したらやめられない。天才とは誰もやろうともしないことや、とんでもないことを、とてつもない質で、ありえないほど大量に行う人だということはよく言われるが、ひとつこの作品を読んで天才と呼ばれる人の謎について思い当たったことがある。それは天才とはその才能が天から授けられたものであることを悟っていて、その才能を世の中に出しつくさなければいけない、という本人にしかわからない強迫にかられているのではないか?ということだ。血と汗が滲む・・というまさに、そうとしか見えないジリジリするほど描きこまれた描線が内容にピッタリ。
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